幽玄の王 第60話 借金の意味
次話を読んでいただきありがとうございます。
借金の意味とは?
レイ達が背負った膨大な借金の意味、それは…
コーレル時空を発展させる方法の一つだった。
レイ、シロッコ、ジンの三人が現化させたサルヴァードは、膨大なエネルギーを持っていた。
それは、宇宙を…時空を創造する程の力を持っていて、それも一回や二回ではない。
数回も宇宙創造を可能とする程のエネルギーの塊、存在だ。
サルヴァード、絶神鎧…その名の通り、全てを絶する神の如き鎧…サルヴァード。
その力は無から有を生み出し、有から無へも行う。
放出されるエネルギーは、あらゆる物質を創造し、あらゆるエネルギー、重力、核力、電磁力、空間力、時空力と、宇宙に存在する物質とエネルギーを無限に創造できる。
聖帝ディオスといった超越存在、ハイパーグレートが存在する宇宙、時空では…それが当たり前であり、脅威と思う者はいない。
むしろ、自分達の宇宙が超越存在という力に守られて循環している…と感じる者達も多い。
だいたいは、一つに時空に一人が超越存在の定番であり、宇宙を支えるので宇宙王とも呼ばれている。
そんな宇宙王の力を持つ者が三人もコーレル時空は出現した。
コーレル時空に張り巡らされた超空間ネットワークは、その三人、レイとジンにシロッコのサルヴァードのエネルギーに供給によって、今まで手を出せなかった支援を行えるようになった。
膨大なエネルギーは、膨大な物資と力を与えてくれた。
それを分かりやすく、管理しやすくする為に、レイ達に借金という形で数値化したのだ。
それは、あくまでも概算、大まかな数字であって、実際は…その数十、いや…サルヴァードが全力を発揮すれば数千万倍の力に…
それが三柱もいる。
これからコーレル時空は、発展する未来が約束されたも同じだが…それを利用しようとする者達も出てくる。
コーレル時空が長く続ける既存の階層階級を壊して、自らが新たな頂点…と野心や野望を抱く者達も現れるだろう。
その愚かな野望や野心の者達が頼るのが、レイ達の力だ。
結局、野心や野望を抱く者達は、他人の力に寄生する病巣でしかない。
自らの意思と力を信じて、地道に歩む事をしない。
それは、人類の歴史を見れば…明らかであり、絶対の真理なのだ。
野心や野望を持つ者達は、際限なく愚かであり、他人を利用するしかない。
故に、世界を、社会を滅ぼし…後々に残された者達が絶望と苦痛に過ごす。
レイ達を自分達の野心や野望に巻き込もうとする愚か者達が動き出したのを…
サラやルリ、テイアにアルラ、二百年前から続く継承の権威達は察知した。
無論、翼のグルファクシ達も…
それを防ぐ為の最善策とは…?
これもまた…歴史の常…という事だ。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
アナタに幸せが訪れますように…
次回、母の言葉