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天元突破の超越達〜鉄拳の女王〜  作者: 赤地鎌
ゼーレ・ヴィアジャル(魂の旅路)
536/1167

第535話 戦嵐 中編

次話を読んでいただきありがとうございます。

よろしくお願いします。


ぶつかる者達、それは…

 デウスエクスの女神達が、組を作った男神のデウスエクス達を見ると、そこには目映い閃光が弾けた。


 戦っている。デウスエクスの戦神の四人が、戦闘を繰り返している。

 そんな事は初めてだった。

 何時もなら、全ての攻撃が無効化されて圧勝する筈なのに、連続する戦闘を継続している。


 事態は…由々しき事になっている 。


 女神のデウスエクス達は、気配を消して潜入行動に切り替えた。



 男神のデウスエクス達が戦っている現場。

 そこには、二体の超越がいた。

 ディオスは、デウスマギウス・アミダライオウを更に進化させて、紅蓮の機神体に光輪を背負い、その周囲に四体もの子機のデウスマギウスが飛行している。


 ディオスのデウスマギウス・アミダライオウは、ライアーのゼウスエフェントリスからの技術提供を受けて、そのコアに小型の疑似神格炉を搭載して、四機の疑似神格炉からのエネルギー供給によって、疑似神格デウスマギウスの四機を操縦しているのだ。


 ディオスが対峙しているのは、パンテーラとウルスの二柱のデウスエクスだ。


 パンテーラとウルスは、デウスエクスの権能である神格力を纏っている。


 パンテーラが無数の黒き獣牙達を放つも、ディオスが放つ、四機の疑似神格デウスマギウス達が、その黒き獣牙達を一閃に滅ぼす。


 その隙にウルスがディオスへ攻撃を仕掛ける。

 ウルスが放つ一撃には全てを薙ぎ払う絶対法則が宿っているのに、それが簡単にディオスのデウスマギウス・アミダライオウの腕の一つで防がれて、周囲に灰色の一撃殲滅の力を暴発させ、破壊する。


