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星光 第36話 長期航行訓練

次話を読んでいただきありがとうございます。

シュルメルム宇宙工業学園にとある独特の航海訓練がある。

その航海訓練の為にティリオ達が色々な準備と話をしながら


 ティリオは、自分のホームで麻雀をしながら話を聞いていた。

 ティリオと共に勝負するのは、ファクド、グランナ、エアリナの三人で、別の場所ではルビシャル、ジュリア、アリル、レリスが、ナリルは順番待ちだ。


 ティリオが

「今日、説明があった…長期航行訓練って…」


 ファクドが

「ああ…毎年ね。一定の授業成果を達成した生徒同士がチームを組んで、一ヶ月程度、同じ宇宙戦艦に寝泊まりして暮らすってヤツだよ」


 ティリオが

「それって大丈夫なの? 宇宙戦艦は生徒だけなんだろう? 色々と問題が起こったりとか…」


 ルビシャルが

「宇宙戦艦って言っても九割も自動化されているし、それに…船を共にする人選は、性格とか能力を考慮されて選別されるから…」


 レリスが

「問題があったとしても、艦内は全域が監視カメラで監視されている。問題があったら直ぐに職員や教員が飛んで来る」


 グランナが

「唯一、行きたい場所は自由ってのが…楽なくらいさ」


 ティリオが

「みんな…体験した事が…」


 ルビシャルが呆れ気味に

「今、このいる面子で…一回ね」


 ファクドが

「普段の学園生活と大差ないよ。お互いのホームの人員が、一つの宇宙戦艦で暮らすってだけさ」


 ジュリアが

「どのくらいの宇宙戦艦の規模なの?」


 レリスが

「今回は、何時ものこのメンバーにティリオ達が加わるから、四千メートル級の宇宙戦艦だろうね」


 ティリオが

「へぇ…かなり大型だね」


 ルビシャルが

「だったら、今回はティリオがアタシ達の宇宙戦艦を作ってくれても良いんだよ」


 ティリオが

「別に許可と必要な資源を貰えれば、やるよ」


 ルビシャルが

「軽く言う」


 ナリルが

「ティリオは、実家で何度も宇宙戦艦を作った事があるから」


 グランナが

「宇宙戦艦を作れる家ってどんな家庭だよ」


 ティリオが

「じゃあ、グランナ…長期休暇になったら、ウチへ、アースガイヤへ遊びに来るかい?」


 グランナが

「お呼ばれしても問題ないなら…いくぜ」

と、牌を捨てた瞬間


「ロン!」とエアリナが叫んだ。さっきから黙っていたのは、こういう事だ。


 グランナが「はいはい」と点数を渡す。


 エアリナが

「何よ、悔しそうにしなさいよ!」


 グランナが

「いや、多分、それで上がりって分かっていたし、ワザと上がらせて、オレの親番を回して欲しかったから」


 ファクドが

「キミの点数が低い上がりってバレバレだよ」


 エアリナが悔しそうに

「次は、高得点で上がってビビらせてやる!」


「はいはい」と同じ卓のファクドとティリオとグランナが呆れ気味に答える。


 エアリナが

「そういえば、さっき、ティリオが私達の訓練用の宇宙戦艦を作るって話…」


 ティリオが

「許可と資源があればね」


 エアリナが

「私が父さんに交渉して許可を下ろそうか?」


 ティリオとファクド、グランナがエアリナを見つめて、ファクドが

「おいおい、お姫様。ずいぶんと驚く事を言う」


 エアリナが気難しい顔で

「別に父さんに話してみるだけで、ダメだったら…どうしようもないけど…」


 その場にいる全員が少し困惑する。

 エアリナと父ヴィルガメスとの仲が悪いのは知っているが、それが…変わりつつある。

 

 エアリナが

「もし、許可が下りたら…みんなの要望を聞いて作ってくれる?」


 ティリオが

「まあ、許可が下りたとして、でも…そうなると皆の種族としての、特性を考えて作るとしたら…実家のアースガイヤで作った方が早いし、ちゃんと作れるんだけど」


 エアリナがティリオに

「どのくらいで完成する?」


 ティリオが考えながら

「そうだな、帰って、ミリオンの工業生産施設を動かして…六日、七日…早くて四日かなぁ…」


 エアリナが

「その時期が一ヶ月後だから、明日、直ぐに父さんに話してみるわ。それで許可が下りたら…みんなの要望を纏めて、一週間」


 ティリオが考えながら

「んん…その要望を纏めて解析、建造で…一週間半、検査も込みで始まる二日か、三日前には…」


 エアリナが

「そう、明日、私…直ぐに許可の有無を聞くわ。許可が出たら、直ぐにアンタに連絡するわ」


 ティリオが

「ああ…分かった」



 ◇◇◇◇◇


 翌日、エアリナは父ヴィルガメスに相談して許可が下りた。

 エアリナが通信で

「という事だから、よろしくね。こっちの要望を早めに出すわ」


 通信を受け取るティリオが

「おお…分かった」


 そして、四日くらいで全員の要望が集まり、それをデュエロタクトのラウンジでティリオが確認する。

「なるほど…。生活の環境はホームのシステムをベースにか…」


 その隣にファクド、ルビシャル、レリス、グランナがいてファクドが

「という事で…と」

と、とあるプランがティリオに


 ティリオが

「デュエロタクトの訓練をしたいから、マキナの製造、修理、生産の施設か…」


 ルビシャルが

「できそう?」


 ティリオが

「問題ない。すこし四千メートルよりは大きくなるけど…」


 ファクドが

「じゃあ、よろしく頼むよ」


 ティリオが「ああ…」と頷き。


 グランナが

「じゃあ、オレもティリオの家に行くよ。挨拶もしたい人もいるし、それに…オレと繋がるフォーミュラ・スペリオルのオメガデウスが、ティリオの家にもあるんだろう」


 ティリオは頷き

「ああ…何機ある」


 グランナが

「その一つとオレが繋がって、ティリオが欲しい物資を大量生産すれば、完成が早まるしな」


 ティリオが「助かる」と微笑む。


 こうして、ティリオ達はグランナを連れて、一度、実家のアースガイヤへ帰還した。


  

ここまで読んで頂きありがとうございます。

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次話を出すがんばりになります。

次回、アースガイヤに帰宅

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