第74話 都市遺跡群
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あらすじです。
ディオス達は、ロマリアの都市遺跡群に来てそこで大量に到来しているワイバーンを狩るも、それが何処からか来ていると推測を立て、その発生場所へ向かうのだが…
ディオス達は、特別な飛空艇に乗ってロマリアとリーレシアとの堺にある、都市遺跡群の上空に来る。
「おおお」
と、ディオスは展望席から、眼下に見える都市遺跡群を見つめて、感嘆の声を漏らす。
その隣にヴィスヴォッチが遺跡群について説明する。
「六芒星型の都市型遺跡で、その全長は三キロ四方だ。遺跡の真ん中にある三百メータの巨大なビルが、この都市型遺跡の全てを管理している遺跡で、さらに…そこで賢者の石を生成している」
「成る程…」とディオスは、感心する。
ディオスが、中心の管理型賢者の石生成ビルの遺跡を指さし
「あそこで、この遺跡群を管理しているなら…。こんな巨大な遺跡群は、何をしていたんだ?」
「ここは、どうやら…飛空艇や巨大な五十メートル級ゴーレムを生産していたようだ。ここが発掘された時に、大量のその当時の飛空艇型戦艦や、巨大なゴーレムの残骸が出土したからなぁ…」
「はぁ…」
と、ディオスは、都市遺跡群にある天に伸びるビル群を見つめる。
まるで、そこは…古い時代に置き忘れられた都市の跡のようである。
「それじゃあ…今もここで、ゴーレムや飛空艇を生産しているのか?」
ヴィスヴォッチは首を横に振って
「真ん中の賢者の石生成遺跡ビル以外は、損傷が激しくて使えない。ここも、賢者の石を生産するだけの施設となっている。まあ…これほど大きい遺跡群だから、観光資源にもなっているがなぁ…」
「よく、超古代遺跡なんかで発生する、魔力を吸うスポイトは発生しないのか?」
「この遺跡以外、他の遺跡も少ないから発生頻度は低レベルだ。だから…こうして飛空艇で来られるが…。ここ最近、問題が起こった」
「問題?」
「ドラゴンタイプの魔物が多発して発生している」
ディオス達を乗せた飛空艇は、都市遺跡群の傍にある飛空艇置き場に着地する。
ディオス達はヴィスヴォッチの案内で、飛空艇を降りると、その降りた先に、敬礼する二十名の一団があった。
「お待ちしていました少佐」
そう、ヴィスヴォッチの部下達だ。
ヴィスヴォッチは部下達に敬礼して
「御苦労、さっそくだが…アーリシアの大英雄一団を連れて来たぞ」
部下達の前に、大尉の男が出て
「お久しぶりですね…」
と、ディオスにクレティアとクリシュナに送った。
それで、ディオスは察した。
ああ! エルザナの時にいた連中ね…。
「ど、どうも…」
と、ディオスは会釈した。
男は会釈し返した後、上官のヴィスヴォッチに
「少佐…少々…面倒なお客陣が来ております」
ヴィスヴォッチは「はぁ…」と溜息を漏らし
「全く、大変な時に…」
と、ディオスを凝視する。
ディオスは、その視線に気付き自分を指さし
「え、オレに関係する事…」
ヴィスヴォッチは、ディオス達を飛空艇置き場の傍にある施設に案内すると、施設の入口には沢山の人数が集まっていた。
その団体が、ディオスを確認すると、視線を全てディオスに向ける。
その構成は殆どが魔族で、人族が偶に混じっている。女性もいるが…その殆どが魔族で、魔導士のローブを纏っていた。
「んん…」
と、ディオスは刺さるような一団の視線に戸惑っていると、一団から一人の壮年の男性が出てくる。
人族で、右目に片眼鏡を填める男性は研究者の白衣を着ている。
