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天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
学園のお祭り
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星光 第68話 変わる者

次話を読んでいただきありがとうございます。


ティリオはグランナとファクド、ルビシャルに自身の目的を話し、それによって三人は…


 デュエロタクトのラウンジでティリオが平然と

「レリスに頼んで…超越存在を敵視している時空達の中で、興味がある人達に声を掛けて貰ったから」


「は?」とファクドにグランナが唖然とする。


 ルビシャルが瞬きして

「え? ええ? 今…何て?」


 ティリオが

「だから、超越存在や宇宙王に関して気に入らない時空達の中で、こっちに興味がありそうな人達に招待を、レリスにお願いしたから」


 ルビシャルが隣にいるエアリナが

「ねぇ…エアリナ…。アンタの旦那…変な事を言っているんだけど…」


 エアリナが平然と

「ああ…別に良いんじゃない。ティリオがそうしたいなら、すれば良いから」


 ルビシャルが全力で瞳を見開いて驚く。

 こういう事に突っかかりそうなエアリナが…平然と許した。

 何があった?と驚きでしかない。


 グランナが

「お、おいおい…なんでそんな事をするんだ? マズくないか?」


 ファクドが

「ティリオ、問題を…はらむのは…ちょっと…」


 ティリオが平然と

「これも、将来に必要な事だ」


 グランナが

「どういう将来だよ…」


 ティリオが鋭い目で

「あの…サタンヴァルデットのオメガデウスの件があったろう」


 それにファクドとグランナが黙り、ルビシャルが渋い顔をする。


 ティリオが続ける。

「あのサタンヴァルデットを内包する技術、サタンヴァルデットの上位種を作り管理するシンイラでも持っていない技術である事が確定している。これだけ言えば…分かるだろう」


 ファクドが面倒な顔で頭を掻き

「つまり…それ相応の未知の者達が…」


 ティリオが

「それが敵か味方か分からないなら。敵ではあるが、味方に取り込める連中の方を」


 ルビシャルが

「つまり、敵対しているが…裏口を作って置くって事ね…」


 ティリオが鋭い目で

「あの技術は…危険だ」


 ティリオから放たれる威圧にグランナとファクドにルビシャルは黙ってしまう。

 三人とも、その危険性を理解している。 


 ティリオが

「無論、到来は極秘にする。それで問題ないだろう…ファクド」


 ファクドが額を掻いて面倒な感じで

「ああ…一般客って事にしてなら…」


 ティリオが頷き

「ありがとう。まあ、そんなに来るとは思えないけどね。来たとしても…下っ端の…」

と、ティリオの顔に鋭い目が…

 そう、要するに何時死んでも問題ないチンピラ程度が来るかもしれない。

 そうなったとしても、警備で弾き出すだけ。


 ティリオの放っている雰囲気、威圧にグランナとファクドがビビる。

 ティリオは聖帝ディオスの血族だ。

 聖帝ディオスは、正当な事を好むが…絡めても非常に好むのも知っている。

 父である聖帝ディオスの深謀遠慮の性質を遺憾なく受け継いでいるのが見えた。


 グランナが

「お前…何かヤバい事をするなら、絶対に相談しろよ」


 ティリオがフッと笑み

「ああ…だから、こうして相談しているだろう」


 グランナが渋い顔をして

「行動し終えた後じゃあねぇ! 行動する前に言え! いいな、約束だぞ」


 ティリオが頷き

「分かったよ。約束する」


 そんな話し合いが終わって、何時ものデュエロタクトが行われ…


 ◇◇◇◇◇


 ティリオの報告の後、ルビシャルがエアリナと歩きながら

「ねぇ…お姫様…昔なら、ああ…いう事を見たら噛みついたでしょう?」


 隣にいるエアリナが

「ええ…昔なら…ね」


 ルビシャルが

「怒らないの?」


 エアリナは裏がある話が嫌いだ。

 真っ直ぐな性格も合わさって、そういう裏がある駆け引きを毛嫌いしていた。

 だが…

「別に、それでティリオが良いって言うなら問題なし…それに…」


 ルビシャルが

「それに?」


 エアリナが

「こういう話でイチイチ、私が目くじらを立てていたら、ティリオがツラいでしょう。話は、前に聞いているし、納得もしているから…問題ないわ」


 ルビシャルが溜息交じりで

「お姫様、変わったね」


 エアリナが笑み

「そうね。前ならルビシャルの言う通り、噛みついたけど。今は…違うわ。私は、ティリオの妻であり、パートナーだから…夫が真剣に考えて行動する事に賛同しないなんて、妻として失格よ。まあ、浅はかな考えでやろうとするなら、昔みたいに噛みつくけどね」


 ルビシャルは、間が抜けてしまった。

 青臭いお姫様だったエアリナが、雲泥を呑み込む程に成長している。

 それは確実にティリオの影響だろう。

「エアリナ、アンタは…卒業したらどうするつもり?」


 エアリナは上を見上げて

「ティリオ達と一緒にアースガイヤへ帰るだけよ。そして…ティリオとジュリア、ナリル、アリルの四人は武門だから、色々と動くから、アタシが…四人が帰る家の守りをするだけよ」


 ルビシャルが

「家庭に入るって事? そんなので良いの? エアリナならもっと色々と…」


 エアリナが

「良いのよ。それが私のしたい事だから。家族と、その家族が帰ってくる場所を守る。ジュリアやナリルにアリルが産む子の面倒もチャンと見てあげたいから」


 ルビシャルがフッと笑み

「ホント、変わりすぎだわ。お姫様」


 エアリナがルビシャルを見て

「ルビシャルはどうするの? 卒業する時には…」


 ルビシャルが後頭部で手を組み

「そうだね。超越存在を得る為にがんばっていたけど、なんか…ある程度したら行けそうなのは確定しているみたいだし…なんか…ねぇ」


 エアリナが

「じゃあ、卒業までに二年以内に探してみればいいじゃない?」


 ルビシャルが

「そうだね。もしかしたら、意外な形で…」

と、言いよどんだ後

「そう言えば、エアリナは、何時、ティリオとの結婚式をするんだい?」


 エアリナが首を傾げて

「そんなの考えていないわよ。もう、一緒に…そう、ティリオと愛し合って暮らしているし…。式なんてどうでも良いわ」


 ルビシャルが顔を明るくさせ

「なら、こういうのはどう?」



 そして、準備は整って祭典の始まりが来た。



ここまで読んで頂きありがとうございます。

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次回、祭典 その一

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2023/08/02 21:36 退会済み
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