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星光 第78話 潜入偽装

次話を読んでいただきありがとうございます。


目的の時空へ入る為にティリオ達は偽装を…


 ティリオは、とある時空戦艦を操縦している。

 全長が二〇〇メートル前後の時空戦艦で、とある時空へ転移した。

 その時空戦艦は、表面は金属に光る通常の時空戦艦だが、内部はアースガイヤの技術が詰まった偽装した時空戦艦である。


 ティリオと一緒に来たのは、ジュリアとアリルにナリルの三人、エアリナは遠方、シュルメルム宇宙工学学園で時空同調通信によってティリオ達と繋がっている。


 ティリオ達四人が乗るブリッジでは

「しかし、こんな偽装時空戦艦で来るなんて…」

と、通信を繋げるエアリナがいた。


 ティリオが

「表面は、グランナの時空の装甲を装備しているけど…」


 エアリナが笑み

「中身は、ティリオ達お得意の魔導ナノマシン技術だもんね。正体がバレたら…ビックリだわ」


 そしてブリッジには

「あの…大丈夫なんでしょうか?」

と、クロエラに


「いやぁ…こういう旅ってワクワクするね」

と、ファクド。


「お前、ワクワクし過ぎて、面倒を起こすなよ」

と、グランナ。


 ティリオ達四人と、他三人も来ていた。


 ティリオが

「もう少しで、宇宙港につく。そこでチェックが通れば…」


 グランナが難しい顔で

「バレないよなぁ…」


 そう、ティリオ達は身分を偽装している。同姓同名の別人として。


 ティリオが

「大丈夫だよ。ルビーおじさんが上手くやっているから。父さん達の方も色々とね」


 グランナが

「だと良いけどな」


 ティリオ達が乗った時空戦艦が、宇宙港へ到着する。


 宇宙港に到着すると、システムによる人員チェックが入る。

 グランナだけが息を呑み、後は平然としている。

 問題なく通った。

 そして、宇宙港による入港手続きが始まる。

 一人一人が検査する特殊な検問機を潜り、その後にいる検問官に質問を受ける。


 七人の代表にティリオが受ける。


 検問官が

「目的は?」


 ティリオが堂々と

「オレ達、渡りの賞金稼ぎなんですわ。ここで良い金になるって聞いてね」


 検問官が溜息を吐き

「仕事ですね」


 ティリオが頷き

「そうそう」


 検問官が全員の経歴を調べる。

 全員が、フリーの賞金稼ぎという経歴を見た後に

「違反している荷物は…ないようですね」


 ティリオが検問官を見つめて笑み

「変なモノを持ち込んだら、稼げないだろう」


 検問官が

「賞金稼ぎなら、装備は?」


 ティリオは

「預かって郵送してくれるヤツがいるんだよ。ちと…割高だったけどね」


 検問官がティリオを見つめる。

 ティリオはニヤニヤと笑っている。


 検問官が渋い顔をして

「怪しい荷物はない、違法な薬物の反応もない。アナタ達は怪しいですが、規定通り…通過できますが。ただし! 当局で登録はして置きますよ」


 パンとティリオは手を叩き合わせて

「それはラッキーだわ。後で顔が利く」


 検問官が飽きつつ、ティリオ達の入港を認めた。

 ティリオ達が注意人物という登録をしてだ。


 ティリオ達は目的の時空、サスルバ時空へ入る事が出来た。


 ティリオ達は偽装時空戦艦ダガーノートの会議室にて全員が

「これからどうするつもりだ?」

と、グランナが尋ねる。


 ティリオが何時もの感じで

「決まっている。まずは軍部へ挨拶に行く」


 ファクドが

「軍部へ挨拶がてら、何かの仕事を貰う。無論、簡単な仕事を二つ受けて、一応は実績を作る。そして…」


 ジュリアが

「私達が使える賞金稼ぎ、または、傭兵として認識して貰えば…」


 ナリルが

「後は、目的のテロリスト達を探し出して…」


 クロエラが挙手して

「そう、簡単に行くでしょうか?」


 ティリオが

「時間は、少し掛かるが…何とかなる筈だ。それに…」


 アリルが

「もしかしたら…何か…関わりが入るかもね」


 ファクドが笑み

「それをけっこう、期待しているんだけどね」


 グランナが

「分かったよ。とにかく、やってみるか…」


 ◇◇◇◇◇


 ティリオ達が立ち寄る軍の施設、巨大な宇宙コロニーでは…

 その地位一体を管理する司令官の女性ルナリスがいるデスクに

「失礼します、司令」

と、仕官が入ってきて

「例の方々が入港したそうです」


 ルナリスが笑み

「報告、ご苦労」


 仕官が

「予定通りにこちらへ向かっているとの事、後は…」


 ルナリスは頷き

「後は、手筈通りに…」


 仕官が「は!」と敬礼して出て行った。


 ルナリスは通信画面を開いて

「キミの情報通りだ」

と、映っている画面に、ゾロアスの一莵がいた。


 通信画面の一莵が

「では、後は…よろしくお願いします。ルナリス司令」


 ルナリスが

「しかし、ここまでするなんて…よほど、君達のお気に入りらしいね」


 一莵が笑み

「ええ…我々が最も推薦できる最高の人材ですから」


 ルナリスが確信するように

「確かに…」

と、噛みしめた。


 そして、ティリオ達の偽装時空戦艦ダガーノートがルナリスのいる宇宙コロニーへ到着した。


 

 

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