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天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
幽玄の王 ドミネーター編
1053/1109

幽玄の王 第26話 盾のイージス 後編 救出

 次話を読んでいただきありがとうございます。

 盾のイージスの救出作戦、その戦いは…



 惑星級の兵器の中を進むレイとティリオ達の三人。

 レッドミカエルのギアを装備するレイが先頭を進み、その後ろを十五メートルのマキナ、ゼウスリオンの二機、ティリオとナトゥムラが追随する。

 レイは改めて巨大さに驚く。

 宇宙の彼方から見ていれば、それ程でもないと思うが…やはり惑星級の兵器、惑星の広さがある。


 ロアデウスの表面には、百メートル以上の突起が膨大にある。

 その全てが攻撃する力を持っている。

 表面を進むレイ達に、万にも近い光の矢、レーザー光線が襲いかかる。

 それをレイは、全て回避する。

 レイに続くゼウスリオンの二機も回避する。

 豪雨の如く襲いかかるレーザー光線達を回避して、巨大な内部に入る空洞へ入る。

 巨大な数キロサイズの空洞と通路。

 その表面から無数の円盤のドローンが飛んで来る。


 それにレイは、レッドミカエルの翼から光の波動を飛ばしてぶつけて破壊して進む。

 ゼウスリオンの二機は、各部分の関節が開き、そこから稲妻の攻撃を飛ばして破壊して続く。


 そして、最深部へ来ると

「行かせるか!!!!!!!」

と、仁王立ちする全長が数百メートルのマキナが現れる。


 最深部は、全長が数百キロの空間で、その中心にコアの広場がある。

 そのコアの広場の中心に浮かぶ球体、それに盾のイージスの反応がある。


 レイのレッドミカエルの左肩に乗る槍のオルフェウスが

「レイ! あそこから反応があるわ」

と、盾のイージスが封印されている中心の球体を示す。

「よし!」とレイがそこへ向かおうとするが


 山の如き数百メートルのマキナが行く手を塞ぐ。


「コイツは任せて」

と、ティリオがゼウスリオンで攻撃して、ナトゥムラのゼウスリオンも加わる。


 二人に任せて、レイは盾のイージスが封印されている球体へ向かうが

「うおおお!」

 エネルギーの盾が現れて弾かれた。

「ええ…」

と、レイは困惑するも

「まだまだ!」

と、向かうが正面にエネルギーの盾が生じて弾かれる。


 レイは距離を取って

「どういう事だ?」

と、告げる頃、レイの右肩に剣のグラファラスが現れて

「どうやら、盾のイージスの力によって近づけないみたいだ」


 レイが焦り

「どうすれば…」


 左肩にいる槍のオルフェウスが

「落ち着きなさない。翼のグルファクシの力を使うのよ」


 レイが

「翼のグルファクシの力を?」


 右肩にいる剣のグラファラスが

「翼のグルファクシと、槍のオルフェウス、そして自分の三人のドミネーターの力を合わせるのだ」


「力を合わせる」

と、レイが呟いた次に、ギアをラーオロスに変えて

「グラファラス、オルフェウス、グルファクシ。力を借りるよ」

と、ラーオロスの機能、収束加速を使って三つのドミネーターの力を合わせる。

 ラーオロスの背中に伸びている噴射口の翼に加速の円環が出現する。

 三つのドミネーターの力が混ざり合って、力を発揮する。

 噴射口の翼から巨大な翼の光が広がり

「いけーーーーー」

と、レイが叫んだ瞬間、巨大な翼から膨大な数の光の剣や槍が飛んでいる。


 光の剣と槍が向かう先、盾のイージスが閉じ込められた球体があるコア。


 そのコアを守る無数のエネルギーの盾達の全てと、光の剣や槍がぶつかる。

 エネルギーの盾と光の剣や槍がぶつかって相殺される。


 レイのラーオロスが広げる巨大な翼の光の攻撃と、自動で守るエネルギーの盾の相殺が続く。

 そして、その相殺が…間に合わなくなる。

 何本かエネルギーの盾に捕まらずに光の剣や槍がコアに届く。


 レイはチャンス!としてラーオロスをコアへ向ける。

 エネルギーの盾と光の剣や槍の相殺によってレイまでにエネルギーの盾の防壁が間に合わず、レイはコアの場に近づけた。


 そして、盾のイージスが封印された球体を握ろうとしたが

「させるか!」

と、コアの場の上から十五メートルの漆黒のマキナが出現する。

 ロアデウスの機能によって強化されているマキナが

「キサマはここで終わりだ!」

と、ラーオロスのレイを踏み潰そうとする。


 ラーオロスのレイは、エネルギーの盾の相殺で手が…いや

「これで!!!!」

と、レイは無限収納からマキナと取り出してぶつける。


 レイのディオスから授かったマキナが自動操縦で漆黒のマキナへ突撃する。


「うおおおおお」とレイは叫び盾のイージスがいる球体へ手を伸ばす。

 

