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星光 第27話 シャナリアの事件の後

次話を読んでいただきありがとうございます。


ファクドの傍人達のマキナの改修をして、その後…ティリオは、とある人物と対話する事に…


 ティリオはファクドから頼まれていた五人の傍人達のマキナの改修を行っていた。

「さて…」

と、ティリオはホームにある巨大な設計製造装置を前に考えていた。

 ファクドから頼まれていた五人の特徴は…均一だった。

 多少は誤差はあるが、似たような感じだ。


 ティリオは考えつつ

「なら、こういう方法で…」

と、設計製造装置を動かし始めた。


 ◇◇◇◇◇


 数日後、アルド、ルアラ、ラアーラ、アルヤ、ミアラの乗るゴールドジェネシスのマキナが複数のマキナとの対戦をしていた。


 アルドが

「アルヤ! そっちに言ったぞ」


「分かってる」とアルヤのマキナの元へ様々な部品の装置であるドローンが集まり、大きなガトリングとなる。


 アルヤに向かったマキナへ攻撃して一体を撃破。


 別のマキナへは、ルアラとミアラのゴールドジェネシスのマキナが向かい、その二機の両手に部品のドローンが集結して大きなエネルギー剣を二人のマキナに持たせて、それによる近接攻撃でマキナを撃破する。


 この戦いの遠方にいるラアーラのマキナには、ドローンの部品達が集まって巨大な狙撃銃を構築して、ラアーラのマキナに装着される。

 ラアーラは、遠距離攻撃でマキナ達を倒す。


 それをデュエロタクトのラウンジで見つめる一同。

 ファクドが笑み

「流石だね」


 その隣にはティリオが座っていて

「まあ、こんな感じで…」


 ファクドが嬉しそうに

「十分だよ」


 ファクドの傍人達の勝利をラウンジで見届けた。


 ティリオが改修で行ったのは、彼女達五人のマキナが様々な装備が共用で使えるようにした事だ。

 色んなパズルとして組み合わさるドローン達を個々のマキナに装備させ、それを使って必要な時に必要な装備へ合体する。

 これは、五人のマキナに関する能力が近いからこそ出来た事である。


 同じラウンジにいるエアリナは、面白くないと鼻息を荒げている。

 その近くには、レリスが立っている。

 鬱憤を放つエアリナが

「アンタも、ティリオに改修して貰ったら? さぞ、強くなるでしょうね」


 レリスが淡々と

「ぼくは、必要ない」


 エアリナが

「ああ…そうですか! その自信満々を見習いたいですわ」


 レリスがデュエロタクトの戦いを映す画面を見つめながら

「デュエロタクトには色んな戦い方がある。自分が勝てる戦法を見つければいい」


 エアリナが「んん…」と苛立ちつつ「帰る!」とラウンジから出て行った。


 それをグランナが見て

「全く、ああいう所は…」


 ソファーに座るルビシャルが

「ああいう風にムキなってくれるのも、かわいいって」


 グランナが

「エアリナはもう少し操縦さえ良くなれば…オレ達に食い込むくらいに実力があるってのに…」


 ルビシャルが

「アンタのそういう面倒見が良いところは、諸刃の剣だから気をつけなよ。限界ってもんがあるんだから」


 グランナが少し黙った後

「分かっている…」



 ◇◇◇◇◇


 とある日、ティリオが何時ものようにジュリアとナリルとアリルの三人を連れて学園内を歩いていると…

「あの…」

と、一人の男子生徒が呼びかける。

 

 ティリオは立ち止まり

「はい?」


 男子生徒がティリオに近づき

「ティリオ・グレンテルさんですか?」


 ティリオは頷き

「ええ…そうですが」


 男子生徒が

「初めまして、マルス・カイラスという者です。その…シャナリア・エリストと同じホームの生徒でして」


 ティリオはハッとして、ジュリアとナリルとアリルが鋭い顔になる。


 マルスが

「少しお話を…」

と、ティリオに尋ねる。


 ティリオが頷き

「構いませんが…」


 マルスが

「じゃあ、近くの食堂で…」


 ティリオ達はマルスに連れられて、学園に幾つもある食堂スペースの一つへ向かった。


 その途中、グランナがマルスに連れられるティリオ達を発見し、マルスの姿に

「確か、あのヤロウは…」

と、ティリオ達の後を追う。


 

 ◇◇◇◇◇


 食堂スペースの一つにマルスとティリオ達は対面するように座り、ティリオが

「もしかして…シャナリア・エリストに関して」


 マルスはためらい気味に…

「その…シャナリアに」


「おい。ティリオが原因じゃあないぜ」

と、グランナが割り込む。


 全員がテーブル席の通路側に来たグランナに視線が集中する。

 グランナがテーブルに手を置いてマルスに

「もし、ティリオに怨みがあるなら、それはお門違いだぞ」


 マルスが困惑気味に

「あの…自分は、そのつもりで声を掛けたのでは無いのですが」


「え?」とグランナの目が点になる。

 グランナは、ティリオが責められると勘違いしていた。


 ティリオが

「どういうご用件で?」


 マルスが

「シャナリアの事、ディオートンから…救ってくれて、ありがとうございます」


 ティリオは俯き

「救ってないですよ。結果的に彼女は、シャナリア・エリストさんは…」


 マルスが泣きそうな顔で

「ディオートンに吸収されたら、遺体さえもなくなる。でも…アナタは、それを防いでくれた。シャナリアが思い詰めていたは、ぼく達の責任です。シャナリアがあんな行動をしてしまったのを止められなかったぼく達が…」

と、マルスは涙する。


 グランナはバツが悪そうだが、それをティリオの隣に座っているアリルが袖を引いて、近くに座らせた。

 マルスの話をグランナが入ってティリオ達が聞く事になった。



ここまで読んで頂きありがとうございます。

続きを読みたい、面白いと思っていただけたなら

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次話を出すがんばりになります。

次回、グランナの父親

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