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天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
幽玄の王 はじまり
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幽玄の王 第8話 新たなダンジョン攻略

次話を読んでいただきありがとうございます。

新たなダンジョンへ来たレイ達、そこで…

 

 レイ達は、ダンジョンを探索する。

 このダンジョンは全長が100キロと巨大なフィールド型で、移動はギアを装備して飛翔しながら進む。

 

 100キロと巨大なダンジョンは、様々な環境があり、平原から雪山、森林地帯と分布していて、その各地区に巨大な大獅子型のモンスター、ベヒーモスが跋扈している。

 このダンジョンは、ベヒーモス型のモンスターを主軸として、多くの亜種が存在する。

 そして、このダンジョンではモンスターと戦う事が主軸ではない。

 

 ギアを装備して飛翔して移動するレイ達、その目の前、全長が百メートルと巨大なモンスターへ迫る。

 先頭を行く小宮が

「全員、散会! 作戦通りに行くぞ!」


 ワニ亀の形状をした巨大なモンスター、その背中にはクリスタルが突き立っている。

 そう、この巨大なモンスターこそ今回の獲物だ。

 ダイナソータートル

 多くのベヒーモス型モンスターを喰らって成長して、その背中には貴重なエネルギーの結晶が伸びている。

 ダンジョンのモンスター達を喰らって巨大化する、ダンジョンのモンスターの頂天のモンスター。


 小宮とソンのチームで、近接に特化したソルジャーがダイナソータートルへ攻撃する。

 そして、それに追撃する為に両チームで遠距離を担当するソルジャーが距離を置いて攻撃する。


 近距離と遠距離の攻撃を浴びるダイナソータートルが雄叫び、地面を震わせる。

 巨体から繰り出される地震で周囲数キロに砂塵が吹き荒れる。


 その砂塵を突き破って小宮とソンが攻撃する。

 それに続くソードやハンマー、拳のギアを使うソルジャー達。


 更に、上空へ逃げて遠距離の追撃を行うギアのソルジャー達。


 ダイナソータートルが巨体を暴れされてソルジャー達を払おうとする。

 

 攻撃を続けるソルジャー達、ソンが

「小宮!」

「おう!」

と、小宮はソンと呼吸を合わせる。

 

 ソンがギアの両手を空に、小宮がエネルギーハンマーの両手を掲げる。

 小宮のエネルギーハンマーが巨大化してダイナソータートルの半分ほどの大きさになる。

「ソン! 決めろよ!」

 巨大化したエネルギーハンマーで小宮はダイナソータートルを叩き付ける。


 地面に沈むダイナソータートル。


「行くぞ!」とソンもエネルギー剣を巨大化させてダイナソータートルにトドメ!


 ダイナソータートルが急に身体を起こすと

 ヴォオオオオオオ

 今までにない雄叫びを上げた瞬間、背中のクリスタルから膨大な光線が噴出して周囲を破壊する。


 周囲が幾つもの爆発に包まれて混乱するソルジャー達。

「きゃあああああ!」

と、遠距離の攻撃のミンも吹き飛ばされるも、それをレイがマキナでキャッチする。

「大丈夫ですか?」

と、レイが回収したミンに尋ねる。

 ミンは微笑み

「ありがとう、レイくん」

 レイは安心するも、ダイナソータートルを睨み

「これ、何時のヤツとは…」

 ミンは、レイが開けたコクピットから中へ入り

「ええ…違うみたい」


 空へ逃れるソルジャー達、小宮とソンに部下のソルジャー達が続いて

「全員、無事か!」

と、小宮が確認する。

 仲間の一人が

「ミンと、レイが」

と、告げるとミンを乗せたレイのマキナが来た。


 小宮が真下の大地にいるダイナソータートルを凝視して

「コイツは…オレ達で対処できねぇ。作戦変更、撤退して」


 仲間の一人が

「でも、これを狩らないと収入が…」


 小宮が

「アホか、死んでどうする? 生きてナンボの金だ。お金より仲間が大事に決まっているだろうが」


 ソンが

「他のダイナソータートルやベヒーモスを狩って収益を得ればいい。ここは」


 レイがマキナのハッチを開けて

「ボクがやります」


 小宮が

「は? お前は!」


 レイがマキナから飛び降りてダイナソータートルへ降下する。


 レイは落ちながらセイントグリッドを発動させる。

 同時に、レイの中にいるガーディアンのロウが飛び出して子狼から光の巨狼へ変貌する。


 白と金の装甲を持つギア、セイントグリッドに身を包むレイ。

 大地に降り立つと、その何倍も巨大化したガーディアンのロウがセイントグリッドのレイの背中を撫でる。

 レイが

「ロウ、陽動をお願い」


 ロウは雄叫び、光となってダイナソータートルへ飛ぶ。

 光速でダイナソータートルを翻弄するロウ。

 ダイナソータートルが背中のクリスタルから光線を飛ばして周囲を爆発させて攻撃するも、光で走るロウには無意味だ。


 セイントグリッドに身を包むレイは、両手を左右に広げて矢印のように身体を鋭くさせると飛ぶ。

 一瞬で、音速、超音速、光速へ到達。

 ロウに翻弄されるダイナソータートルを正面から迫り、光の槍となったセイントグリッドのレイが一瞬でダイナソータートルを切り裂いた。

 ダイナソータートルは縦に真っ二つとなり倒された。


 それを上空から見ていた小宮達は、唖然としていた。


 ダイナソータートルを切り裂いたセイントグリッドのレイはターンして元の場所に戻ってくると、真っ二つのダイナソータートルを背にしてセイントグリッドを解除、そこにロウが戻って来て元の子狼へ戻ってレイの肩に乗ってホホを寄せる。


 小宮とソン達がそこへ降り立ち、ソンが

「レイくん、君は…どういう事だ?」


 小宮が

「まさか…レイ…ダンジョンの崩壊に巻き込まれたって言っていたが…もしかして…」


 レイは視線を左右に泳がせて

「ええ…まあ…そうなんです。ダンジョン崩壊の後に…」

 厳密には違うも、その方が言い訳が通るのでヨシ!とする。


 小宮とソンが視線を合わせて、ソンが

「レイくん。つまり、君はダンジョンの崩壊によってその力を得た…という事なんだね」


 小宮が

「レイ、このダンジョンの攻略が終わった後、検査に行けよ。それを伝えてな」


 レイは心配性の小宮に苦い笑みを向けて

「は、はい…」

 そして、レイの周りに仲間達が来て

「スゲーな!」

「いつ、そんな力を得た!」

「こりゃあ、再審査だな! E級卒業だぜ」

 騒がしく囲む仲間達。

 それにレイはどう…答えようか…と苦笑していた。


 ミンがそれから外れていると、ソンが

「ミンくんは、聞かないのかね?」


 ミンが

「なんか、ちょっと…寂しい感じがして。あの力量なら」


 ソンがその意味を察して

「そうだな。能力的にはB級か、あるいはA級に匹敵する。そうなれば…」


 ミンが

「私は、レイくんと…」

と、その先を言わなかった。



ここまで読んで頂きありがとうございます。

続きを読みたい、面白いと思っていただけたなら

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次話を出すがんばりになります。

次回、襲撃と意思

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