その男性がディオスの前に来ると、微笑み
「どうも…初めまして…ドリトル・フォービラと申します」
と、ディオスに握手の右手を差し出す。
「ああ…どうも…ディオス・グレンテルです」
ディオスは、ドリトルと握手すると
ドリトルが
「実は…ここにいる一団は、ロマリアで魔法の研究をしている者達でしてね」
「は…はぁ…」
「グレンテル殿の魔法が見られると、そのお手並みを拝見しようと集まった者達なんですよ」
「お仕事の邪魔は一切しませんので…。どうぞ…存分にその力を振るってください」
「あ…はい…」
その後、ディオスは午後半ばで、遺跡群の中を魔導車で進む。向かっている場所は、遺跡群中心の魔導石生成タワーだ。
到着すると、ディオスは
「なぁ…魔物がいるようには…見えないんだが…」
と、ヴィスヴォッチの背に語ると
ヴィスヴォッチは嫌な顔をして
「直に分かる」
「ああ…そう…」
と、ディオスは呟いた次に、同行して貰ったナルド達に、とある装備を渡す。
一つは、ヴィアンドを小型した使い勝手のある手甲の魔導具だ。
二つ目は、相手に探知型マーキングの魔法を付ける、魔導銃だ。
その魔導銃を手にラチェットが
「これ…何に使うんですか?」
「ああ…これね」
と、ディオスは持って来た荷物袋の中から、一冊の魔導書を取りだし
「今回ね。新しい魔法の研究をしようと思ってね。とにかく、目的の倒す魔物にマーキングしてくれ」
リベルが
「分かりました」
ラチェットは怪しげな笑みで
「どんな…凄い魔法を使うんですか?」
ディオスは、シーと指を立て
「見てからのお楽しみ」
それと…ヴィスヴォッチに
「ヴィスヴォッチ殿…。今回、発生する魔物は、完全に消滅させても良いですよね」
ヴィスヴォッチは肯き
「そうだ。倒された後の魔導石を採る事は一切必要ない」
「そうですか…」
ディオスは嬉しげに笑った。
普段、魔物を倒す時に、原型を留めて倒さないといけないので、手加減して疲れたが…今回はそのような事は必要ないのだ。
思いっきりやれるぞ!
ディオスは、ガッツポーズをする。
「で…」とディオスがヴィスヴォッチに「どこに倒す魔物がいるのですか?」
ヴィスヴォッチは腕時計を見て
「そろそろだなぁ…」
「え…」とディオスは首を傾げた瞬間
ギャアアアアアアア
聞いた事のない獣の咆吼が響いた。
「え!」とディオスは、その咆吼がした所を見ると…。
大多数の空飛ぶ中型ドラゴン、ワイバーンの群体が迫ってきている。
「ええええええ!」
ディオスは驚きの声を放つ。
「アレが…問題を起こしている魔物、中型飛行ドラゴンのワイバーンだ」
と、ヴィスヴォッチは告げる。
ワイバーン 全長五メータ前後、翼幅七メータの翼龍型ドラゴン。その習性は群体で行動して、炎を吐いて周囲を壊す。
ディオスの後ろ隣にいたクレティアとクリシュナが前に出て
「じゃあ、ダーリン。行ってくるね」
「アナタ、くれぐれもやり過ぎて遺跡を壊さないでね」
クレティアとクリシュナは、迫るワイバーンの群体へ向かって疾走した。
ナルド達は、ナルドが
「じゃあ、ディオスさん。自分達は言われた通り、マーキングの魔法をワイバーン達に付けますから」
ナルド達も走って行った。
ヴィスヴォッチがディオスを見て
「こちらでも手を貸すか?」
ディオスは首を横に振って
「いいや、大丈夫だ」
「そうか…任せる」
ディオスは、中央のタワーより出て、ワイバーンの群体に向かって構える。
「さて…準備を始めるか…」
ディオスは、魔導書を取り出し、魔導書を左手に持ち掲げると、魔法陣を展開した。
