2/3
2 キールの母
キールはカベオを自分の家に連れて行った。
「おかあさーん、カベオだよー。」
キールの母は微笑んだ。「いらっしゃいカベオさん。シルクハットは脱ぎますか?」
「あ、はい。」
シルクハットを脱いだカベオは仮面だけが浮かんでいて頭がない。
念のため一人になり服も脱いでみる。
「どうやら私は透明人間のようです。」
「あらそうですか。」キールの母は少しも驚いた様子がない。
「明日、キールと一緒に幼稚園に行ってはいかがですか?」
「カベオは10進数の世界から来たんだよ。お母さん。」
「それではますます不便でしょう。明日幼稚園に行ってこの世界に慣れるといいでしょう。」
(この世界は死後の世界なのかな?)カベオはそう考えた。




