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天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
学園のお祭り
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星光 第70話 祭典 その二

次話を読んでいただきありがとうございます。


祭典の午後の部でティリオ達の結婚式が始まった。


 祭典の午後の部は、ティリオ達の結婚式だった。

 言い出しはルビシャルだった。

「エアリナ達は、結婚式をしないの?」


 エアリナは平然と

「ティリオ達の両親と、私の両親の顔合わせは終わっているし、そこで簡易的なパーティーをしたから、十分かな」


 ルビシャルが驚きの顔で

「そんなんでいいの?」


 エアリナが頷き

「ええ…良いわよ。どうせ、結婚式とか準備している間に、妊娠して子供が出来たら、そんな暇なんてないし、それに…その分の労力を子育てや家庭に回したいから」


 ルビシャルが額を抱えつつ

「じゃあ、ジュリアやナリルにアリルの三人は? やったの?」


 エアリナが

「私と同じよ。親同士の顔合わせでパーティーで、終わったわ。三人とも私と同じ考えだから」


 ルビシャルは頭が痛くなって重く抱えて

「ティリオは、どう思っているの?」


 エアリナが

「ティリオは、やりたかったけど。私達がいらないって答えたら…頷いたわ」


 ◇◇◇◇◇


 ルビシャルはティリオの元へ行き

「ねぇ…アンタ達の結婚式、やってないのよね?」


 ティリオが難しい顔をして

「本当は、やりたかったけど…四人が…」


 ルビシャルは笑み

「じゃあ、やろう!」


 ◇◇◇◇◇


 そして、祭典の午後の部でティリオ達の結婚式が始まった。


 エアリナ、ジュリア、ナリルにアリルの四人は、そんな事よりこれから続くティリオとの日々が大切だったので、呆れるも…ティリオが望むなら…という事で。


 大きな会場、大量のテーブルが並ぶそこにティリオ達の家族と、ジュリア、ナリル、アリル、エアリナの家族と、その他、多くの親類と近しい人達がいる。

 おそらく、総勢千人はいるだろう。


 その会場を、ティリオが花嫁姿の四人を連れて歩いて行く。

 その様子は、有り触れた結婚式で、定番のように過ぎていく。


 だけど、ティリオはやって良かったと…。

 ティリオ達五人がいる席に、ティリオの兄弟姉妹とクロスト達が来る。

 ティリオの弟のシュリオが

「ティリオ兄さん、おめでとう」

 姉のアイカが

「ティリオ…おめでとう」


 ティリオの兄弟姉妹が、おめでとうの声を掛ける。


 ティリオが微笑み

「ありがとう…みんな」


 花嫁姿のエアリナが

「皆さん、これから皆さんと同じくティリオの家族になりますエアリナ・グレンテルです。よろしくお願いします」

と、挨拶をする。


 リリーシャが自分の子供を抱えて来て

「これからよろしくね。エアリナさん」


 エアリナが

「エアリナで構いません」


 ゼティアも生まればかりの自分の子と夫ラハトアを連れて

「ティリオ、色々とエアリナに迷惑を掛けるかもしれないけど…よろしくね」


 エアリナが微笑み

「ええ…間違ったら、ぶん殴って、でも正します」


 その言い方にティリオ達家族は、ソフィアママの方を見る。

 ソフィアは苦笑いをする。

 その言い草は、かつてディオスと結ばれる時に言ったソフィアの言い草、そのモノだった。


 そして、結婚式は過ぎていく。

 特別な催しも無ければ、これいって変わった事もない。

 どこにでもある普遍的な結婚式がそこにあった。

 人数は桁違いに多いが…。


 結婚式がフィナーレとなり、その会場は…ティリオ達の親族達の賑やかな場に変わる。


 父ディオスが、エアリナの父ヴィルガメスと母エリドナに挨拶と会話をして、ジュリアの母レディアンと父シュリナーダ、アリルとナリルの父母と、集まって全員の会話となる。

 子供達の思い出話やら、色んな事を話す。


 ティリオはクロスト達と話をしながら

「来てくれてありがとうな」

と、ティリオが


 クロストが

