表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
ディオスの仲間達
148/1107

第147話 魔導列車の中で

次話を読んでいただきありがとうございます。

ゆっくりと楽しんでください。

あらすじです。


ディオス達は、ロマリアからルクセリアに向かう魔導列車に乗り、ルクセリアの首都ブエナの駅に到着して

現在、ロマリアからルクセリア王国首都ブエナに向かう魔導列車の車内で、ナトゥムラとユリシーグ、信長、そして…髪を魔法で赤く染め赤髭を付けて、姿を魔法の鏡で見るディオスの四人が個室の客席にいた。


 ナトゥムラが

「お、以外と似合っているじゃあないか」


 ディオスは、魔法で作った鏡に

「鏡よ鏡よ鏡さん、俺ってかっこいい?」


 それに信長が、口に両手を当て声を変えて

「かっこいいですよ」

 乗ってくれた。


 ユリシーグが

「お前は、地獄の裁判神のような威圧がある顔だから、赤い髪が余計にその雰囲気を盛り立てて、似合っているぞ」


 ディオスは顔を引き攣らせ

「それ…褒めているのか?」


 ユリシーグはニヤリと笑み

「どっちだろうな」


 ディオスは魔法で作った手鏡で今一度、確認する。

 確かに自分の顔は、所謂、厳しい裁判官のような威圧顔だ。

 昔見た、江戸時代の時代劇で、一つ!!!! 人の生き血を啜り

 なんで、うたい文句を言って悪人をバサバサと切った役者ばりに、厳つい。

 漫画でいうなら、ジ○ジ○の 空条 承○郎 バリだ。


 この世界に来る前は、そう…もっと、優男のような感じだったような…。

 この世界に来て、遺伝子が変わった所為で、眉毛だって生えない所から生えて太くなったし、なんか、体もゴッツくなって筋肉が付きやすいし、本当に厳ついよね…。

 ちょっと凹むディオス。


 それに気付いた信長が

「ディオスさん。オレはかっこいいと思いますよ! そういう感じが好きな女性って意外と多いんですよ。五千年前だったかなぁ? 聖帝ディヴァスって人も似たような感じですから!」


 ナトゥムラが笑み

「まあ、お前は見かけから判断されるに、下が強そうで、妊娠させられそうって感じじゃあない?」


 それを聞いてズンと気が重くなるディオス。


 信長が

「ちょっとナトゥムラさんーーー」


 ユリシーグが

「それはともかく、飯にしよう。このロマリア、ルクセリア間の列車の旅は風景と、駅弁の旨さが定評なんだぞ」

と、上の篭から四つの弁当と飲み物を取り出して分けた。


 何となく、それで話題が逸れて、ディオスは駅弁を食べる。


 ユリシーグは、四つの色取り取りのおかずが入った駅弁を買ってくれたようだ。


 ディオスは、おいしいなぁ…と先がフォークになっているスプーンで食べていると、飲み物にお茶と書かれていた。

「え、お茶なの?」


 ナトゥムラが

「珍しいだろう。殺菌効果を考えて、ここでは緑茶を出している。ちゃんとしたキッチンが完備されている飛空艇とは違って保存状態が良くないからなぁ…」


 ユリシーグが

「ここは、超古代遺跡の多いリーレシアの隣国だ。どうしても飛空艇が使えない時が多い。だから、魔導列車が発達した。食べ物もそれなりに気を使っているのさ」


 信長が

「珍しいっすね。緑茶が外国で飲めるなんて」


 ディオスが

「そんなに緑茶が珍しいのか?」


 信長が

「いや、曙光国ではありふれていますけど…。まあ、曙光国で生産される緑茶の葉には、悪性腫瘍の特効薬としての成分が含まれているんで、殆どがその医療用になるんですよ。だから、外国に流通する量まで確保出来ないから、あるのが珍しいんですよ」