 同時に、パンテーラとウルスの腹部に攻撃が加わる。

 パンテーラに向かっていた四機の疑似神格デウスマギウス達の一機がウルスの脇腹を、パンテーラは、攻撃を防いだ隙に別の機体が、二人は地面を滑っていく。


 パンテーラが口を拭って

「クソが…」

 ウルスも忌々しげな顔をする。


 紅蓮の光輪を背負う装甲機神デウスマギウス・アミダライオウと、その周囲に人サイズの機神で紅蓮の光輪の翼を背負う疑似神格デウスマギウス達。


 ディオスが冷徹な視線で

「世界を構築しないのかね?」


 パンテーラとウルスは、内心で、やれて勝てるならやっている!と突っ込んだ。


 オーラムという自身の世界を構築してもいい。この場にいる誰か一人が。

 だが、そんな事をしてもディオスは対応策を持っている。

 アシュリードから干渉できる力の供給によって、一つのオーラム、世界を発動したら、それを破壊する方法を編み出しているのは、火を見るより明らかだ。


 パンテーラが

「ロゴスリアの連中が、余計な事を…」

と、嫌みのように呟いた。


 ディオスが冷淡に

「君達が御方と呼ばれるアルダ・メルキオールは、君達を創ったのだろう。君達の実力を見る限り…その御方のアルダ・メルキオールも大した事はないなぁ…」


 パンテーラとウルスの沸点が一気に上がった。

 絶大に崇めて信望するアルダ・メルキオールが侮辱された事に、一瞬で怒りに感情を奪われて飛び出そうとしたが、天から紅蓮の閃光が二人に降り注いで動きを止めた。


 周囲を封鎖するレーヴァティンの紅蓮天空城からだ。

 見下ろすレーヴァティンが

「バカ共! 見失うなーーー」


 パンテーラとウルスは、瞬間沸騰した頭を覚ます。

 ディオスはフッと渋い顔で笑む。

 挑発に乗ってくると読んでいたのに、防がれた。


 パンテーラとウルスは、ふ…と深呼吸して、冷静に気持ちを戻す。

 相手は、偉大なる御方が認める聖帝ディオス。

 冷静さを欠いては絶対に太刀打ちできない。

 現に、こうして自分達の対応策を用意している。


 ウルスが

「まさに、技巧と神々に愛されし聖帝よ」

と、告げる。

 一瞬でも感情に振られて冷静さを忘れては絶対に勝てない。




 ラプターとルプスに対応するライアーとキャロルのゼウスエフェントリス。

 ライアーとキャロルのゼウスエフェントリスは、ディオスからの技術提供を受けて更に強化されている。

 二十メートルの翼を持つケンタウロス型機神のゼウスエフェントリスの中央、コアにはライアーとキャロルが乗る複座がある。


 ケンタウロス型機神の両腕から、縦横無尽に飛んでいく無数の光の弾丸達。

 その光の弾丸達が、ラプターとルプスが放つ、猛禽のオーラ達とオオカミのオーラ達を討ち滅ぼす。


 その合間をラプターをルプスが駆け抜け、ライアーとキャロルのゼウスエフェントリスに迫るも、キャロルがゼウスエフェントリスの翼を羽ばたかせ、迫るラプターをルプスを弾いた。

 巨体の突進を受けてラプターとルプスが吹き飛び

「うぐぐぐぐぐ」

と、二人は体勢を変えて着地すると、そこへ噴射口となっているケンタウロス型機神の踏み締めが襲撃する。


 ラプターとルプスは、その噴射口からの閃光を浴びて、更に転がる。

 そこへ容赦なく閃光の絨毯爆撃を叩き込むライアーとキャロルのゼウスエフェントリス。

 爆発の中でラプターとルプスは、オーラ達の獣で防壁を作り身を守るも、そのオーラの獣達が砕けて、閃光の雨が襲いかかる。


 ラプターとルプスは、再び爆発で転がる。


 こんな事態は初めてだ。

 全ての攻撃が無効化されて、圧倒的に無敵な戦いばかりだった。

 それが、今、圧倒的に不利なのだ。


 転がった二人が来た場所は、ディオスと睨み合うパンテーラとウルスの元だ。

 四人の戦神のデウスエクス達が再び集結する。


 その四人を挟む。

 

 紅蓮の光輪を背負う紅蓮機神と四機の機神のデウスマギウス達のディオス。

 白光と輝く巨大な翼を持つケンタウロス型機神のゼウスエフェントリスのライアーとキャロル。


 神をその身に宿し、無敵である筈のデウスエクスが圧倒されている。


 全ては、聖帝ディオスのせいだ。

 あっという間に対応策を造り出し、どんな事態も打開する技術を編み出す。

 神々に愛されし聖帝ディオス。


 四人とも御方の言っていた言葉の意味をしみじみと理解する。


”その聖骸は、私が…次のアヌンナキ(完璧なるモノ)を生み出すための実験データにする”


 その言葉通り、聖帝ディオスは凄まじい。


 四人のデウスエクスと、ディオス達は睨み合う。


 そこへ空の紅蓮天空城から赤き閃光が、デウスエクス達の前に落ちる。

 その赤き閃光から、レーヴァティンが姿を見せる。

「この戯け共が、なめた考えだからこうなる」


 その言葉通りだ。四人はデウスエクスという事で甘い勝算を想定していた。

 

 レーヴァティンが

アーティグト(装備合一)する。良いな」

 