「こちらこそ、呼んでくれてありがとうな」


 エアリナが

「ごめんね。みんな…二年後にはティリオのここでも勉強も終わるから…そうしたら、そっちに戻るから」


 クロストの仲間の女性の一人が

「エアリナさんは、どうするの? ティリオと一緒にアースガイヤへ来るの?」


 エアリナは頷き

「ええ…アースガイヤへ来て、一緒に暮らすわよ」


 クロストの仲間の男性が

「良いのか? エアリナさん、色々とネオデウスの能力を持っているんだろう。それを…」


 エアリナが

「そうね。でも、まあ、まずは…ティリオと一緒に暮らすから、そっちの方が優先だわ。諸々は…機会があれば…て感じでいいわ」


 ティリオが

「やりたい事があったら…遠慮なんて」


 エアリナがティリオの頬をつまみ

「そのやりたい事が、アンタとの生活を安定化させる事なの」


 そこへ、グランナとファクドが来て

「あのワガママお姫様が…変わったなぁ…」

と、グランナが


 ファクドは

「ほんと、ホント、何でも我を通した姿がウソのようだ」


 エアリナが微妙な顔で

「う…悪かったわよ。お母さんの事もあって、荒れていたし、思い返したくない歴史だわ」


 シトリーも来て

「エアリナ、エアリナのマキナはどうするの?」

 シトリーとエアリナは、親類なのだ。


 エアリナが

「持って行って、修理とかは…旦那に任せるかな」

と、ティリオを見る。


 ティリオは頷き

「問題ない。ぼくは、本来は作ったり修理するのが専門だから」


 シトリーが

「じゃあ、アタシ…卒業後は、どこかのマキナを扱う企業か…」


 エアリナが

「シトリー、もし…私がマキナの学校をアースガイヤでも作るってなったら…」


 シトリーが顔を明るくさせ

「それ、面白そう。是非、誘ってね」


 エアリナが

「ええ…その時はよろしくね」


 こんな感じで楽しげな会話が続いて結婚式は終わった。


 祭典は、夜まで続く。

 

 ティリオが一人…ではなく、イリスを伴って学園内の露店を回る。

 一応、学園内の警備という理由だが…真の目的は…


 イリスが立ち止まる。

 その目の前に一人の紳士の男が立っている。

 右手に宝石を填めた杖を持ち、角張った口ひげ、その目元は鋭い。


 ティリオがその男性に近づき

「どうも…」


 男性は笑み

「初めまして…聖帝のご子息様…」


 ティリオが握手を向けて

「まさか…レッドリのCEOが自ら来るとは…」


 レッドリとは、ヘオスポロスと繋がる超越存在や宇宙王がいない時空達の運輸部門を総括する時空共同体の超大企業だ。


 レッドリのCEO、ホワイト・ウォルドル、ホワイトはティリオと握手して

「私は、他の繋がる多く組織の代表でもあります」


 ティリオも笑み

「それは心強い」


 ホワイトとティリオは、腹の底が見えない笑みで握手を交わした。


 その様子を隠れて見るクロスト達と、祭典の護衛達。

 そして、他の隠れている者達の中にヘオスポロスから来たエピオン達五人もいた。


 祭典、全体の守りを監視するセイントセイバー号のブリッジで、ディオスはセイントセイバー号の艦長席に座り、隣にセイントセイバー部隊の総隊長アーヴィングがパネル装置に腰掛け

「まさか…海老で鯛を釣るより、大きな獲物が来るなんて…」


 ディオスがティリオとホワイトの接触を監視カメラ映像で確認して

「そうでなければ、困る。この提案を蔑ろにするほどの節穴なら…組むに値しない」


 アーヴィングは、ディオスが聖帝としての貫禄を見せているのが楽しくて頬が緩む。

 そこへ北斗も来て

「どうですか? ディオスさん…」


 ディオスが聖帝の圧を持って

「ティリオが大物を釣り上げた」


 北斗も宇宙王としての圧と貫禄で

「流石、ディオスさんの息子だ」


 これからティリオとホワイトの極秘の話し合いが始まる。

ここまで読んで頂きありがとうございます。

続きを読みたい、面白いと思っていただけたなら

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次話を出すがんばりになります。

次回、大物

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