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リバース!  作者: 渡里あずま
第二部
47/73

幕間 ~?~

 引ったくりや放火魔を捕まえる。最初、そう聞かされた時にオレは思わず笑ってしまった。


「何? オレ『ら』に正義の味方やれって?」


 確かに、オレには炎を操る力がある。とは言え、それは別に誰かを助ける為に得たモノじゃない。

(飯食って、生きてく為にオレは『オレ』を売ったんだ)

 そんなオレが今更、何で?

 そう思ったが、相手から告げられた言葉にちょっと興味が出た。


「正義の味方をおびき寄せて、テストしたいんだ……魔法の、ね」

「まほー?」

「ああ」


 間の抜けた声を上げたオレは、悪くないと思う。オレの超能力もだが、魔法なんてアニメとかにしかない話だ。

 ……そう思って、いたんだが。


(確かに、風が起こった……超能力じゃないんなら、魔法だよな)


 小悪党を探してて偶然、オレはくだんの『正義の味方』と遭遇した。

 帽子を被ったチビがビニール傘を振った途端、強い風が吹き上げてきた。

 今回は、あくまでも顔見せってことだったんで逃げてきたが、確かに興味はある。

 ……この超能力は、実験で引き出された力だ。だけど、魔法は生まれ持ってのモノだろう。

 そして『ご主人サマ』のご希望通り、テストがあるんでオレ『ら』の誰かはあのチビと勝負するんだろう。


(養殖モノと天然モノ、どっちが強いのかね?)


 部屋のベッドに寝転がり、ふと浮かんだ疑問にオレは笑った。

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