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天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
学園のお祭り
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星光 第73話 新婚旅行

次話を読んでいただきありがとうございます。


ティリオ、エアリナ、ジュリア、ナリル、アリルの五人は、新婚旅行という名目で…その惑星へ向かい


 ティリオは、スラッシャーから渡された情報を見ていた。

 ホームの画面で、スラッシャーが示した情報の場所。

 それは…とある惑星のとある町の…とある人物だ。

 その人物への紹介状も添付されている。


 ティリオがデータを見て考えていると、エアリナが

「どうするの? 行く?」


 ティリオは、信用できない…という感じだ。


 エアリナが

「私は、大丈夫だと思うなぁ…」


 ティリオが

「確証は?」


 エアリナが

「だって、わざわざ、自分が捕まるかもしれない危険性があっても、これをティリオに渡したかったなら…そういう事でしょう」


 スラッシャーが来たのは、ファクドの超越存在にする祭典の時だ。

 厳重な警備を抜けて、ティリオに直接、渡しに来た。

 早急に渡さないといけない程の情報という事だが…。

 勘ぐれば、自分を罠に…


 エアリナが

「罠なんて仕組んでいても、ティリオ達なら蹴散らすでしょう」


 エアリナにティリオの考えを見抜かれて

「そうだな。まあ、行ってみるか…」


 エアリナが

「私もつれて行ってね」


 ティリオが頷き

「データには五人分、ぼくとエアリナにジュリアとアリルにナリルの招待状がある。問題ない。でも…」


 エアリナが微笑み

「何かあった場合は、ティリオ達の言う通りにするわ」



 ◇◇◇◇◇


 こうして、ティリオ達は新婚旅行という偽装名目で、スラッシャーのデータにあった惑星へ向かい。


 ティリオ達五人は、その惑星の軌道エレベーターに到着して、惑星に降りた。


 自然が多くある惑星。

 その惑星の一部、地下まで伸びる階層式の都市へ向かう。


 無論、そこに向かうのはティリオ達だが、軌道エレベーターにはクロスト達仲間を待機させた。

 もし、何か…あった場合の警戒は怠らない。


 クロスト達の時空戦艦の三つが軌道エレベーターの周囲に浮かび待機している。

 何時でも発進可能な状態でだ。


 ティリオ達は、軌道エレベーターから伸びるリニアに乗って、階層式都市へ向かう。


 その階層式都市の地下、一番したにある区画へ


 到着したそこは、自然が覆い茂る田舎のような風景が広がっていた。


 ティリオ達は、リニア駅からその地区へ来ると、不思議な光景が広がる。

 建築物の様式は中世のそれだが…その周囲にいる馬や動物は、金属の躯体だ。

 それは、中世の時代と宇宙文明の技術がミスマッチに組み合わさった不思議な町がそこにある。

 そういう文化の区画なのだろう…とティリオ達は感じて、案内された場所へ向かうに金属の躯体を持つ馬の馬車に乗って移動する。

 金属の躯体を持つ馬が引く馬車は、車輪がなく空中に浮かぶ反重力仕様だ。

 形は中世の馬車だが、車輪がなく浮かぶのは宇宙文明の技術だ。


 そうして、町から離れて村落の場所に到着する。


 そこに降りてもミスマッチがある。

 家は中世の建築、しかし…その周囲にあるのは宇宙文明の技術達。

 文明は、その文明が持つ技術とエネルギーに比例して変化する。

 しかし、ここは技術とエネルギーによる便利さは受け入れつつも、古さだけは残そうとする意思を感じる。


 それを見渡していると

「若いの…珍しいだろう。ここは…」

と、一人の老人が話し掛ける。


 ティリオが老人を見ると、老人は微笑み

「いい目をしている。さすが、アオイが惚れ込むだけはある」


 エアリナが近づき老人に

「お久しぶりです。バルタザール様」


 老人は微笑み

「元気だったかい? エアリナお嬢ちゃん」


 ティリオがエアリナの隣に来て

「やっぱり、知り合いだったのか…」


 エアリナが頷き

「ええ…父さんの…」


 老人、長老バルタザールは

「ワシは、エアリナの父親…ヴィルガメスが乗る機体を仕上げたからなぁ…」

 そして、エアリナに微笑み

「エアリナ、エリドナが帰って来て、良かったなぁ…」


 エアリナが頷き

「はい、本当に…」


 ティリオとエアリナの後ろにジュリアとアリルにナリルも来て、ジュリアが

「あの…私達が来た理由を…」


 長老バルタザールは頷き

「ああ…分かっておる。ワシの家で話そうぞ」


 長老バルタザールの導きによって長老バルタザールが住む家へ向かった。


 長老バルタザールが住む家は、大きな洞窟の入口で、その奥には…


 ティリオは、十五メートルのマキナの倍近い洞窟の入口の奥にある施設に驚愕する。

「凄い…これは…」

 洞窟の奥にあったのは、巨大なマキナを建造するレベルの装置や運搬機、格納庫があった。


 長老バルタザールが

「ここは、昔…ゾロアスの悲劇が起こった際に、マキナを建造したり修理する為に作られた施設だった。今は…ワシが管理して使っているがな」


 アリルが

「百年前、このシュルメルム時空でMW銀河の半分を破壊して、膨大な数のディスガードを放ち、大災厄をもたらした…」


 長老バルタザールが

「そうじゃ…。ワシはそれの生き残りの一人でもある」


 ナリルが

「シュルメルム時空のMW銀河の古来人類…」


 長老バルタザールが

「そうさ。もう…ワシのような古い人類種は…まあいい。時代は変わる。世代も種も新しく変わっていく。それが命じゃて」



ここまで読んで頂きありがとうございます。

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次回、オメガデウスの賢者

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