 レイのマキナの突撃で転がる漆黒のマキナが

「やらせるか!」

 ロアデウスの触手を伸ばして盾のイージスがいる球体を回収して、自分へ取り込んだ。


 レイが唖然としている間に、盾のイージスがいる球体を取り込んだロアデウスの漆黒のマキナが形状を変化させる。


「そんな…」とレイが呆然としていると、背中から巨大なコウモリの翼を幾つも伸ばす進化したロアデウスのマキナが雄叫びを放つ。


 そして、強大なエネルギーの盾を発射して、レイとマキアを吹き飛ばす。


 ラーオロスのレイは後退しマキナと共に弾かれる。

 そこへロアデウスのマキナが迫る。


 レイは、無意識に自分のマキナへ飛びつき

「往生際が悪い!」

と、ギアとマキナを融合させる。

 レイのマキナが、レイのギアであるラーオロスと融合して形状変化を起こす。

 白光と輝き、甲冑の如き形状と光の翼を伸ばす機神となり、レイがそれに乗り込んでロアデウスのマキナへ蹴りを放つ。


 ロアデウスのマキナが強烈な一撃を受けて吹き飛ぶが、直ぐに体制を直してレイのギアと融合した機神へ向かってくる。


 レイは機神を操縦して、ロアデウスのマキナとぶつかる。


 ぶつかる度にエネルギーの衝撃波を放つ。


 その最中にレイは、どうすれば…と考える。


 右肩にいるグラファラスが

「好都合、ヤツはイージスの力を動力でしか使ってない」


 左肩にいるオルフェウスが

「レイ、イージスがいる部分を示すわ。そこを」


 レイが肯き

「正確に打ち抜けば、いいって事か」


 右肩のグラファラスが

「やれるかね?」


 レイが

「やるしかない」

と、レイは行動に出た。

 レイは機神の両手に、右に剣、左に槍を握って向かう。


 正面からぶつかるレイの機神とロアデウスのマキナ。


 一瞬だった。ロアデウスのマキナの攻撃を回避して、正確に盾のイージスがいる胸部を剣で貫く。


 盾のイージスのいる球体を打ち抜いた後、槍と剣を投げてロアデウスのマキナの両手を打ち付けて弾いた。


 そして、レイは機神のコクピットから手を伸ばして盾のイージスが入った球体をキャッチした。


 その後ろの遠くでは、数百メートルのマキナが、流星の如きゼウスリオンの二機に翻弄されつつ

「クソ!!!! こうなれば…ロアデウスでキサマ等、全員を取り込んで」


「させない!」とティリオはゼウスリオンの両手に対ロアデウス封印の魔法槍であるガングニールを握り、相手をしている数百メートルのマキナのコアへ、もう一つをレイと戦っていたロアデウスのマキナへ投擲して、それが突き刺さる。


 その力によって、ロアデウスのコアが活動を停止して止まった。


 全ての決着は付いた。



 ◇◇◇◇◇


 停止した惑星級の兵器のロアデウスはディオス達に回収されて、レイは宇宙船の中で後ろにシロッコとジンと一緒に、封印された盾のイージスを解放する作業に入る。


 レイが盾のイージスが封印された球体を触りながら、解除のポイントを探していると、シロッコが

「オレが見ようか?」


 レイは肯き

「お願いします」


 シロッコが

「なるほど、なるほど、圧縮空間による、なるほど」

と、シロッコが解除するポイントを見つけて封印を解除すると、封印が解けて盾のイージスが出て来た。

 

 レイの姉アスカと同年齢の女性、盾のイージスが現れて

「ありがとうございます」

と、レイやシロッコにジンに微笑む。


 レイの両肩に剣のグラファラスと槍のオルフェウスが現れて

 剣のグラファラスが

「イージス、大丈夫かい」


 盾のイージスは肯き

「はい」


 槍のオルフェウスが

「大変だったわね。イージス」


 盾のイージスが槍のオルフェウスに

「助けてくれたから…大丈夫よ。姉さん」

と、レイに近づき

「貴方なら…力を託しても…」

と、盾のイージスがレイの右手を握り、翼のグルファクシと同じく力を継承させる。


 盾のイージスが

「ごめんなさい。姉さんやグラファラスのようには出来ないの。お店の方を放っておく事は出来ないから…」


 レイは微笑み

「いいですよ。構いません」


 盾のイージスがレイを見つめて

「本当に…貴方なら…」

と、何かを期待する視線を向ける。


 レイはその意味が分からず首を傾げた。



 ◇◇◇◇◇


 ディオス達に回収されたロアデウス関連の全ては、アースガイヤ時空のディオス達の本拠地で解析されていた。


ここまで読んで頂きありがとうございます。

続きを読みたい、面白いと思っていただけたなら

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次話を出すがんばりになります。

次回、杖のガルガンチュア その1

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