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天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
時の記憶

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幽玄の王 第83話 時の記憶〜繋がり〜

次話を読んでいただきありがとうございます。

レイのとある朝食の風景…


 レイは目が覚めてキッチンへ行くと母アカネと姉のアスカが二人して朝食を作っていた。


 レイがキッチンのテーブルに着こうとすると、クルリオが妹のスイの部屋から出て来た。

 そして、スイも現れて

「おはよう…」

 スイは、だらしない姿だ。

 薄手のシャツにブラもなく、ホットパンツで素足が出ていて、顔は寝起きでグチャグチャだ。

 

 レイの格好は、寝間着はスエットの上下でだらしないという格好ではない。

 スイも女の子なのだから、そういう部分は、キチッとして欲しい。


 スイがレイを見て

「あ、お兄ちゃん、エッチ」

と、冗談ぽく言う。


 レイは額を抱えて

「家族の前だから、その格好は許されるが…そういうだらしない姿は…考えものだぞ」


 スイもテーブルに着いて

「何よ。どこかの父親みたいな事を言い出して、ついにお兄ちゃんも親父化し始めたわけ」


 レイは溜息を漏らして

「節度の問題だ?」


 スイが

「セツドって、何?」


 レイがハッとして

「TPOの事だよ」


 スイが驚きで

「へえ…お兄ちゃんもそんな古風な言葉を使うんだ」


 姉のアスカも来て

「私も久しぶりに聞いたわ。節度なんて…高齢の人からしか聞いた事が無いから」


 母アカネも来て

「そうね。私の母親世代なら…使っていたかもしれないわね」


 レイが難しい顔で

「仕事で、高齢の人と会う事が多くなったから…」

と、誤魔化した。

 そう言った隣に狼犬型のクルリオが来る。

 その頭を撫でるレイ。


 妹のスイが

「もうしかして、アレ? ソルジャーのなり手が少なくて、ソルジャーも高齢者が…一番多くなったとか?」


 レイが難しい顔で

「まあ、ソルジャーも難しい時代に入ったから」


 姉のアスカも

「ソルジャーなんて、マキナを動かす為の免許みたいな扱いに成りつつあるし、今後は…」


 レイが

「ごめん、朝から難しい話をして。さあ、食べよう」


 レイ達は朝食を取る。


 その最中、レイはクルリオを見る。

 クルリオ、ロードの王ウルから渡された存在。

 しかし、それはウルが造った存在ではない。

 レイが継承した超座の前の主、カケルが造った存在だ。

 もしかして…ロードの王ウルは、それを見越して…自分にクルリオを?

 色々な疑問がよぎる。

 

 レイは、カケルの子孫であり

 そして、カケルは密かに五百年前の超巨大時空帝国の王、覇遵の後継として…

 でも、現在は…その時空帝国は滅んで、自分達の時空は、その一部だった歴史を…


 考えるだけでも頭が痛くなるレイに、クルリオが近づき心配そうな顔を見せる。


 その頭をレイが撫でていると、妹のスイが

「クル…おいで」

と、クルリオを呼ぶと、クルリオはスイの元へ向かう。

 

 スイは、クルリオをタップリと撫でて愛でる。

 今や、クルリオはスイの愛犬だ。


 それを見て、レイは悩んでも仕方ない…とした。



ここまで読んで頂きありがとうございます。

アナタに幸せが訪れますように…

次回、裂かれた絆

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