第20話 暗躍の影
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暗躍の影
遠く、ユグラシア大陸の某所では、目元を仮面に覆う金髪の男がソファーに座って本を読んでいると、近くに赤髪の青年が近付き
「アズナブルさま…ラハマッドの件…政府軍の勝利に終わってしまいました」
アズナブル、仮面の男は本を閉じて
「そうか…で、私が精霊ジャルバックに施した呪印の効果は、如何ほどだ?」
「それが…どうやら…発揮する前に防がれたらしく…」
「ほう…アレをどうにかするとは…」
アズナブルは口元だけが笑む。
赤髪の青年はアズナブルを見つめ
「如何いたしましょう?」
「如何とは? どう…いう事だ?」
「アズナブル様の術式を対処する程の輩です。何れは…障害になるかと…」
「では、お前に聞く。それ程の者をどうにか出来る方法があるのか?」
「……難しいと思われます」
「なら、けっこうだ。捨て置け」
「宜しいのですか?」
「構わん。何れ衝突するなら、その時に対処すればいい」
「畏まりました」
赤髪の青年は下がると…アズナブルは懐から何かを取り出す。
それはこの異世界には存在しないスマホだった。
「さて…私の術式を防いだヤツは、どっちの側なのだろうな…」
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