表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
幽玄の王 はじまり
1031/1109

幽玄の王 第4話 ナイトレイド

次話を読んでいただきありがとうございます。

新たな力を得たレイ、それは…


 レイは、その夜…自分の力として加わったナイトレイドというシステムを見つめる。

 ソルジャーが持つギアと似ているが…違う所がある。

 それは、ギアとは違う装甲の鎧に包まれるという事だ。

 ギアはエネルギー装甲の鎧、エネルギーゆえに胸部や腕部、脚部といった部分的な場所に装甲が追加されて、後は…エネルギーフィールドの膜に包まれる。


 このナイトレイドは、全身が装甲に包まれる。

 その様相は、機動兵器であるマキナに近いが、マキナと違って構築素材がギアと同じエネルギーという事だ。


 レイはベッドに仰向けになって天井を見上げて

「あの時の事は…幻じゃあなかったんだ…」


 あのダンジョンで死にそうになったが、このナイトレイドをインストールされて…助かった。


 レイは、仰向けのままナイトレイドの項目を見ると次のインストール等…とあった。


 エネルギーソード 

 エネルギーミサイル

 ブラックホールカノン

 エネルギーライフライン

 エネルギーヒール

 エレメントチェンジャー

 ……etc.


 ナイトレイドの力を更に強化できるという項目で、最後の項目に

 

 メビウス(無限)リアクター(増殖炉)

『投入されたエネルギーを無限増幅するシステム』


 これを達成させるには、多くのエネルギーが必要だ。

 つまり、エネルギー系のモンスターがいるダンジョンへ行き…

 そして、強化に必要なダンジョン達の場所が記された地図がある。


 それをレイは開いて

「ええ…ここ?」

 そこは、攻略されたダンジョンで、自然発生するモンスターを狩って資源しているダンジョン達ばかりだ。

「エネルギー系のモンスターなんて…いたかなぁ?」

と、レイは考えるも、この得た力を更に強化してみたいと思って…翌日


 ◇◇◇◇◇


「じゃあ、姉さん、スイ。出かけてくるよ」

と、レイは出かけようとする。


 アスカが

「まだ、マキナの修理が終わっていないでしょう」

と、ダンジョンに行こうとするレイを心配する。


 レイが微笑み

「大丈夫だって、攻略されてダンジョンで壊れたマキナの修理代の足しを稼いでくるだけだから」


 アスカが

「ムリはしないでね」


 レイは肯き

「うん、行って来ます」

と、レイは攻略されたダンジョンへ向かった。

 そのダンジョンは、レイの住居の惑星内にあった。


 惑星内移動列車でレイは移動して、そのダンジョンへ来る。

 

 ダンジョンの前には巨大な壁が並び、そこから先がダンジョンだ。

 ここから先へ通れるのは、ソルジャーの資格を持っている者だけ。

 レイは、右手を入口の端末にかざすと、レイの生体認証をキャッチして、扉が開いてレイを通してくれた。

 同時にレイの左にある巨大な扉が開くと、そこには大人数を乗せたトラックが通り過ぎる。

 新たにソルジャーになった者達が訓練として、このダンジョンに来た。


 それにレイは懐かしさを感じつつ、ダンジョンへ向かう。


 ダンジョンに到着する。

 そこは入り組んだ谷間のダンジョンだ。

 このダンジョンに出てくるのは、主に小型の爬虫類系のモンスターで、Eランクのレイでも対処ができる。

 レイの目の前に先程、ここに来た新人のソルジャー達が小型の爬虫類系のモンスターを狩っている姿が見える。


 レイは邪魔にならないように別のルートへ入ると、ナイトレイドのシステムが案内のガイドを投影させる。

「え?」

と、レイはそれに従って進むと、到着した四方壁の空間に来る。

 そして、その四方壁の空間の中心が歪んで光の通路になった。


「えええ?」

 レイは戸惑う。

 こんなの…見た事がなかった。

 でも、システムのガイドがそこを示す。

 レイは不安を感じつつも、光の通路へ入り内部へ入る。

 そこは、結晶が幾つも突起する洞窟だ。

 レイが入った瞬間、光の通路が閉じてしまった。

 それを隠れて見ていた者がいたが…


 レイは焦り

「どこかに出口が!」

 そこは壁で出口はない。

 そして、システムが命令を投影させる。

 

『全てを倒し、生き残らなければ…未来はない』


 レイは焦り「そんな! どうして!」と出口を探して壁を触っていると…


 グルルル

と、レイの後ろから迫るモンスター達がいる。

 それは、全身がクリスタルで構築された狼だ。

 

「クリスタル・ウルフだって!」

と、レイは絶望する。

 クリスタル・ウルフは、全身がエネルギー結晶で構築された狼型モンスターで、ランクはAからBランクだ。

 一体でも強力なモンスターなのに、それが複数体も…


 クリスタル・ウルフ達が一斉にレイへ襲いかかる。

「うああああ!」

 レイは逃げる。

 

 クリスタル・ウルフは、レイを体当たりで弾いて壁にぶつける。


 レイはギアを展開して、なんとかダメージを防いだが…完全に全方位が塞がった。


 レイは恐怖で震えるが、姉のアスカと妹のスイ、母親を思い出して

「戦うしかない」

と、ナイトレイドを発動させる。


 レイの全身を赤金の装甲が包み、ナイトレイドとなった。

 レイは疾走する。その速度は、光だ。

 それにクリスタル・ウルフは追いつけず。

 幾つも粉砕されてエネルギーになると、ナイトレイドがそのエネルギーを回収して


 インストール、エネルギーソード、エネルギーミサイル、エネルギーヒール、エネルギーライフライン…

と、機能を獲得する。


 レイはナイトレイドにインストールされた機能を発揮する。

 無数の光のミサイルが背中から発射されて、両手足にエネルギーの剣が伸びて、それを使ってクリスタル・ウルフ達を粉砕する。

 その度にクリスタル・ウルフのエネルギーが回収されて、ナイトレイドの強化が行われる。

 機能のインストールはされないが、ナイトレイドの力と持続時間が延びる。


 レイはナイトレイドで、襲ってきたクリスタル・ウルフの全てを倒した。

「す、凄い…」

と、ナイトレイドの手を見つめる。

「これさえ、あれば…」

 レイの中で高揚感が生じる。

 Eランクとして劣等感を感じていた。だが、この力があれば… 


 レイは先を進む。

 恐れではない。強くなれるという高揚感に酔いしれて… 



ここまで読んで頂きありがとうございます。

続きを読みたい、面白いと思っていただけたなら

ブックマークと☆の評価をお願いします。

次話を出すがんばりになります。

次回、侵食の罠

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