その魔法陣は、幾つもの魔法陣が組み合わさり塔となり、左手にする魔導書にも魔法陣が繋がる。
「これで良し、後は…」
そう、ナルド達のマーキングを待つだけだ。
クレティアとクリシュナは、疾走してワイバーンの群体に迫り、二人して
”タケミカヅチ二式”
という、自分達のスキルを強大化させるディオス特製の魔法を発動させる。
クレティアと、クリシュナは電撃に包まれ、稲妻化してワイバーンへ突進した。
クレティアは、両手に剣を握り。
クリシュナは、巨大斧を両手にして。
ワイバーン達は、向かって来るクレティアとクリシュナに炎を吐くも、その炎を突き破って稲妻化した二人がワイバーンに迫り、その首を両断して切り落とした。
ワイバーンの反応速度を、優に超えてワイバーン達を両断していくクレティアとクリシュナの姿に、下にいたナルド達が
「ディオスさんも大概だが…奥さん達も大概だせ」
と、ラチェットはつぶやく。
「無駄口を言わないの!」
リベルが強く窘める。
「へいへーい」
ハンマーが
「ワイバーン達の下に来た。行くぞ!」
『おう!』と三人は声を張る。
ナルド達四人は、ワイバーンがクレティアとクリシュナに夢中な間に、マーキングの魔導銃を使ってワイバーン達にマーキングをする。
そのマーキングの反応を、ディオスが左手に持つ魔導書が探知して、次々とワイバーン達の所在を判明させ捉える。
「よし…」
ディオスは、魔導書がマーキングするワイバーンの数が数十体くらいになったのを見計らって、新たな魔法を発動させる。
その発動させる場景を、あのドリトル達が鋭い顔で見つめている。
それに、ディオスは
「やりにくいなぁ…」
と、ぼやきつつも発動させた。
”ロッズ・フロム・ゴット”
ディオスが魔法を発動させると、塔のようになった魔法陣がディオスの頭上から、空に向かって十メータ前後の閃光を伸ばす。
伸びた閃光は、雲を超えて高度五千メートルの所で、一気に花開くように爆発、膨大な量の光の刃をその下にある遺跡群へ向かって振らせる。
その間、ディオスの左手にある魔導書が、何かの操作をしているのか、明滅している。
魔導書が操作しているのは、降り注ごうとしている光の刃だ。
光の刃は、魔導書の演算誘導によって、マーキングされたワイバーンの背に刺さる。
だが、光の刃は中型飛行ドラゴンの背に無数に刺さるだけで、大してダメージを与えないが…、数秒、その光の刃が激しく光を放ち爆発した。
一気に、光の刃を浴びたワイバーンが爆発に飲まれて砕け散り、砕け散った肉片は魔導石化して遺跡群に降り注いだ。
ワイバーンの七割を一瞬で潰したディオスの魔法に、稲妻化したクレティアとクリシュナが
「ああ…狩りの醍醐味がないなぁ…」
と、クレティアは寂しそうに
「効率は良いけど、情緒に欠けるわ」
と、クリシュナが
二人してつまらなそうな顔だった。
ナルド達は、爆発四散したワイバーン、魔導石の雨を見ながら
「全くディオスさんは…」とナルドは笑い。
「ああ…容赦無いなぁ」とラチェットは肩を竦めて笑い。
「後で、教えて貰おう」とリベルは手を顎に。
「うむ…流石、アーリシアの大英雄であるな」とハンマーは感心していた。
八割も仲間を失ったワイバーンの群れは、来た方向へ一目散に逃げていった。
あっさりとワイバーンの群体を始末したディオスに、ヴィスヴォッチは呆れのような驚きのような顔だった。
一応、背後には二十機の魔導操車がいたのだが…出番はなかった。
そして、ディオスの魔法を見ていたドリトル達は、さらに厳しい視線でディオスを凝視する。
どういう魔法なのだ?
