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天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
幽玄の王 ロードの王編
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幽玄の王 第51話 聖帝の修行

次話を読んでいただきありがとうございます。

レイはディオスに事の顛末を相談して…


 レイは早速、聖帝ディオスに連絡を取る。


「なるほど」

と、連絡を受けたディオスが肯き

「分かった。こっちに来なさい。おそらく、出来るように君を鍛える事ができるだろう」


「ありがとうございます!」

と、レイは急いでアースガイヤ時空へ、聖帝ディオスの元へ向かった。


 レイがアースガイヤ時空へ到着する。

 レイが来られるように手配してくれたのはディオスで、ディオスの迎えであるセイントセイバー部隊の人達が連れて来てくれた。


 レイはセイントセイバー部隊の人、アーヴィング隊長の案内で、ディオスの屋敷に到着する。


 平原のど真ん中に立つ屋敷、その周囲には、色んな何かを開発しているであろう装置と、ゼウスリオンというマキナ達が並んでいる。


 ディオスの屋敷の玄関を押そうとしたレイだが、勝手に玄関が開いて子供達が飛び出して、玄関前の平原に立つと、屋敷周辺にあるマキナのゼウスリオンを持ち出したり、魔法という特別な力を発動させて空を飛んだり、地面を遊び感覚で操作したり、色んな遊びをしているのを見つめるレイに

「ようこそ…」

と、ディオスが声をかけた。


 レイは背筋を正して

「すいません。急な申し出を…」


 ディオスが微笑みながら

「こっちもちょうど良かったと思っていたから」


 レイが首を傾げて

「ちょうど良かった?」


 ディオスが玄関先の平原で、魔法やマキナで遊んでいる子供達に

「おーーい」

と、呼びかけて、子供達が一気に玄関に集まる。


 子供達が

「このお兄ちゃんが、パパの言っていた人!」

「遊んでくれるの?」

「早く、行こうよ!」


 レイは??????と困惑しているとディオスが

「この子達の全力の遊び相手になってくれ」


 レイは修行に来たのに、遊び相手と言われて「はぁ…」と拍子抜けした。


 その後、ディオスの時空戦艦、機神要塞戦艦エルディオンに乗って、とある宇宙のボイドへ来た。


 ◇◇◇◇◇

 

 レイは、全長千メートルの機神要塞戦艦エルディオンに乗って、宇宙でも密度が圧倒的に低く斥力が僅かに強い宇宙のボイド空間の中心に到着して、ディオスが

「ここなら、暴れても外には影響しないから」 


 レイは困惑していると、ディオスの子供達が

「早く、遊ぼう!」

と、レイを引っ張って宇宙の外へ出る。


 レイは、ギアのセイントグリッドを展開。

 子供達は、宇宙でも平然と過ごせる魔法と、装備の胸部鎧で宇宙へ


 ディオスの子供達は五人だ。

 男の子が三人、女の子が二人、年齢的に十歳だろう。


 星々がないボイド宇宙で浮かぶレイ達。

 ディオスの子供達が力を発動させた。

 一人一人が、全長百キロの超龍になる。

 そのエネルギー余波で空間が震える。


「ええええええ!」

 レイは驚愕すると、五柱の百キロ級の超龍達が惑星の表面、世界を一瞬で消し飛ばす程のエネルギー咆哮をレイに放つ。

「待って!!!!!!!!!!」

と、レイは叫びつつサルヴァード・セロのゼノギアラスを召喚、惑星級の超機神で、その攻撃を受け止めた。


 子供達は大喜びだ。

 

