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天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
幽玄の王 はじまり
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幽玄の王 第3話 新たな力

次話を読んでいただきありがとうございます。

レイが気がつくと救出されていた。レイは起こった事を幻と思うが…


 レイは意識を取り戻すと…

「ここは?」

 巨大な装甲の腕の中にいた。


 レイは上を見上げると、ディオスがいる。

 

 ディオスを中心に虹色に輝く三メートル前後のマシン装甲がディオスを包み、そのマシン装甲の腕の中でレイが寝かされて運ばれていた。

 ディオスの装備の一つ、デウスマギウス・アミダライオウによってレイは運ばれて、その隣をナトゥムラが並んで歩く。


 ディオスが意識を取り戻したレイに

「良かった。意識を取り戻してくれて…」


 レイは自分の身体を見渡して困惑する。両手足は失った筈なのに…ある。身体の傷も損傷もない。


 ディオスが

「一応、こちらでは簡易的に身体を検査したが…異常はなかったぞ。でも、後で詳しく検査した方がいい」


 レイはディオスに

「あの…ボクは…どうして、ここに?」


 ディオスが

「私とナトゥムラさんの二人が、巨大な空間に来た時に、その中心に君が倒れていた。それを回収した」


 レイは当惑いつつ

「そうですか? は! みんなは?」


 ディオスが

「通信で不測の事態が起こって脱出したそうだが…君だけを残していて、後で…救援を編成するつもりだったが。私が回収したので、外の宇宙船で待っているそうだ」


 レイは少し安心して

「そうですか…」

と、みんなが無事だった事に感謝した。


 ◇◇◇◇◇


 ディオス達に運ばれて外に出たレイは、仲間達から心配の声を掛けられた。

「レイくん、無事で良かった」とミン

「全く、無茶をして」とルオ

「もう、二度とあんな事はさせないからな!」と小宮


 レイは微笑み

「すいません。ご心配をかけました」


 ソンが

「ともかく、ここは…調査停止だ。ソルジャーギルドに報告する」


 レイ達が探索したダンジョンは、改めて見直される…として、レイ達は宇宙船に乗って帰還した。


 ◇◇◇◇◇


 レイが自宅がある惑星ルウソに帰ってくると、ディオスが宇宙港でレイに

「袖触れ合うも多生の縁、これも何かの切っ掛けだ。何か相談できる事があったら、ここへ」

と、レイに連絡先のデータプレートを渡した。


 レイは困惑気味に

「あ、ありがとうございます」


「では」とディオスとナトゥムラは去って行った。


 レイはディオスから貰った連絡先のデータプレートを服にしまって、帰宅へ向かう。


 レイの自宅がある都市ソルルへ惑星内移動リニアが到着して、レイは自宅へ。

「ただいま」

 唐突にレイに抱き付く女性、姉のアスカだった。

 

 アスカがレイを強く抱き締めて

「ソンさんと小宮さんから聞いたわ。マキナを使ってみんなを逃がしたって…バカ!」

と、175のレイと近い身長の姉のアスカが抱き締めて涙を隠していた。


 それを玄関の廊下から見つめる妹のスイが

「お姉ちゃん。お兄ちゃんが困っているから、ウチに入れない?」


 アスカが涙を拭って

「ごめんなさい」

と、レイを離して


 レイが困り顔で

「ごめんね。アスカ姉さん」


 レイは家に帰ってきた。

 その後、レイ達家族は母親が入院している施設へ向かう。


 ◇◇◇◇◇


 そこは巨大な施設で、幾つものドーム型の建物が集結していて、そのドーム型の建物に結晶化、クリスタル症に囚われた患者が収容されている。


 クリスタル症で結晶の中にいる母親のいるドームにレイ、アスカ、スイの三人が入る。


 そこには、幾つもの大きな結晶達が並び、その結晶の中に人が眠っている。

 レイ達三人が、母親が入った結晶の前に来る。

 結晶に囚われた当時の服装のままで、結晶、クリスタルに浮かぶ母親。

 このまま、クリスタルから解放されないでいると…数年以内には…クリスタルの中で溶けて消えてしまう。

 実際、クリスタル症の末期となった患者が喪失して亡くなった事例はある。

 何時、母親がクリスタル症で溶けて消えるかもしれない恐怖が付きまとう。

 では、結晶を破壊して取り出せば…と考えるのは当然だが、結晶を、クリスタルを破壊しようとすると、クリスタルが粉々に砕けて中にいる人諸共、消える。

 未だに、このクリスタル症から解放する治療法はない。

 だが、唯一の方法は、このクリスタル症をばら撒いたZ級ダンジョンを破壊する事で、解放されるが…誰も成していない。


 レイは、クリスタルの中にいる母親に話し掛ける。

「母さん、元気だった? ボク達は元気だよ」

 聞こえているかも分からないが、それでも話し掛ける。

 一日の事、自分達の事、色々と話して終える。


 アスカが

「じゃあ、また…来るね」

と、呼びかけてレイ達は帰って行く。


 その後、レイ達は近くのレストランで食事をしていた。

 テーブルで楽しく会話していると…

「よう…」とラジャスが現れる。


 レイは苛立った顔を向ける。


 ラジャスが卑しい笑みで

「お前の姉貴と妹、キレイじゃあねぇか。オレに紹介してくれよ」


 レイが「帰ろう」と席を立ち上がって帰ろうとするが


「オレを無視するんじゃあねぇ!」

と、ラジャスがレイの肩を掴む。


 席にいるお客がラジャスの横暴を見つめて、店員の男性が

「お客様、面倒を起こすようでしたら」


「うるせぇ!」とラジャスは店員の男性を投げ飛ばした後にレイへ

「お前、教え込まないといけねぇなぁ…」

と、レイを掴み揚げて殴ろうとする。


 ラジャスはCランク、レイはEランク、力の差は…


 レイが肩を掴むラジャスの手を握り簡単に腕を回して投げ飛ばした。

 背中を床に叩き付けられたラジャス。


「え?」とラジャスは困惑する。


 レイがラジャスの手を掴んだまま、ラジャスの胸を足で踏みつけて押さえて

「いい加減にしろ!」

と、放たれた威圧にラジャスが青ざめる。


「ち、ちきしょう!」

と、ラジャスは振りほどいて逃げた。


 レイは、ラジャスを投げ飛ばした事に困惑していると、アスカが

「ありがとう…レイ」


 レイは微笑み

「姉さん、スイ、大丈夫だった?」


 スイも肯き

「うん。やっぱり、ソルジャーをやっていると強くなるんだ。ちょっと格好よかったよ」


 レイは戸惑い笑みで

「ああ…まあ、ある程度は…ね」

と、レイは自分の手を見つめた。


 ソルジャーとしても最低のEランクなのに、Cランクに力で勝った。


 それにレイは戸惑いつつも帰宅して、その夜…レイは改めて自分のギアのシステムにアクセスする。

 そこには…


 ようこそ…

 新たな力を覚醒するチャンスを得ました


 その文言と共に、ナイトレイドという新たなギアのシステムを発見して

「あの時の事は、夢じゃあなかったんだ…」

ここまで読んで頂きありがとうございます。

続きを読みたい、面白いと思っていただけたなら

ブックマークと☆の評価をお願いします。

次話を出すがんばりになります。

次回、ナイトレイド

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