第534話 戦嵐 前編
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デウスエクス達が攻めてきた。それにディオス達は…
ホーリートライアングルの牙達が襲って来た。
その襲撃の前に、御方アルダ・メルキオールが出撃する全員を天頂の王座の前に呼んでいた。
十柱のデウスエクス、人神達。
アルダ・メルキオールが
「聖帝ディオスは、私に弓を引いた。滅ぼせ。その聖骸は、私が…次のアヌンナキを生み出すための実験データにする」
『は!』と十柱が跪いてお辞儀する。
跪き頭を垂れる十柱を見るアルダ・メルキオールが
「ロゴスリア達よ」
と、呼ぶ。
ロゴスリア、リュシュオル、ユティス、イエツァ、マレーナの女神のデウスエクス達が顔を上げる。
それにアルダ・メルキオールは不気味な笑みを向け
「どんなに結果になろうと、我は受け容れる」
頭を垂れて聞いている他の五柱、戦神のデウスエクス達は鋭い顔をする。
ロゴスリア達、女神のデウスエクス達は…無表情だった。
御方アルダ・メルキオールの両脇にいるレオニドスとメファノタスは、御方アルダ・メルキオールを横見する。
そして、十柱のデウスエクス達が降臨したギアドス宇宙の特別防衛隊本部カディンギル。
リュシュオルは、目の前にある巨大な塔の建造物、本部カディンギルを凝視するも別の事を考えていた。
そこへ、ユティスが来て
「リュシュオル。私達の目的は…」
リュシュオルは鋭い視線で
「ええ…御方の敵の排除よ」
ディオス達は、カディンギルのシステムで敵を…侵攻してくるデウスエクス達を補足する。
発令所にいるディオスとライアー、その隣にいる源治郎が
「どうする?」
ディオスが
「君達は応戦する」
強烈な震動が襲いかかる。
ディオスとライアーに源治郎がその場で踏み止まると、別の発令所の巨大画面に、本部カディンギルの上をを覆い尽くす紅蓮の結晶の城が出現する。
その紅蓮の結晶城の主は、レーヴァティンだった。
レーヴァティンは、葉巻を咥えて、自身の力、紅蓮の結晶城…ヴァルハラの最先端の元にいた。
「さて…これで袋のネズミだ」
と、レーヴァティンが告げると、他の戦神の男神のデウスエクス達が、権能を発揮する。
先陣を切るのは、デウスエクスの男神達だ。
「さあ、ここに獲物があるぞ。お前達の眼は果てまで見通す程に澄み渡り、水の底にある獲物さえ捕らえる。その爪は、獲物を逃がさない為に変化した。
その翼は、空を制覇する為に存在する。
さあ、天空の支配者よ。この地上に降り立った獲物を啄み、引き千切り、感謝しようではないか。
それが獰猛なる翼の眷属の流儀なのだから
我が翼と鉤爪に感謝をAGDO」
”アウローラ・アギラ”
ラプターが権能を発揮する。
「汝の鉤爪は、獲物を捕まえる為に、汝の牙は獲物にトドメを刺す為に。
我は肉食なり、我は狩る者。
どこにでもいて、どこにでも現れる。狙った者は逃さない。逃がさない。
己の牙と鉤爪で必ず仕留める。
その美し黒い姿は、一つの美である。
さあ、感謝しよう。我は獲物にトドメを刺す者としての使命に
我が牙、狩らずトドメを刺すAGDO」
”ガーデスファンリオ
パンテーラが権能を発揮する。
「汝は何と醜いのだろう。我と比べて全く醜い。
お前は、我を全てを喰らう大神と言うが、お前は執着する悪神であろう。
汝の醜さに我は耐えられない。直視できん。
我がお前を醜い権力の座から食い殺して下ろしてやろう。
それが慈悲だ。
さあ、感謝しよう。お前の醜き日々がここで終演を迎えるのだから
我は全てを喰らい殺すAGDO」
”エンドオブフェンリル”
ルプスが権能を発揮する。
「お前達は脆すぎる。我が一撃にも耐えられない。なぜか?
