表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
874/1109

星光 第83話 アサの民

次話を読んでいただきありがとうございます。

事情を聞こうと再びルナリスの元へ来るティリオ達だが、そこには…


 ティリオ達は、再びルナリスの元へ来る。

 ティリオ達と共に千華と紫苑のカレイドの二人も付いてくる。


 ティリオ達は、ルナリスがいる軍事コロニーへ来ると、ティリオ達というだけで司令のルナリスの元まで直ぐに行ける。


 そして、千華と紫苑の二人に対してもティリオ達が身分を保障すると言えば、ノーチェックで通される。


 ティリオ達は、ルナリス司令の執務室に入ると…

「んん…」

と、ティリオは絶句する。

 共に来たグランナとファクドがティリオの顔を見る。

 ティリオの顔が鋭い。


 ルナリスが座る執務デスクの右に一莵が腕を組んで立っていた。


 ティリオは何度か深呼吸していると、一莵が

「久しぶりだなティリオ…」


 グランナとファクドが鋭い顔をする。

 ティリオを知っている。そして、ティリオが緊張している。

 つまり…この彼が…


 ルナリスが執務デスクで頭を抱えていた。

「なぜ、来たのか…理由は…」


 ティリオが荒ぶる心を隠しながら

「どうして、一莵がここにいる?」


 一莵がティリオの後ろにいるカレイドの二人を見て

「こちらが流した情報が…役に立ったか?」


 紫苑が服に隠れる銃を取り出そうとしたが、それを千華が止めて

「へぇ…アンタ達が流してくれたんだ…」


 一莵がティリオに近づき

「ティリオ、少し…話をしないか?」


 ティリオがためらい立ち止まっていると、千華が入って

「じゃあ、聞かせて貰うかね」

と、執務室の中心にある客用ソファーに座る。


 千華が

「アンタ達も入りなよ。焦っても慌ててもどうしようもないよ。この場合は…」


 ティリオが強く息を吐き出して、ファクドが

「とにかく、話を聞かないと前に進まない」


 そして、先に来たティリオ達に続いて、偽装時空戦艦ダガーノートにいたジュリア、ナリル、アリル、クロエラの四人も来た。


 クロエラが客用ソファーに座り、対面のソファーにルナリスが

 ティリオは壁に背を預けて、グランナとジュリアはクロエラの後ろに立つ。

 クロエラの左に千華が座り、その隣に紫苑が立つ

 更にクロエラの右にファクド、ファクドの後ろにナリルとアリルが。


 一莵は、ルナリスの後ろに立つ。


 ルナリスが慎重に

「どこまで…話を知っている?」


 クロエラが

「アサの民…という事を…」


 ルナリスが溜息を吐き

「そうか…」


 クロエラが不安な顔で

「ルナリス司令、教えてください。何が起こっているんですか?」


 ルナリスが視線を泳がせて「実は…」と言った瞬間、部屋に煙が広がった。


 ジュリア、ナリル、アリルの三人は両手にエネルギー剣を持ち、一莵は右腕から砲身を召喚して合体、ティリオが拳に力を込める。


 ルナリスとクロエラがむせていると、ティリオの背後で気配がして、ティリオが振り向く前に右腕に何かの装置がハマり、ティリオの力が阻害されてガクンとティリオが跪く。

 それをグランナとファクドにジュリアとアリルにナリルが見る。


 ティリオがみんなにアイコンタクトをした。

 それで全員が動きを止める。


 その間にクロエラも何者かに口を塞がれた。


 一莵がティリオを助けようと動くも、ゾディファル教団のテスタメントのアクレイトが立ち塞がり、一莵を見えない波動で吹き飛ばした。


 その波動が広がって部屋を包む煙が消えた。


 そして、そこは…ルナリスが

「ティリオくんとクロエラくんは?」


 ティリオとクロエラの二人が誘拐された。

 それも軍施設内でだ。


 一莵がジュリア達に近づき

「なんで、助けなかった?」

 なぜ、ジュリア達が動かなかったのか?の疑問を。


 それにジュリアは黙って視線をそらせた。


 一莵が渋い顔をした次にコメカミを小突いて通信を繋げる。

「聞こえるか? ティリオ・グレンテルとクロエラ・ルビージュが誘拐された」

と、誰かに伝えた。


 それから数十分後


 ◇◇◇◇◇


 ティリオは、どこかに宇宙戦艦内にいた。

 ティリオが掴まる客間であろう部屋には、クロエラもいた。


 クロエラは自分達が閉じ込められた客間を見て回り

「ここ…どこなんでしょうか?」

と、ティリオを見る。


 ティリオは自分の右腕にはめられた装置を掲げて見つめていた。


 それにクロエラが近づき

「その装置によって、ティリオさんの力が…」


 ティリオが鋭い顔で右腕の装置を見つめて

「ああ…だが、これは…」


 そこへ部屋のドアがスライドして開き、壮年の男性オージンと、テスタメントのアクレイトとクワイエルトの二人が入る。


 クワイエルトが

「元気そうで何よりです」

と、言っている間にオージンがティリオに近づき、ティリオの右腕の装置を外した。


「な!」とアクレイトとクワイエルトが驚き、アクレイトが

「オージン殿! それを外しては…」


 オージンがティリオを優しく見つめて微笑み

「この子は、この程度の力では抑えられん。ワザと掴まったのさ。なぁ…」


 ティリオは深くため息をして

「話を聞きたい」


 オージンは客間のソファーに座り

「何から聞きたい?」


 ティリオが

「まずは、ぼくと…彼女が誘拐された理由をだ」


 オージンが余裕の笑みで

「本当なら、ティリオ・グレンテル。お主だけを誘拐するつもりだったが…。その小娘は…ついでだ。その小娘がおらんと始まらない事があるのでな」


 クロエラがオージンの近づき

「もしかして、メメントの…アサの民の…」


 オージンが頷き

「そうさ。ワシは…アサの民の総代、王位…オージンだ。クロエラ・ルビージュ。お主の曾祖父達によって皆殺しにされた超越存在に至る筈だった民さ」



ここまで読んで頂きありがとうございます。

続きを読みたい、面白いと思っていただけたなら

ブックマークと☆の評価をお願いします。

次話を出すがんばりになります。

次回、誘拐された先で

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