表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
幽玄の王 ドミネーター編
1066/1109

幽玄の王 第39話 サラ女王と…

次話を読んでいただきありがとうございます。

マルスの上司、サラ女王と面会する…


 コーレル時空のとある巨大な宇宙戦艦コロニーに、カレイドの千華が来ていた。

 千華は、豪勢な装飾品に囲まれた部屋の中心にある、これまた豪華なソファーの上で偉そうに足を組んで座っていた。


 ソファーに千華は背もたれて、ソファーの上に両腕を乗せて伸ばしている。

 本当に偉そうな千華の目の前に、プラチナ金髪で長身の美女が現れる。


 その美女は、一言で絶世美女であると確信できる程の美しさを放っている。

 千華より高い身長は、おそらく180近い、それに見合う獅子のたてがみのようなプラチナ金髪、その目元は力強く光を放っている。

 柳眉な眉に麗しく瑞々しい唇。まるで美術品のように浮世離れした美しさを放つ彼女は、マルスの上司、サラ女王だ。


 サラ女王が

「お母様、お久しぶりです」


 千華が笑み

「アタシは、アンタを産んだ憶えはないわ」


 サラ女王が

「それでも、私の血の半分は、お母様から来ている」


 そう、サラ女王は千華の遺伝子を受け継いだ子だ。紫苑と同じ、千華の遺伝子を母体としたデザイナーズ、最高に作られた人類だ。


 千華が

「で、アンタが…アタシを呼び出した理由って何?」


 サラ女王が呆れ気味に

「その態度、気に入らないですか?」


 千華が背を正して

「アタシは、もう…殲滅の女王じゃあない。千華…カレイドの千華だ」


 サラ女王が

「それでも、前世での宿縁は続いています。貴女は私達の女王だった」


 千華が呆れ気味に

「また、女王として立てってならお断りよ」


 サラ女王が

「その話ではありません。ウル様が動いています」


 ドンと千華は、サラとの間にあるテーブルを右手で叩いて

「どこにいる!」

と、語尾が荒い。


 サラ女王が冷静な視線で

「先程、私の部下が接触したそうですが…直ぐに消えてしまい、後は不明です」


 千華の顔が怒りで染まり

「アイツ…生きていたのか…」


 サラ女王が

「何か…行おうとしているようですが…それが何かは、分かりません。ですが、私たちの宇宙で、新たに誕生しようとしている次の王に関わってはいます」


 千華は再び深くソファーに背を乗せて

「あの…例の子なの?」


 サラ女王が肯き

「はい、そして…聖帝ディオスも関わっているそうです」


「はぁ!」と千華は呆れた溜息を上に出して

「聖帝様は、ゴーストトリガープロジェクトってヤツを追っているんじゃあねぇのかよ」


 サラ女王が

「その最中に出会ったと思われます。どうしますか? お母様」


 千華は苛立ち気味に髪を掻き上げて

「アンタ達に任せる。もし、聖櫃に関わりそうだったら」


 サラ女王が肯き

「ええ…お母様をお呼び致します。それは約束しますので…」


 千華が

「それと…ウル以外の…」


 サラ女王が首を横に振り

「いいえ、何も…」


 千華が嫌そうな顔で額を抱えて

「ホント、アタシって何時も後手ばっかだわ」

ここまで読んで頂きありがとうございます。

アナタに幸せが訪れますように…

次回、杖のガルガンチュア その4

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