 四人のデウスエクス達は頷いた。


 レーヴァティンから衝撃波が放たれる。


 ディオスとライアーとキャロルは警戒する。


 レーヴァティンの周囲にいる四人のデウスエクス達が、全身を自身のオーラに包むとそのオーラが結晶化して、四人を結晶に変える。

 緑、青、赤、灰色の結晶に変貌するデウスエクス達。

 その結晶化したデウスエクス達が、凝縮して武器に変わる。

 緑の結晶、ラプターは結晶の翼に。

 灰色の結晶、ウルスは、五メートルの甲冑に。

 青の結晶は、ルプスは鋭い爪をそなえた鉤爪の手甲に。

 赤の結晶は、パンテーラは幾つもの鎧の尾を備えた盾に。


 それがレーヴァティンに合わさり、一機の鎧神を創った。


 ディオスが冷静に分析する。

「なるほど、決戦装甲という訳か…」


 レーヴァティンの赤き結晶が、決戦装甲となったデウスエクス達をつなぎ、五柱のデウスエクス達が合神した形態を完成させる。


 デウスエクス・アーティグトが飛翔する。

 それは光速だった。

 瞬間移動のごとくディオスとの間合いを詰めて、膝蹴りを浴びせる。


 ディオスのデウスマギウス・アミダライオウは、オートシールドで防衛するも、それをデウスエクス・アーティグトの膝蹴りが突き破り、ディオスに攻撃が迫るも、それをディオスの疑似神格デウスマギウス達が防御した。


 止まったそこへ、ライアーとキャロルのゼウスエフェントリスが攻撃の閃光を放つ。


 デウスエクス・アーティグトが背中に付ける翼から、閃光が爆発する。

 それは周囲を一瞬で瞬間蒸発させる程の威力だった。

 超高温のプラズマ世界が出現、本部カディンギルの傍にある大地を穿つ。


 高度十キロの巨塔を持つ本部カディンギルが激震で揺らぐ。


 そのプラズマ世界で、ディオスとライアーにキャロルは、デウスエクス・アーティグトと戦う。

 数億度の世界で戦い合う三機達。

 それを余所に、ロゴスリア達は、ディオス達に対応する力を与えているアシュリードの元へ向かう。


 ロゴスリアの女神のデウスエクス達は、本部カディンギルに入ると、走っている通路の目の前に

「待っていたよ」

と、アルシュにスコルピオン、そして…本部カディンギルの特別防衛隊の彼女達がいた。


 リュシュオルが

「邪魔するなら…」


 アルシュが

「容赦しないか…」


 ロゴスリアの女神達が構えるも、アルシュ

「待ってくれ、まずは…話したいヤツがいるんだよ」

と、立体画面を開く。


 そこにはアシュリードが映っている。

「話をしないか?」


 ユティスが

「残念だけど…」


 アシュリードが

「アルダ・メルキオールは、兄さんは、何て言っていた?」


 マレーナが

「貴方達を滅ぼせって」


 アシュリードが

「いいや、違う。多分、聖帝ディオスを滅ぼせ。そうじゃないか? 僕を殺せなんて命令していない」


 ロゴスリアの女神達は、ロゴスリアを置いて戸惑っている。

 イエツァが

「なんで、そう思うの?」


 立体映像に映るアシュリードが

「兄さんは、アルダ・メルキオールは…僕を殺せない。そうだろう…ロゴスリア様」


 年長者であるロゴスリアが鋭く目を細める。


 ロゴスリアの傍にいる女神のデウスエクス、リュシュオル、ユティス、イエツァ、マレーナの四人は、ロゴスリアを見詰める。


 リュシュオルが

「どういう事? ロゴスリア?」


 立体画面のアシュリードが

「ディオスさんが、こう言っていた。僕は…兄さんの、アルダ・メルキオールが捨て続けている人間性を引き受けているって…。アヌンナキである為に、人間性を捨てる場所として僕を使っているって」


 リュシュオル、ユティス、イエツァ、マレーナとデウスエクスとなっている神格は、人々の願いから生まれた神だ。

 その願いとは…。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

次話もよろしくお願いします。

ありがとうございます。

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