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天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
讐怨《シュウエン》
735/1109

第734話 突撃

次話を読んでいただきありがとうございます。

 墜落した千メートルの巨大時空戦艦の上に、アズサワが操縦する小型時空艇に変形したトレーラーが飛ぶ。


 そのトレーラーから飛び降りようとする二人、エピオンとゲイオル。


 操縦席にいるアズサワが

「弟くんの事は任せておけ!」

と、離れた別場所のトレーラーにいる治療中のレイシュンの事だ。


 ゲイオルが

「ありがとうございます」

と、告げて飛び降りる。

 それにエピオンが続く。


 すさまじい速度で降下する二人。


 降下していく巨大時空戦艦から無数のエネルギー砲が放たれるが、それをゲイオルはシールドで弾き、エピオンは全身に装備したネオデウス・ウェポンの装甲が弾く。


 落下速度がそのままで、巨大時空戦艦の甲板に衝突する。

 二つの爆発が発生して、甲板に凹みが二つ出来る。

 それは、ゲイオルとエピオンだ。

 二人は、自身の力で無傷である。


 そこへ無数の無人兵器のクガイ達が現れて攻撃するが、ゲイオルは両手を剣にしたバリアのエネルギー剣を握り切り刻む。

 エピオンは、背部にあるサソリの尾のようなヒートロッドで粉々に破壊する。


 ゲイオルとエピオンは、内部に入れるゲートまで共闘して、内部に入った瞬間、ゲイオルの右耳にしてあるインカムから立体映像端末が投影されて、立体映像端末の通信にアズサワが

「軍部システムをハッキングして、内部の経路を手に入れた。案内する。エピオンは」


 エピオンは

「問題ない。こちらは、こちらで対処する。じゃあな。妹さんが無事であるのを」

と、告げてゲイオルと別れる。


 ゲイオルが離れるエピオンを見つめて

「あの方はどうするつもりなんですか?」

 

 通信でアズサワが

「この時空戦艦のシステムを掌握する為に、メインコンピューターを制圧しに行った。

数分で終えるだろう。こっちも急ぐぞ」


「はい」とゲイオルは頷き、アズサワのナビゲーションでシュンカがいるであろうアムザクの遺産のドームへ向かう。



 そして、ガラム達はついに…

「はははははは!」

と、ガラムは装置と繋がる。

「感じる。感じるぞーーーー これが…力、絶対的な力だぁぁぁぁぁ!」

 

 ガラムの背後には球体に改造されたアムザクの遺産があった。

 そのコアには…。


 