「へぇぇぇぇぇ」

 ディオスは感心し

 この世界では、緑茶がそうなっていんだ…。


 ナトゥムラが

「おい、お前…曙光国出身なんだろう? 知っているんじゃあないのか?」


「ああ…うむ」とディオスは言葉を濁すと


 信長が

「オレは故郷に、緑茶が好きなじいさんばあさん達がいたから、知っていただけで、メジャーな情報じゃあないですよ」


「ああ…そうか…」

と、ナトゥムラは納得した。


 ディオスは、内心でホッとした。



 ディオス達を乗せた魔導列車は、目的の首都の駅に到着した。

 ロマリアからの列車から降りる人々、荷物をカートで運びながら二つの道に分けられる。

 ロマリアの国民は、荷物を透視する通路を通って、そのまま、問題がないなら駅へ。

 それ以外の外国民は荷物を透過する通路を通って入国管理に入る。

 ここで、このロマリアとルクセリアの繋がりの強さを実感する。

 因みに、ワザと他国民がロマリア国民の通路に入ると、持っているパスポートプレートの反応で職員に捕まって、厳しく調査される。


 ディオス達は他国民なので、検査の方へ向かう。

 検査に通じる透視調査の通路を通り、検査職員のゲートに来る。

 ディオス達四人が、職員のいるゲートで調査を受ける。


 獣人の職員が

「どのような目的で?」


 ナトゥムラが

「この国での剣の館に招待されてね。その付き添いに三人が来たって感じだ」


「観光兼交流ですか…」


「そう」


 職員は信長とユリシーグを見て

「お二人は、つまり…この方の付き人で?」


 信長とユリシーグは肯き

「ああ…ナトゥムラさんの所で鍛えてもらっているぜ」

「右に同じくだ」


 職員が変装したディオスを見て

「アナタは…それとは思えないような、機器の荷物が多いようですが…」


 ディオスが

「ああ…はい。まあ、付き添い兼、魔導石の研究をしているので、この国の魔導石について研究しようと思って、色んな検査機を持ち込んでいます」


 職員が、何処かへ連絡して、別の魔族の仲間の職員が来る。

 そう、職員の勘で、ディオスが怪しいと踏んでいる。

「荷物の検査をしても…」


 ディオスが渋い顔をする。

 ディオス以外、ナトゥムラと信長にユリシーグがマズイ顔をする。

 それに職員が怪しむ。


 ディオスが、職員の腕を掴み

「すいません。個室で検査して貰えますか?」


「はぁ?」

 職員は眉を顰めた。


 個室で、警戒の職員達を前にディオスは変装を解く。


 職員がディオスを見つめると…

「もしかして…アーリシアの大英雄ですか?」


 ディオスが肯き、後ろであちゃーと顔を隠すナトゥムラ達。


 職員が

「どうして変装なんて?」


 ディオスが持っている機器の荷物が入る大きなケースを前のテーブルに置いて、開けると

「これは最近、開発された邪神を閉じ込めて魔導具にする装置です」

 そこにはゲーティアの鍵と、それに使用する機器が並んでいた。


 職員達はディオスの雰囲気に飲まれる。


 ディオスは

「これを持ち込んだ理由は、この地に封印されている大怨霊に関する事です」

 職員達は瞬きして、ディオスが、ルクセリア王国の王補佐、宰相のロータスに連絡を入れると、ロータスから職員達に、説明がある。

 このゲーティアの鍵で、もし、復活して暴れる大怨霊達を封印出来るかどうかの検証としてディオスにお願いしたと…。

 そして、これは極秘の事であると。


 職員達はその説明に肯き、ディオス達の入国を許可してくれた。

 むろん、その話は秘密として…。


 職員が

「成功を願っています」

と、再び変装したディオスに握手してくれた。


 駅から出ると、ナトゥムラが

「マジ、信じてくれたぜ」


 信長が

「気が引けるなぁ。本当は違うのに…」


 ユリシーグが

「しかし、よくそんなウソが出てくるなぁ…」


 ディオスはフッと笑み

「ウソじゃあない。その実験の序でに、それをするのだから問題ない。ウソはついていないさ」

 ゲーティアの鍵の実験は本命でなく、本当はロマリアのライドル達から頼まれた王子達の身辺調査が真実だ。


 ナトゥムラは、何てヤツだと思いつつ

「ほら、行くぞ」

と、魔導タクシーを拾ってくれた。


 ディオス達が、タクシーに乗り込む寸前、四人の背中に鋭い殺気が刺さる。


「チィ…マジか…」

と、ナトゥムラが呟く。


 信長が

「ディオスさん…」


「このまま、知らないフリをして」

と、ディオスが告げ


「だな」とユリシーグが同調した。


 そう、警戒を向ける何者かがいる。

 確実に黒の予感がした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

次話は完成次第あげます。

ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