 ゼノギアラスのコアにいるレイは唖然とする。

 そして気付いた。聖帝ディオスの子供達だ。それなりに強大な力を持っているのは当然である。


 通信でディオスが

「レイくん。まずは、キミの力を上手くコントロールできるようにする訓練をしよう。子供達の全力を受けつつ、子供達を倒さない。飽きて力尽きるまで相手をしてくれ」


 レイはそれに納得して

「分かりました」

 強大な力で全力暴走させては、意味がない。

 強大な力を使いつつ調節できる。それこそコントロールしているし、更なる高みへ行ける。


 レイのゼノギアラスに喜ぶディオスの子供達は、更に力を発動させる。

 五柱の超龍が、惑星級の超龍帝(ドラグラー)となり惑星級同士のぶつかり合いが始まる。


 ディオスの子供達の超龍帝が惑星を一撃粉砕する程の攻撃を放つ。

 それをレイの超機神ゼノギアラスが相殺する攻撃で対処する。

 無論、膨大なエネルギーのぶつかり合いだ。

 周囲に甚大な影響を与えるだろうが…ここは、何もない暗黒空間、ボイド領域だ。

 エネルギーをばら撒いて、空間から質量や超重力をばら撒いても、影響はない。


 こうして、レイのサルヴァードを更に神化させる為に、ディオスの子供達の遊びの戦いが訓練として始まった。


 子供達の超龍帝が飽きるまでつき合った後は、今度は武術の技能訓練だ。

 相手は、ディオスの四人いる奥方の二人で、クレティアとクリシュナという長身の女性の二人だ。

 クレティアは剣術、クリシュナは多方面武術と武器の扱いと、その師事をレイは受ける。


 そして夜は、ディオスの長男であるティリオがレイのハイパーグレードの力を様々なエネルギーや物質に変換させる訓練を行う。

 ティリオの家は、ディオスの屋敷の隣にある屋敷で、ティリオも父ディオスと同じ四人も奥方がいる。

 レイより五つも下なのに、四人の奥方から一人ずつの子供が四人という二十歳手間で父親だ。


 レイは、アースガイヤ時空で一夫多妻が当然の文化か?と思ったが…どうやら、ディオス達が特例らしいというは直ぐに判明する。


 レイは、ディオスの屋敷で過ごしていると、訪れる来賓にビビる。

 昨今、躍進して有名な時空連合、アルテイル時空共和国の総統夫妻であるクロとレナが来たり、超越存在の王達の纏め役でもある黄金創世民の王アヌビスが来たり、様々な超越存在やそれに匹敵する上位者達が、当たり前のように来客している様子は、自分達の感覚で言うなら、大統領か首相に王様が気軽に来ているという超上流階級の世界そのモノだ。


 レイは、改めて自分とは生きている世界が違う、聖帝ディオスなんだなぁ…と。

 そして、聖帝ディオスの血族達の全ては、超越存在としての資質と能力を生まれながらに持っている。

 自分達とは違う領域の住人のように思えるのだが…。

 日常的な事は、自分達と大差ないので。

 何というか、それはそれ、これはこれ…という風に割り切って、真面目に聖帝ディオスの師事を受け続ける。


 そうして、一週間後


 レイの感覚も少し…大分、ズレる。


 聖帝ディオスの子供達のドラグラーとサルヴァードのぶつかり合い遊びによる膨大なエネルギーは、空間から質量と超重力を生み出し、星系の種を簡単に作ってしまう。

 ぶつかり合い、それによって星系の種が広がると、それをバラバラにしないように、子供達のドラグラーとレイのサルヴァードが協力し合って超重力の中心点を作り、一個の銀河系を形成させる。


 何もないボイド領域だからこそ、それが可能だが。

 他の銀河が隣り合っている場所では、大迷惑だろう。

 

 こうして、ボイド領域での訓練が続いた結果、ボイド領域に数十もの銀河が構築されて新たな開拓領域が出来た。

 何も無かったボイド宇宙領域に銀河達が満ちたのだ。


 そして、武術指導ではクレティアが

「やっぱ、クリシュナと同じ多方面か…」


 クリシュナが

「んん…器用貧乏になりそうだけど、手段が多そうなレイくんには向いてるかも」


 レイの武術としての腕も上がって

「ありがとうございます」

と、お礼を告げる。


 ティリオの訓練で様々なエネルギーや物質を作れるようになって

「あとは…どう組み合わせるは、レイさん次第ですから」


 レイは頭を下げ

「ありがとうございます」


 一週間に及ぶディオスの訓練でレイの超越存在の王としての実力は躍進して

「これで、一通りの訓練は終わった。後は君次第だよ」

と、ディオスが太鼓判を押す。


 レイはディオスに頭を下げて

「何から何まで、ありがとうございます。このお礼は…必ず」


 ディオスが手を振り

「いいさ、キミが真っ当な人物になってくれればいい。それで十分さ」


 レイは一緒に遊び訓練していた子供達との別れを惜しみ

 コーレル時空へ戻る。

 

 その送り迎えの最中に時空戦艦を出しているセイントセイバーのアーヴィング隊長が

「アナタが何をしようとしているのか…大まかはディオスさんから話は聞いています。だからこそ、アリバイというモノが必要だと思いますね」


 時空戦艦の艦橋でレイは、アーヴィング隊長と

「アリバイとは?」


 アーヴィング隊長が

「アナタ達の時空では、アナタの行っているソルジャーには、ランクというモノがあるのでしょう。だったら、低いランクの方が突然、高ランクな内容を行えば、管理している側は大混乱する。ならば…」


 レイは察する。

「ああ…ランクの再審査を…」


 アーヴィング隊長が肯き

「何かあった時のアリバイ作りには、最適でしょう」


 レイは肯き

「そうですね。まあ…その方が…楽か…」


 レイは帰って来ると、直ぐにランクの再審査の申請へ向かった。

 ちょうど、ディオス達の師事の成果も知りたかったのもあった。

「まあ、CかBだろうなぁ…」

 レイの感覚としては、それくらいでOKなのだ。


 

 レイがランクの再審査を受けるとソルジャー協会が受理した瞬間

「来たぞ! 彼がランクの再審査を申請した!」

「ゴウ会長に連絡を!」

「どうする? 審査の方法は?」

「ゴウ会長がルリ姫様と話し合って内容を決めるそうだ!」

「これは、大事になるぞ!!!!!!!!!!」



 二日後、レイの元に再審査の通知が来た。

「え? 外部会場? なんで?」

 普通のランクの再審査は、ギルド協会の施設で行われる。

 ギアのエネルギー量の再測定くらいで、別会場になるなんて聞いた事が無い。

「え? 何? 実技訓練? ええええ…」

 そんなの今まであったけ?

 実技訓練は、Aランク以上から行われる。

 なぜ、Eランクである自分にAランク以上、Sランクの再審査が来るのか…意味が分からなかった。


 またしても、レイとは無関係の周囲の思惑に振り回される事になる。



ここまで読んで頂きありがとうございます。

アナタに幸せが訪れますように…

次回、ランクの再審査

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