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天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
逸般の誤家庭
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星光 第99話 時空艦隊の壊滅後

次話を読んでいただきありがとうございます。

ティリオによって、時空戦艦の艦隊が壊滅して、怒られていた。


 ティリオは怒られていた。

 オージンが誘拐された事件、その後…


 ティリオは、正座している。

 場所は、アースガイヤのディオスの屋敷の玄関広間だ。

 正座するティリオの前に、エアリナ、ジュリア、アリル、ナリルの妻達四人が腕を組んで怒り顔で夫ティリオを見つめている。


 エアリナが

「誰が…時空戦艦の艦隊を壊滅させろって言った!」


 ティリオは正座で俯き

「いや、だって…誘拐されて…」


 ジュリアが

「ティリオだったら、誘拐されたオージン様だけを取り戻して、脱出くらいできたよね!」


 ティリオが

「う…ん。まあ、出来たけど」


 ナリルが

「艦隊を破壊するなんて、明らかに過剰防衛だよね!」


 アリルが

「そんな事する必要が無かったよね!」


 ティリオが

「いや、でも…どんな兵器を持っているか…分からないし…」


 ジュリアが

「ティリオは、超越存在の超知覚があるから、そういう兵器があるか…絶対に視ているよね…」


 ティリオは「う…」と唸り黙る。


 エアリナが

「ティリオ! 正直に言いなさい!」


 ティリオが

「はい。調べてました」


 ティリオが妻達に起こられる風景を、ディオス達、親達が見つめる。

 ディオスは額を抱える。

 クリシュナとクレティアにゼリティアは呆れて顔を引きつらせて、ソフィアは何とも言えない顔だ。


 ティリオが怒られる姿は、明らかにディオスが昔にトンデモナイ事をして妻達を困らせた時と同じだった。


 父ディオスは、それを思い出しつつ、息子ティリオが同じように妻達に怒られる風景に、蛙の子は蛙という事を確認する。


 ディオスの妻達、クレティアにゼリティアとクリシュナの三人は、ジュリア、アリル、ナリルの問い詰め方が、自分達が夫ディオスに怒る時と似ているので、困惑と驚きだ。

 そして、ソフィアは…エアリナの感じが完全に自分の時と同じなので、口が酸っぱくなるようになり、記憶の酸っぱさを噛みしめている。


 ティリオ達はティリオ達で、違うはずなのに…

 こういうダメな部分は遺伝しているのをディオス達、親達は見て何とも言えない空気になる。


 それを同じくオージンも見ている。

 オージンも渋い顔だ。


 あの時…


 ◇◇◇◇◇


 ティリオが誘拐されたオージンを救出しようとして、時空戦艦の艦隊を壊滅させている最中。


 客間で艦隊司令のヴァイオレットが、とある人物の立体映像をオージンに見せて

「この方をご存じですか?」


 オージンは、ヴァイオレットが見せる青年の立体映像に

「コヤツと、どういう関係じゃ?」


 ヴァイオレットは、その質問で全てを察した。

 オージンは、知っている。しかも…接触どこか…


 ヴァイオレットが

「この方は」

と、次を言おうとした瞬間、轟音と震動と共に、客間の天井が破壊されて、突貫したデウスマギウス装備のティリオが現れて、ヴァイオレットにエネルギーソードの切っ先を向ける。


 ヴァイオレットは困惑して止まっていた。

 気付いた時には、ティリオのデウスマギウスのエネルギーソードの切っ先が首筋に


 オージンが

「待て、ティリオ…」


 殺気を放つティリオが、オージンを横見する。


 オージンが微笑み

「少し、この者と話がしたいのだが…」


 ティリオの巨大肉食獣、恐竜の如き殺気を浴びるヴァイオレット艦隊司令は、恐怖で思考が止まっていた。


 ティリオは、静かにデウスマギウスの刃を下げると、オージンの後ろへ移動する。


 オージンがフフ…と笑ってしまう。

 激烈にして苛烈だが、冷静さは持ち合わせている。最上級の戦士としての気質を持っているティリオに懐かしさを感じて微笑んでしまう。

 オージンは、固まって動かないヴァイオレット艦隊司令へ向かい、パンと手を叩く。


 ヴァイオレット艦隊司令は、それにビクッとして意識を取り戻す。


 オージンが微笑み

「大丈夫かのう…」


 ヴァイオレット艦隊司令は青ざめる。


 オージンの後ろには、まだ殺気の警戒をしているティリオが付き従っている。

 装備のデウスマギウスを展開したままだ。

 何時でも潰すという感情だけがティリオの目から放たれている。


 ヴァイオレット艦隊司令がクチビルを恐怖で震わせていると、オージンが呆れ笑み

「ティリオ…装備と殺気を閉じよ」

 

 ティリオが渋い顔をしてデウスマギウスを背中の魔導収納にしまい、殺気も消した。


 オージンが

「さて、ワシが誘拐されたはずだが…これでは、汝達を保護しなければならなくなったなぁ…」


 ヴァイオレット艦隊司令が俯き

「降伏します」


 オージンが

「今後、こんな事はしないでくれよ。汝達だけが大損害を受けるからな」


 ヴァイオレット艦隊司令が頷き

「はい」


 こうして、オージンを誘拐した時空戦艦艦隊は、アースガイヤへ保護された。



ここまで読んで頂きありがとうございます。

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