 ゲイオルはアズサワの案内で

「そこだ!」

と、アズサワが鋼鉄のドアを示すと、ゲイオルはその鋼鉄ドアを超越存在のバリアでぶち抜く。

「シュンカぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


 部屋に入った瞬間、そこには端末スーツを着たガラムだけ。


「よう…古き王様…」

と、げすな笑みを浮かべるガラム。


 ガラムに繋がるシステムを見たゲイオルは、その場で膝を崩してしまう。

 同じくナビゲーションしていたアズサワが

「遅かったか…」


 そう、ガラムと一体化したアムザクの遺産にシュンカが装置のコアとして取り込まれてしまった。


 ガラムが予言者のように両手を広げて

「もう、お前等の時代は終わりなんだよ!」

と、声を荒げ繋がる疑似的な超越存在システムから膨大なエネルギーが放出される。

 そのエネルギーが墜落した千メートルの母艦を浮かせる。


 母艦のシステムを制圧したエピオンは、気絶させた赤王家と碧王家の者達を後ろに母艦の直接ハッキングをシステムを制圧していたが、浮き上がる慣性力を感じて

「まさか…遅かったのか…」

 そして、メインシステムは別の力によって、母艦のシステムが塗り替えられていった。


 母艦の外では、リュウセイ将軍達が時空戦艦の艦隊で駆けつけていた。

 軍部中枢を押さえていた赤王家と碧王家の者達を、新王派とアルシャナス女王達が制圧し目論見を知って駆けつけたのだが、遅かった。


 黄金の光の粒子を放って浮かび上がる千メートルの母艦を見て、駆けつけた時空戦艦の艦隊にいるレイシャとアルシャナス女王は見て

「そんな…」とアルシャナス女王は驚愕し、レイシャはその場で崩れてしまった。


母艦の中心、擬似的な超越存在システムと繋がるガラムが

「はははははは! これでオレは無敵だぁぁぁぁ!」


 ゲイオルが膝を崩してうつむいているのをガラムが

「さあ、新たな王様の誕生だ! 古いお前は、死ね!」

と、右手をゲイオルに向けて超越存在のエネルギーを放って殺そうとするが。


 そのエネルギーをゲイオルが浴びても消滅する所か、ゲイオルは軽くその力を纏めて小さな点にこねて消す。


「え?」とガラムは驚き

「そんな、馬鹿な! オレは、新たな超越存在になったんだぞ!」


 ゲイオルの右耳にあるインカムから、アズサワの立体映像が投影されて

「天才と馬鹿は紙一重っていう間違った言葉がある。なぜだか分かるか?」


 ガラムが

「うるせぇ! オレは最強になったんだ! オレは、絶対になったんだ! オレが何よりも偉いんだ! 逆らうんじゃねぇ!」


 アズサワは嘲笑を見せて

「天才は理論で動いているんだ。何かの理論や原理があってそれを実行する。馬鹿は、お前みたいに見栄や権力欲、承認欲求や、競争心で動く。オレは凄い、オレを認めろ、オレは絶対なんだ…と。まぁ…それが分からない普通という呪いに取り憑かれた者達が、そういう言葉を残したのだがねぇ…」


 ガラムが

「何が言いたいだよ! ハッキリ言えよ」


 ゲイオルが立ち上がる。

「お前のその力…新たな力なんかじゃあない」

と、見上げた顔が激怒で鬼の変わっていた。


 ガラムが両手を見て溢れる力を凝視して

「そんなバカな! これは…新たな超越存在の力だ!」


 ゲイオルが怒りで咆哮すると、それと同時にゲイオルの超越存在の波動が広がりガラムを襲う。


 ガラムがそれ自身と繋がるシステムの力で弾こうとするが、その力が迫る波動に呑み込まれて消えて、波動が迫ってガラムが吹き飛ばされる。

「うあああああああ!」

 ボロ切れのようにガラムが吹き飛び、背中から繋がるケーブルも粉々になり、壁にぶち当たる。

「う…ああ…」

と、ガラムがもだえて倒れていると、そこへゲイオルが迫る。

 その顔は鬼だ。


「オアアアアアア!」

と、ゲイオルは嚇怒して、ガラムの首を掴み壊したドアの向こうへ投げる。


 ガラムは、投げられた小石のように飛んでいき、通路の壁達にぶち当たって飛び跳ねて奥へ行く。

 全身がボロボロになって、起き上がるガラム。

「うああ…そんな、バカな…どうして」

と、起き上がって手を伸ばす先に、エピオンがいた。

「は…」

と、ガラムは怯える。

 エピオンの眼は、冷徹だった。


 ガラムがいる別の部屋のドームで、冷徹なエピオンとガラムが対峙する。

「どけ」とガラムがエピオンを退けようとしるが、エピオンがその襟首を掴み戻し投げる。


 倒れるガラムが

「お前は、何なんだよ!」


 エピオンが「ヘオスポロスだ」と告げると、ガラムがすがり

「助けに来てくれたんだな」

と、ガラムが喜ぶ腹をエピオンが蹴り飛ばす。


「え…」とガラムが困惑する。


 エピオンが冷徹に

「オレは、お前を始末しに来た」


 ガラムが

「そんな…ゼキスの頼まれて来たんじゃあないのか!」



突入して訪れた最悪、そこで起こるすれ違い。


次回、一時の終わり

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