理由は簡単だ。それがお前達という存在なのだから。
私は、生まれながらに強固なのだ。
脆いお前達とは違う。故に敵はないが、逆らう者達はいる。
逆らう者達に余す事なく、一撃を叩き込み地に沈めよう。
さあ、感謝しよう。無謀なお前達を地に沈める絶壁がここにあるのだから
我は全て撃沈させるAGDO」
”ゼットルスバランドス”
ウルスが権能を発揮させる。
ラプターは全身から緑の光を、パンテーラは全身から青き光を、ルプスは全身から赤き光を、ウルスは全身から灰色の光を。
己がデウスエクスの権能を纏って、本部カディンギルへ向かう。
別々の方向から迫るデウスエクス達、テレパシーのような通信でラプターが女神のデウスエクス達に
「テメェ等、前にみたいにオーラムを顕現するんじゃねぇぞ」
リュシュオルがフンと鼻息を荒げ
「同じ二の轍は踏まないわ」
パンテーラが
「どうだか…そういうのが君達は好きだからねぇ」
ユティスが
「今度こそ、チャンとやるわ」
ウルスが
「お前達、ロゴスリアのデウスエクスにとって、アシュリード達に付いた方が…特ではないのかねぇ? なぜなら、お前達は御方を愛したいが為に、そのコアに人の願いから生まれたデウスを持っているからだ」
リュシュオル、ユティス、イエツァ、マレーナが黙ると、ロゴスリアが
「彼女達四人の目的は、御方の為…それだけよ」
テレパシーで会話しながら、侵攻してくる。
本部カディンギルの発令所から、デウスエクス達が、世界を形勢するではなく、オレが存在力を極点にしている戦術から、ディオスが
「なるほど、全開の世界同士が干渉するやり方から、ここの一点の戦術的な戦法に変えたか…」
そこへライアーが来て
「ディオス、準備が出来たぞ」
傍にいる源治郎が
「撃退できるのか?」
ディオスは頷き
「巨大な存在ではない、一点からの様々なに取り出す手品のびっくり箱のようなモノになっている。戦いようは幾らでもある」
と、ディオスは、傍にある端末を操作すると、アシュリードがいるとある装置の部屋が立体画面に出る。
ディオスが
「準備はどうだい? アシュリード君」
アシュリードは、白いドームのような部屋の中央に天体模型のような装置を前にして
「大丈夫です」
と、アシュリードが頷く。
ディオスが
「では、君の力を付加する装置を起動させる」
と、ディオスがスイッチを入れた。
アシュリードの目の前にある天体模型のような装置が、アシュリードに近づき、アシュリードを包み込むと、アシュリードは、その中で黄金槍を展開する。
「我がデウスよ。答えたもうALLAGE」
”ヴァーデクスト・シン”
アシュリードから放出される黄金の粒子、力がディオスとライアーの腕輪に伝達される。
アシュリードの力が付加される。
それは、この本部カディンギルも包み込む。
その変化を、戦神のデウスエクス達は敏感に察しラプターが
「おい…」
と、共振のテレパシーで
パンテーラ、ウルス、ルプスは頷き、ウルスが
「さすが、魔導技術の皇帝…聖帝ディオスは伊達ではないという事か…」
ラプター、パンテーラ、ルプス、ウルスの四人は一カ所に集結して組を作る。
それに女神のデウスエクス達が反応して、イエツァが
「どうしたの?」
そう告げた次に、紅蓮の閃光が組を作った四人に降臨して、ラプターとパンテータにルプスは回避するも、回避力が低いウルスが直撃して受け止める。
その受け止めた相手は、デウスマギウス・アミダライオウを装備するディオスだった。
ディオスはウルスが攻撃を受け止めた事に、ニヤリと笑み
「やっと、攻撃が通じるようになった」
ラプターが「ウルス!」と駆け寄るそこへ閃光が叩き込まれる。
その閃光を発射したのは、人馬型の鎧装甲をしたゼウスエフェントリスのライアーとキャロルだった。
「やれやれ、やっと真面に戦える」
と、ライアーが告げた。
二十メートルのゼウスエフェントリスが、ラプターにパンテーラとルプスの前に立ちはだかる。
デウスマギウス・アミダライオウのディオスと相対するウルスが
「流石、聖帝様。もう、対応してしまったか。だが、我らがこれだけと思うなかれですぞ」
ディオスが冷徹な視線で
「その台詞、前座の三下が使うぞ」
ウルスが顕現した力を見せつつ
「残念ながら、我らは前座でも三下でもありません。真打ちなので…」
ディオスはデウスマギウス・アミダライオウの四対の装甲腕の指を鳴らして
「では、その真打ちがいかほどか…試すとしよう」
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