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天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
幽玄の王 ロードの王編
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幽玄の王 第63話 ドラゴンズネスト

次話を読んでいただきありがとうございます。

ドラゴンズネストへ来たレイとシロッコ…

 

 レイは、シロッコと共にドラゴンズネストがある惑星に来た。


 ドラゴンズネスト、そこにはドラゴン型の最強と呼ばれるモンスターが跋扈するダンジョンで、Sランク以上のソルジャーしか入る事を許されない。

 無論、そこから取れるアイテムや材料は、破格の高額で買われる。

 ソルジャーなら、Sランクになれたなら…絶対に入ってみたいお宝のダンジョンだが、危険は最大級だ。

 リターンは最高、リスクは最強

 まさに、ソルジャーとして、最上位を示せるダンジョンでもある。


 宇宙戦艦がドラゴンズネストを封鎖するゲートの前に止まる。


 レイがシロッコと共に宇宙戦艦から下りると、同じように降りているソルジャー達がいる。

 この場にいる全員がSランクに近いAランク以上だろう。

 その全員の視線が…シロッコとレイに集中する。


 レイは「う…」と視線の痛さに身が小さくなる。


 シロッコは、レイの前を行き堂々としている。


 そんなシロッコの前に男が立ち

「シロッコ…ドラゴンズネストに入るのか?」


 シロッコが男に

「ああ…そうだが…」


 男が

「オレ達と手を組まないか?」


 シロッコが男の後ろにいるメンバーを見つめて

「フン、ボンボンのお守りか…」


 男の後ろにいた青年達が苛立ちを向ける。


 シロッコが

「悪いが、お守りを出来る程の余裕はない。他を当てにしろ」

と、告げた後に男の肩に手を置いて

「アンタも大変だな。こんな厄介を引き受けるなんて…」


 声をかけた男は渋い顔をした後に、青年達に戻っていった。


 シロッコがレイを連れて「行くぞ」とドラゴンズネストを隔てる巨大な門へ向かう。


 レイは無言でシロッコに付いていくと、断った者達の視線がレイの背中に突き刺さって、早くここから離れたかった。


 シロッコがドラゴンズネストの巨大な門、全長が三十メートルの門を押す。

 重厚な音を響かせて、全高三十メートルで一メートル以上の厚さがある門が開く。


 この門は、一種のテストだ。数十トンもある門を開く程の力がないのなら…ドラゴンズネストに挑んでも死ぬという事だ。

 レイはシロッコの後に続くと、門を管理しているゲートキーパーがレイを止めて

「悪いね。規約でね。この門を自力で開けられない者は通せないんだよ」


 シロッコが通り過ぎて門が閉まる。


 レイは門に手を置くと、それは岩山の如く動かない。

 動くはずもない感触をレイは感じ

「これって…どう…開けば?」


 ゲートキーパーが

「自力で、爆破で破壊する以外の方法で開ければ…OKだ」


 レイは

「ギアに相当する力でも?」


 ゲートキーパーが肯き

「破壊しなければ…ね」


 レイは両手を門に置いて、超越存在の力を門に循環させて押す。

 多分、シロッコも似たような事をしているだろう。

 力を循環させた瞬間、シロッコの超越存在の力の残滓を感じた。

 数十トンもある門が開いて、レイが入ったそこにシロッコも待っていた。


 シロッコが

「悪い、教えてなかった」

と、謝る。


 レイが

「良いですよ。ちょうど良い肩慣らしになりました」


 そして、門を通り抜けた先、そこは高さ数十メートルもある巨木林が広がっていた。


 その巨木林から地響きが伝わる。


 ゴオオオオオオオオオ

 全長、十数メートルの陸生のドラゴンが五体も出現する。


 大型の巨大なドラゴン達がシロッコとレイに襲いかかる。


 シロッコとレイはギアを展開。

 

 シロッコの白い戦車の如きタイガード、レイの同じく白く輝くセイントグリッド。


 シロッコのタイガードが、二体の陸生のドラゴンの頭を打ち抜く。

 レイのセイントグリッドが、二体の陸生のドラゴンの頭部を切断する。


 残り一体になった陸生のドラゴンは脱兎した。


 シロッコが

「と、まあ…最低でも、このくらいもモンスターが出てくるから…」


 レイが

「これじゃあ、ギアを解除できませんね」


 シロッコが

「目的のアイテムや材料がある場所は、分かっているんだ。ギアで飛んで行くぞ」

と、タイガードが一瞬で飛翔して

「はい」とレイのセイントグリッドもそれに続いた。


 ドラゴンズネスト

 それは、ドラゴン達が跋扈するダンジョン

 先程の陸生のドラゴンが小さくなるほどの巨大なドラゴン達が歩き回り、レイ達を襲ってくる。

 火を吐くドラゴンから、背中からミサイルのような突起を発射するドラゴン、稲妻を全身から放つドラゴン。

 その一体一体がSランクのソルジャーでないと対処できない。


 だが、レイとシロッコの実力は、そのドラゴン達を一刀両断で倒して先を進み走る。


 二人が通った後には、無数の倒されたドラゴン達が転がった。


 そして、目的地に到着すると…そこには、山そのモノがドラゴンとなった巨大な多頭龍のドラゴンがいた。


 全長が軽く数百メートル、頭部は数十メートルもある地面に根ざす多頭龍のドラゴン。


 それをシロッコが示し

「あの頭部、一つ一つが目的の素材だ」


 大地から生える山の如き多頭龍のドラゴンが

 ヴォオオオオオオ

と、雄叫び地面を震わせる。

 モンスターの名は、マウント・ヒュドラ

 モンスターランクは、S級だ。



ここまで読んで頂きありがとうございます。

アナタに幸せが訪れますように…

次回、入口での事件

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