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白夜 78話 アムザク

次話を読んでいただきありがとうございます。

クロと同じくアルテイル時空共和国へ来た聖帝ディオス達だが、その目の前に…


 ディオス達の宇宙国家戦艦セイントセイバー号は、別の場所に時空転移した。

 クロを囮にして、ディオス達は先へ進む。

 司令室のホールでは、ホールの巨大画面に映る二元の白夜世界の様子にティリオが驚きで

「こんな事が…」


 隣にいる父ディオスが

「ティリオ、驚いている時間はないぞ」


 セイントセイバー号の前方にある空間が歪む。

 そこは、一瞬で数千光年が別世界の光景になる。

 四つの頂天のピラミッドの城が現れて、その頂天の王座に座るのは、ミカボシ、スクナ、アテルイ、ハジュンであり、その四つのピラミッドの城が上下左右と頂天を中心に向かわせて位置させる。

 その中心には、聖櫃があった。


 ティリオが

「やっぱり、只では行かないか…」


 セイントセイバー号の隣に同じ千キロ級の宇宙国家戦艦が二つ出現する。

 一つは、アヌビス達の黄金創世民、もう一つは、白銀に輝く天臨丞王のモノだ。


 ディオスが

「いくぞ…ティリオ、アヌビスと天臨丞王達と共に…やるぞ」


 ティリオが肯き

「はい、父さん」


 三つの宇宙国家戦艦の先端にディオスとティリオ、アヌビス、天臨丞王と弟の異端帝王も立つ。


 目の前に現れた頂天の王座のピラミッドの城から、四人の超越存在の王が立ち上がる。

 ミカボシが

「さて…アルード様はアルード様で任せるとして」

 スクナが

「お前達の相手は、我々がやろう」

 アテルイが

「客人は盛大にもてなすのが礼儀だからな」

 ハジュンが

「存分に楽しんでもらおう」

 四人が黄金に爆発した。

 その黄金の爆発が、数百万光年サイズに広がり、四人の神絶鎧サルヴァードを形成する。 四柱の三百万光年サイズのサルヴァード

 エーシェントルド、ラージャハラアーダー、ギアラギライアス、カムイガラム


 ディオス達もサルヴァードを発動させる。

 同じく数百万光年の爆発と共に形を形成する。

 虹色の翼を広げる機神、ディオスのサルヴァード・エルディオン

 黄金の龍を背負う機神、ティリオのサルヴァード・エルネス

 炎で形作られた機神、アヌビスのサルヴァード・アランディス

 光で構築された機神、天臨丞王のサルヴァード・レイオード

 漆黒と黄金で作られた機神、異端帝王のサルヴァード・ヴァイシャラス


 四対五の数としては、ディオス達が有利だ。

 

 だが、これ程のサルヴァードが降臨しても、宇宙が揺らがない。時空排他作用で時空転移が起こらない。

 それ程までに、この宇宙は作り替えられて支配されている証だ。


 沈黙のディオス達に、聖櫃から声が放たれる

「どうしたのかね? 少しは会話をしようではないか?」


 聖櫃の声に戸惑い警戒するディオス達。


 聖櫃の中には、アムザクの仮面が入っている。


 天臨丞王が

「久しいな…アムザク」


 聖櫃の中にいるアムザクが

「ああ…懐かしい。老けたなぁ…ジョウド、ザラ」

 天臨丞王と異端帝王の名を告げる。


 異端帝王が渋い顔で

「まさか…生きていたのか…」


 アムザクが

「死んだと思ったのか? それは間違いだ。オレは、高次元に消えただけ。お前等に依り代の身体を壊されただけさ」

と、告げた次に聖櫃が開く。

 そこから、全身を白い装甲で包み白い外套をなびかせる男が出現する。

 その顔にはアムザクの仮面を被っている。

 アムザクは、新たな肉体を再構築した。

「私は、生命を越えた存在だ。この次元に降臨する為に…肉体を構築すれば、何度でも何度でも復活するさ」

と、アムザクが仮面を外すと、そこにアムザクの素顔があった。


「え?」とティリオとディオスが戸惑う。

 その顔は、どことなくティリオと似ていて、若い時のディオスとも似ていた。


 アムザクが素顔で微笑み

「初めまして、聖帝ディオス、いいや、優志郞おじさん」


 ディオスが戸惑い気味に

「その名を知っている…という事は…」


 アムザクが微笑み

「私の日本名は、皆本 光一…優志郞おじさんの弟、正人が父なんだよ。つまり…甥っ子って事さ」


 ディオスは、呆然とする。

 あの故郷での幻影で見た、弟の正人が抱えていた子が…アムザクなのだ。


 ディオスは青ざめてしまう。


 アムザク…皆本は語る。

「色々と大変だったよ。天臨丞王に身体を破壊された後、自分が創造し繋がるアムザクの遺産(道具達)があらゆる時空へ飛んでいき、様々な時空達や時代達で、使われた」

 アムザクが嬉しそうに微笑みながら

「優志郞おじさんをアースガイヤへ送ったのも、自分の復活を容易くする為に…まあ、聖帝ディオスになるのは、予想外だけどね」

と、アムザクの仮面を被る。


 ディオスが驚愕していると、アヌビスが

「ディオス! 今は…これに集中する時ぞ」


 ディオスは頭を振り

「今は、これを…」

と、集中を戻す。


 アムザクが仮面から見える目を細めて

「残念、真実を言って揺さぶっても…ムダか。なら…」

 アムザクを中心に白光と輝く渦が広がる。

 それは瞬時に巨大化して、三百万光年サイズのサルヴァード達、ミカボシ、スクナ、アテルイ、ハジュンを呑み込むと、数億光年サイズに巨大化する。

 その光の渦は、両手に鋭い爪を伸ばす白虎のような龍の鎧獣となった。

 アムザクは、ミカボシ達四人のサルヴァードを取り込んで、更なるサルヴァード・レイヴォーストへなった。


 三億光年サイズの虎型機神サルヴァード・レイヴォーストが吠える。

 ヴォオオオオオオ

 それだけで、幾つもの銀河達が誕生する爆発を起こす。

 レイヴォーストからアムザクの声で

「さあ、楽しもうじゃないか!」

レイヴォーストがディオス達のサルヴァードへ特攻する。


 宇宙を歪ませる突進、それにディオス達サルヴァードは各々の攻撃でぶつかる。


 三億年サイズの獣型機神サルヴァードと、三百万光年サイズの五体のサルヴァードの戦いが始まる。

 

 単純な衝突だけで、数十個も銀河形成されるエネルギーを放ち、レイヴォーストが暴れて光線の咆哮、鉤爪の切り裂きをするだけで、宇宙が裂けては修正されるを繰り返す。


 それにディオス達のサルヴァードは、攻撃をぶつけて相殺させるも、レイヴォーストの方が僅かに有利であり、戦いは拮抗した。


 その隙にディオス達が乗ってきた宇宙国家戦艦三つは、とある場所へ向かう。

 とある使命を果たす為に。


 ◇◇◇◇◇


 クロとアルードの戦いも、苛烈を極めていた。


 


ここまで読んで頂きありがとうございます。

続きを読みたい、面白いと思っていただけたなら

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次話を出すがんばりになります。

次回………

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