全く分からない。独自開発の魔法陣ばかりで、理解が出来ない。
そう、一同が騒いでいるそこで、ドリトルが
「これが、アーリシアの大英雄の実力か…」
と、恨めしいような顔でディオスを見つめていた。
ディオスは、新しく作った術式に
「まあ…いいアンバイかなぁ…」
と、妥当な点数を付けた。
その夜、ディオス達は、都市遺跡群の傍にある小さな町の宿で、ヴィスヴォッチから説明を聞いていた。
宿の一階にあるレストランの大テーブルで、ヴィスヴォッチはこの周囲の地図を広げ
「ここが、遺跡群だ」
と、ワイバーン達を倒した場所を指さす。
その周囲には、ディオスとクレティアにクリシュナ、ナルドにハンマーとリベルにラチェットと七人が囲んでいる。
ディオスが
「この遺跡群には、さっきのワイバーンみたいな魔物が何時も発生するのか?」
ヴィスヴォッチは首を横に振って
「そんなに、この遺跡群は自然界の魔力が集中する場所ではない。飛空艇でこられる程の普通のレベルだ。まあ…偶に…ごく希に大型の魔物が発生するが、そんなのは年に一回あるかないかくらいだ。それなのに…あのようなワイバーンの群れが襲来する事が多くなった」
ナルドが
「何時ぐらいから?」
ヴィスヴォッチは
「二週間前からだ。大量に現れては、魔導操車で殲滅して、また、大量に現れて魔導操車でを何度も繰り返している」
ディオスは顎に手を当て
「あの様子だと…ここで発生しているのでなくて、何処かで大量発生したのが、流れて来ている感じだなぁ…」
という事は…何処かに発生させる大きな魔力の溜まり場があるって事だよなぁ…
ディオスはヴィスヴォッチに
「ここ最近、どこかで、魔力が集中しているとか…。大きな気象の変動がある場所はないか? そこから発生していて流れていると考えた方が妥当だと思うが…」
ヴィスヴォッチは腕を組み
「そういう情報か…明日…こっちにあるロマリア西方軍部に聞いて見ないとなぁ…」
『んんん…』と皆が唸っているそこへ
「どうかしましたか?」
ドリトルが来る。
ディオスがドリトルに
「その…この辺りで、大きく魔力が集中している所や、気象が変動している場所がないかと…」
ドリトルは、地図のあるテーブルの前に来ると、とある部分を指さす。
「ここです。今からおよそ、三週間程前から、大きく気候が荒れているのですよ。その影響で魔力も集中していますし…何より、ここには遺跡の船が沢山眠っているポイントでもある」
ドリトルが指さした場所、そこは、サルガッソーと命名されている山脈台地だった。
「サルガッソー?」とディオスは訝しげな顔をすると
ナルドが
「ここには、沢山の船の残骸が埋まっているんですよ。大凡、一万年前にあった大破壊の時に、飛んでいた船がその山脈に不時着してそのまま地面に埋まっています。多くの船が地面に沈んで埋まっている風景から、サルガッソーと呼ばれていますよ」
ディオスは口元に手を置き
「成る程…魔力が集中し易い超古代遺跡の群、そして気象も悪く魔力も集中している…。調べてみる価値はありそうだな…」
ヴィスヴォッチが
「なら…手配する。装備を揃える関係で出発は二日後になるが…」
「ああ…構わない」
と、ディオスは了承した。
翌日、また、ワイバーン達が来るのを待ち構えているも、夕方になってもワイバーン達は来なかった。
「何処へいったんだろうな…」
と、ディオスは夕焼けが沈む山脈を見つめる。
その隣にいるクレティアが
「さすがに、半数以上も倒されたからビビってこなくなったんじゃない?」
同じく隣にいるクリシュナが
「ワイバーンでも、危険な所には近付かない知能くらいは持ち合わせていると思うわ」
「そうか…」
と、ディオスは納得する。
そして、次の日、ヴィスヴォッチが、この辺一体の標高の高い山を上れる装備を手配して、ディオス達を連れて、サルガッソーの山脈台地の傍にある山岳村の傍まで飛空艇で向かった。
昼に山岳村に到着すると、その山岳村の人達から妙な話を聞いた。
「数週間前に、飛空艇が飛べないサルガッソーのある場所の上空で飛んでいる飛空艇を見たんだよ」
その証言は、他にもあった。
多くの村人が、超古代遺跡の船が沢山あり、魔力を吸うスポイトがあるサルガッソーで、飛んでいる飛空艇を見たと言うのだ。
そんな事があり得るのか?
