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真っ赤なドレスと純白のフランベルジュ  作者: 猫こんた


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4話 裏稼業

私は部屋でくつろいでいるとサンは一つの茶封筒とチラシを持って部屋に入ってきた。


「今日の仕事が来たわね」

「それって一体何なの?」

「これか?私の仕事。喫茶店が営業終了した後にもう一つの仕事があるんだ」


サンは持ってきた茶封筒を開けると紙の束を取り出した。


「もう一つの仕事、それは探偵業だ。このヴァンパイアっていう体を上手に使いこなさないとね」

「でもどうしてフランベルジュみたいに武器を?」

「探偵は案外危険な仕事なのよ、だから探偵の仲間は全員武器を持ってるぞ」

「へぇ……」


サンは必死に紙を読み、ため息をついた。


「なるほどな、近隣でヴァンパイアの被害があったらしい。その現場に行く」

「私もついて行っていい?」

「いいぞ、だが自身の命は自身で守らないといけないぞ」


こうして私はサンのもう一つの仕事である探偵の仕事について行くことにした。移動には軽トラを使うようだ。


「どうして軽トラなのよ」

「利便性に優れてる、だから軽トラなのよ」


そして街中を走ること数十分、とある一軒家に来た私たちは警察の規制線を乗り越えて建物に入っていった。


「これは酷い……」


部屋の中は血が壁に飛び散り床が血で濡れていてまるで家を思い出させるような雰囲気だった。


「凄い……血がこんなに一杯」

「そう言えばドゥーロは血が好きなんだっけ……」


サンが人が倒れていた箇所を見ていると周りを見ていった。


「なるほど、血を吸われて死んだか。死体があった場所の近くに血だまりがある」

「本当だなぁ」


私は血に触れようとしたがサンが止めてきた。


「体に血を塗ろうとするなよ?洗うのめんどくさくなるからな」


サンは現場に落ちてる痕跡をくまなく探していき、今日はこのあたりで帰ることにした。そして帰りの車内にて……


「しかし血がいっぱいこぼれてたね」

「だな、血の飲むのが下手なヴァンパイアだと分かった」

「飲むのが下手なヴァンパイアっているんだね」

「なりたてのヴァンパイアだろうな」

「なりたて……そういえばサンはどうしてヴァンパイアになったの?」


私の一言でサンは背もたれにもたれながら過去の話を話し始めたのだった。


「元々私は普通の人だった。だがとある日に私は誘拐されてね、謎の改造手術を受けてヴァンパイアになったってわけ」

「謎の改造手術……なんだか凄そうだなぁ」

「凄そうな機材とかが傍に置いてあったことを覚えてる。それで私は改造手術を受けた施設から抜け出して一人でこの街に来たってわけ」

「つまり今もどこかで人を攫ってはヴァンパイアにしていく手術をしてるってわけなのね、許せないね」

「普通の人からしてみればそう思う、だけどヴァンパイアも不便なことは無いぞ。ただ銀のロザリオと聖水を触ったら死ぬっていう点を除けばだけど」


そして私とサンは喫茶店に帰ってくると晩御飯を作り出した。


「ほい、お待ち」


サンが作ったのはスーパーで買った豚肉におろしニンニクを揉みこんだ焼肉と白米だった。


「そういえばサンってニンニク大丈夫なの?」

「大丈夫だ、食べても何も起きないから安心して」

「そっか、ならいただきまーす」


私は焼き肉を白米の上にバウンドさせて口に入れた。


(すごい……肉汁とおろしニンニクの塩梅が計算されたかのようにすごく美味!!!)


私は白米を口にかき入れた。


(米も合わさることによって甘さと旨さと程よい塩味が口の中でアンサンブルを奏でてる……)

「ドゥーロはこんな美味しいご飯食べた事無いの?」

「うん、いつもはカビの生えたパンを食べてたからこんなにおいしいご飯を食べたのは初めてだよ」

「そう言ってもらえると嬉しいよ」


黙々と食事が進んでいき、お腹がいっぱいになり米や肉が無くなっていた。


「ご馳走様~」

「はい、ご馳走様、先に風呂に入ってもいいよ」

「ありがとう、じゃ先に入ってきます~」


私は風呂に入った、明日はなんだか口臭がニンニク臭くなりそうで少しだけ仕事に支障が出るのかなと考えていた。そしてサンはチラシの作成や明日の仕込みをしていたのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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