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天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
輝く超越の星光達の始まり
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星光 第7話 ティリオの目的

次話を読んでいただきありがとうございます。

ティリオ達と接触して来た彼女達、彼女達の情報を受け取り話し合うティリオ達四人

その目的とは…


 ティリオは、嫁であるジュリアとナリルのアリルの三人と共に、特別な組織カレイドから来た千華と紫苑の話をシュルメルム宇宙工業学園の自分達のホームで聞いていた。


 千華が微妙な笑みで

「スラッシャーのヤツの活動は、今の所…見られないわね」


 紫苑が

「正確には、兆候を見つけられないと言った方が正しいです」


 ティリオが渋い顔で腕組みして

「そうか…アイツらは、姿を隠すのが上手いからなぁ…」


 千華が

「尻尾も掴ませないから厄介ね」


 紫苑が腕にあるリストバンド型端末を起動させて立体画面を開き

「おそらく…ヴァラスアルヴァが関わっているのは…間違いないとは思うのですが…。全ては憶測程度でしかありません」


 ジュリアが

「連中も…ヴァラスアルヴァもヘオスポロスと同じ、無限に物量を生産する能力を保有している。偽装なんてお手の物よ」


 千華が忌々しい顔で

「だから、ヘオスポロスにもカレイドが情報を横流しにして、揺さぶって動かそうとしているけど…」


 アリルが

「思い通りには行かないか…」


 紫苑が複雑な顔で

「ヘオスポロスも、そういう情報戦は得意分野ですから」


 ナリルが

「こっちが、その情報戦に惑わされないようにしないと…」


 千華が

「でも、まだ…ヘオスポロスの方が協力者にはなるかも。ティリオ、アンタに渡したデータを開示して」


「ああ…」とティリオは千華から受け取った情報を立体画面端末に差し込み、情報を開示すると

「これは…」


 千華が笑み

「アンタ達を誘ったデュエロタクトの連中の一人、レリス・ヴィル・ボードリンは、ヘオスポロスと繋がる時空から来ているのよ。つまり…」


 ティリオが嫌そうな顔で

「繋がる為の間者として…」


 千華が

「お互いに利用し合えば良いじゃん。ギブ アンド テイクよ」


 ティリオは黙ってしまう。

 その反応に千華は、分かりやすい…良い子なんだなぁ…と思う。


 こうして、ティリオと繋がっている組織カレイドとの話し合いを終えて、千華が帰る寸前に

「ああ…そうだ。もし目立つのがダメだったら、とことん目立ちなよ」


 ティリオが眉間を寄せて

「それっていいのか? オレ達は秘密裏に動いているんだぞ」


 千華はイタズラな笑みでティリオに

「だって、アンタは…そういう血統の下に産まれたんだから。それに悪い事ばかりじゃあないと思うわよ」


 ティリオは「はいはい」と話半分で聞き終えた。



 ◇◇◇◇◇


 翌朝、ティリオはジュリアにアリルとナリルの三人と共に校舎へ向かう。

 その移動を担うリニア列車で一人の少女が近づく

「おはよう」

 声を掛けたのは、最初に校舎案内をしてくれたシトリーだ。


 ティリオは「ああ…おはよう」と挨拶をすると、それにジュリア、アリル、ナリルが続いて「おはよう」と返事をする。


 シトリーが微妙な笑みで

「入学早々、大変だったね」


 ティリオは溜息交じりで

「ええ…あんな事になるなんて…」


 シトリーが

「皆さんは、デュエロタクトのランキング(対戦順位)ファバンド(協会)に入るの?」


 ティリオが首を傾げて

「そんなつもりもないですし、入れませんから…」


 シトリーが疑問に首を傾げて

「どうして?」


 ナリルが

「私達四人は、ここの時空、インダスタル時空のシュルメルム銀河艦隊の軍属に属していますから…」


 シトリーが困惑気味に

「ええ…軍属…ああ…なるほど」

 シトリーは、ティリオのデュエロタクトの戦いを中継で見ていた。

 デュエロタクトの戦いは、このシュルメルム宇宙工業学園の生徒にとって娯楽でもあり、マキナ同士の戦闘を勉強する手段でもある。

 実際は、娯楽の要素が強いスポーツの戦いなので死者は出た事が無いから、本当の実戦というのを知る事はない。

 だが、ティリオ達は違う。

 軍属であるという事は、実戦を知っているという事だ。

 勝利や任務遂行が絶対の戦闘を知るプロが、娯楽のスポーツに関わるのは…問題である。

 競技に人殺しの技術は必要ない。


 シトリーな納得して

「そうか。それなら仕方ないよね」


 ティリオが微笑み

「ええ…なので、貴女と同じ普通の学生として過ごしますよ」


 シトリーが少し考え気味に

「じゃあ…なんで、この学園に来たの? 貴方なら…必要ないのでは?」


 ティリオが作り笑みをして

「察していただけるとありがたい。この学園には父の編み出した超越存在の…」


 シトリーがハッとして

「ああ…その関係なんだ…」


 ティリオが指で口を押さえて

「なので、普通の学生として接してくれるなら、問題ありません」


 シトリーは何となく理解して

「分かった。じゃあ、ティリオくんは、私と同じマキナの整備や生産技術を学ぶんだよね」


 ティリオが頷き

「はい。そうです」


 シトリーが

「これから駆動関係の授業があるから、一緒にどう?」


 ティリオは

「ええ…それに自分達が行く予定でした」


「おい!」と割り込む声が入る。

 声の主はグランナと、その後ろにはグランナに通じる生徒達が並んでいる。


 ティリオが面倒な顔で「何?」と尋ねる。


 グランナが首を振って

「少しつき合え」



ここまで読んで頂きありがとうございます。

続きを読みたい、面白いと思っていただけたなら

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次話を出すがんばりになります。

次回、静かな戦い

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