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天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
逸般の誤家庭
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星光 第95話 自宅謹慎

次話を読んでいただきありがとうございます。


事件後のティリオ達、その後には…


 エアリナは目を覚まして、朝日が差し込む窓を開ける。

 薄手の寝間着のエアリナは、朝日を見つめた後、自分が眠っていたベッドを見ると、そこには裸で下半身を掛けシーツで隠すティリオと、同じく裸で体を掛けシーツで隠すジュリアとアリルにナリルの三人もいる。

 

 五人が同じベッドで夜を共にして、エアリナが先に目を覚ました。


 そのエアリナが外を見つめて

「やっぱり惑星の朝日って綺麗だわ…」

と、朝日が昇る草原風景を楽しんで…その草原風景に巨大な人型機体、マキナが並び。

 そのマキナを調節したり建造しているティリオの弟妹達がいる。

 ティリオの弟妹達は、デウスメーカーという三対のロボットアームが備わる特殊な魔導工作装備を使って、十メートル越えのマキナ達を組み立てて製造してテストしている。

 その様子は、ドラえもんの映画、鉄人兵団のサザンクロスを組み立てているソレと似ている。


 緑の草原風景に巨大ロボット、マキナを組み立てる風景まで加わっている。

 明らかに一般家庭とは、大きく外れた逸般の誤家庭に、エアリナは窓辺に肘を突いて、呆れた驚きをしている。


 ティリオの弟妹がエアリナに気付き手を振ると、エアリナも微笑み手を振って返した。


 現在、エアリナ達五人は、ティリオの自宅謹慎につき合っている。

 ティリオの実家、アースガイヤへ帰還して、ディオスの屋敷の隣にあるティリオの家にエアリナはいる。

 どうして、こうなったのか?


 ◇◇◇◇◇


 ティリオが自宅謹慎になる前…シュルメルム宇宙工業学園にティリオ達が帰ってくると、今回の件で、父ディオスとアヌビスに充人の三人が待ち構えていた。

 ティリオがやった事に…


 だが


「ふざけんじゃねぇぞ!」

と、ティリオに壁ドンするファクド。


「お前…自分がやった事が! どれだけバカな事か…分かっているのか!」

と、ティリオに壁ドンするグランナ


 二人の壁ドンに挟まれるティリオが

「う…ごめん」


 ファクドが声を荒げて

「ごめんで済むなら! 問題なんて起こらないんだよ!」


 グランナが声を荒げて

「ティリオ! お前がやった事が後々に、それでお前が犠牲にでもなったら」

と、グランナが顔を伏せて涙を隠す。


 ファクドが

「いいか、お前が犠牲になって死んだら、オレの十万年近い長い寿命の全部を! あの時、お前を止められなかった! お前を死なせてしまった!って十万年も後悔して生きる事になったんぞ!」


 グランナが泣き顔で

「それだけじゃあない。彼女達四人の事は…どうするんだ! お前が死んだら…その悲しみを引きずって」


 エアリナとジュリアとアリルにナリルが後ろにして、エアリナが

「お願い、そこで…もう…いいから」


 ファクドがエアリナに

「エアリナ! 口うるさいキミが止めるべきだったろう! それを…」


 エアリナが頷き

「分かっている。でも…ティリオの望んだ通りにさせてあげたいの…だから」


 その一団の脇にいるルビシャルとレリスの瞬きしてエアリナを見つめる。

 どうしたんだ? エアリナ…。

 前々では、散々に噛みつく狂犬だったのに…ティリオに嫁いだら、大人しいワンちゃんになってしまった。

 エアリナの変わりように、困惑してしまう。


 ファクドが苛立ち気味に、再びティリオに壁ドンして

「次、こんなバカな事をしたら、お前と殺し合ってでも止めるからな」


 グランナもティリオの襟首を持ち

「オレもだ! 絶対にお前を…無惨に殺させはしない。オレもファクドと一緒に全力で止めるからな!」


 ファクドがティリオの頭をシメつつ、ティリオの妻達であるジュリアとアリルにナリルにエアリナの四人を見せて

「お前の命は、お前一人のモノじゃあない。彼女達四人や、オレ達にとって、無くてはならないモノだからな!」


 ティリオが落ち込み気味に

「うん、ごめん…本当にごめん」

と、ティリオが開放されて、グランナがティリオの背中を押して、父ディオスとアヌビスに充人の三人の元へ差し向けて

「このバカを叱ってやってください」


 ディオス達三人の前にティリオが来ると、申し訳ない上目遣いでディオス達を見るティリオ。


 そんなティリオに腕組みするディオスが

「アヌビス…どうしようか。あの二人が、自分達の言いたい事を全部、言ってくれたよね」


 アヌビスも頷き

「うむ、言うべき事が何一つない」


 充人が

「全部、言われた後だけど。ティリオ、無茶をするな。お前の命はお前だけのモノじゃあない。分かったな」


 ティリオは静かに頷き

「はい。すいませんでした」


 反省が終わったそこへ

「その小僧の反省会は終わったかね?」

と、オージンがクロエラとルジェルを伴って近づき

「さて、今後の事だが…」


 ディオスがオージンに

「申し訳ありません。息子が大変な事をしてしまい」

と、頭を下げる。


 オージンは溜息を漏らして

「やってしまった事は仕方ない。計画は完全に瓦解、新たに進むしかない。その新たに進むを考えて、クロエラ嬢の超越存在への覚醒を、ティリオ・グレンテルに頼みたい」


 ティリオはクロエラを見る。


 クロエラが

「どうでしょうか?」

 自分には、その自覚はない。


 ディオスがティリオに

「どうだ?」


 ティリオだけが、超越存在への覚醒に導ける者の資質を見る事が出来る。


 ティリオは

「時間は必要だけど。二年くらい掛ければ…」


 オージンが

「ならば、頼む。クロエラ嬢をワシの後継者にしたいからな」


 ディオスが

「任せるぞ。いいか?」

と、息子ティリオに尋ねる。


 ティリオは頷き

「大丈夫、時間的な余裕されあれば…できるから」


 ディオスが頷き

「そうか…それと、今回の件で罰則を言い渡す。アースガイヤへ帰還して謹慎だ。いいな」


 ティリオは頷き

「はい」


 ティリオの謹慎が終わる頃には、クロエラもシュルメルム宇宙工業学園へ来て、ティリオ達と共に超越存在としての覚醒の道を歩む。

 クロエラの護衛としてルジェルも来る事になる。

 クロエラの時空では、色々とゴタゴタと問題が噴出しているが…時間を掛ければ…解決する事ばかりで、問題はない。

 基本的な統治システムは変えていないのだから。

 ただ、それにエネルギー供給として、アサの民の充座システムが加わっただけで済ませた。

 オージンがそれを望んだ事と、エネルギー供給に専念する事で、五百年前の悲劇を繰り返さない為に…。


 そうして、ティリオの謹慎に伴侶であるジュリア、アリル、ナリル、エアリナの四人も来る事になった。




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