ヴィスヴォッチと、連れてきた部下達は困惑する。
だが…ディオスだけは鋭い視線だ。
そう、思い当たる節がある。
エニグマだ。もし…エニグマが地球と関係しているなら…、魔力以外の力で空を飛ぶ船を作れる筈だ…。
「まさか…」
ディオスの視線に殺気が篭もる。
ディオス達は、サルガッソーに向かって雪上キャタピラ魔導車に乗って進む。
向かって行くに従って、雲行きが怪しくなってきた。
「どうやら…天候は荒れているようだな…」
キャタピラ魔導車の貨物席に座るヴィスヴォッチが窓から雪が吹雪く外を見る。
運転席の部下が
「少佐…魔導エンジンの反応の変動が大きいです」
ヴィスヴォッチが運転席に来て
「動けそうか?」
「問題ありません。ですが…このまま、先に行くと…動かなくなる危険性が…」
そう、魔力の集中が起きて魔力を吸うスポイトが発生しているのだ。
「分かった。行ける所まで行け…」
「はい」
ディオス達を乗せた雪原仕様のキャタピラ魔導車は、目的の場所から数百メータの所で動けなくなった。
キャタピラ魔導車のフロントから目の前の吹雪く雪氷の壁を睨むヴィスヴォッチ。
「どうしたんだ?」
と、ディオスも来る。
ヴィスヴォッチがその雪氷の壁を指さし
「あれ…何か…おかしいぞ…。まるで、この先から行けないように守っているように見える」
ディオスも凝視する。
普通の雪氷の壁にしか見えないが、そこへクレティアとクリシュナも来て
「ああ…確かに変だわ…」とクレティア
「ええ、あの壁だけ周囲の魔力以上に魔力が集中しているわ」とクリシュナ
ディオスもその指摘に従って魔力を感じて見つめる。
「んんん」
そう、雪氷の壁の所に魔力がラインのように引かれているのを感じた。
ヴィスヴォッチが、荷台席へいって、マイナス零下の外を歩ける装備に着替える。
「行ってくるぞ。部隊はここで待機」
ディオスも
「オレも行く」
「アタシも」とクレティアも
「私も」とクリシュナも
ヴィスヴォッチとディオス達三人の四人は、対氷点下魔導鎧に身を包み。
部隊がいるキャタピラ魔導車、四台の停車地から、怪しい雪氷の壁に来る。
見かけは激しい雪と雹が吹き荒れる壁だが…そこだけ、その雪と雹の厚さがあるのも怪しすぎる。
ヴィスヴォッチを先頭にディオス達は続く。
その雪氷の壁を抜けた瞬間、一切の雪風が止んた。
そして…その目の前、遠くには…。
「おいおい」
と、ディオスは顔を鋭くさせる。
ディオス達のいる場所から数キロ先、このサルガッソーの中心部分には、二隻の箱形の戦艦が着陸して、その中心に空いている穴に向かって戦艦から何本もの太い動力パイプが伸びているのが見えた。
「何だアレは…」
ヴィスヴォッチは戸惑い。
クレティアとクリシュナは夫をディオスを見つめる。
ディオスは鋭い殺気の顔で
「やろう…こんな事をするのは…アイツ等しかいないぜ」
そう、エニグマの影を感じた。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
次話があります。よろしくお願いします。
ありがとうございました。




