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真っ赤なドレスと純白のフランベルジュ  作者: 猫こんた


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2話 開店準備

風呂に入った私は部屋に戻るとお布団が二つ用意されていた。


「どう?」

「……かなり気合が入ってるのね」


サンは何故か布団をピシッと合わせ、そしてしわ一つ無く敷いていた。


「そりゃ久しぶりの人だからね!気合が入るものよ!」

(もしかしてだけど久しぶりの客人だから気合が入ってるのか?)


私は布団にもぐった、すると中が温かかった。


「温かいでしょ?これは羽毛布団だよ」

「羽毛布団……こんなにも温かいのか」


そしてサンが電気を消すと私は瞼を閉じて寝ることにした。


(そういえばどうしてサンは私の家に入り込んだんだろう?)


ふと私は気になりサンに質問をした。


「ねぇサン、どうして私の家を襲ったの?」

「理由を聞きたいの?」

「聞きたい、どうして襲ったのか」


サンは一呼吸置いて話し始めた。


「それはね……遠くから血の臭いがしたから寄ってみた」

「単純だね」

「ヴァンパイアは鼻が利くからね、血の匂いとかに反応するのよ。でもあなたの家から出てくる血の臭いには私もさすがに鼻をひん曲げそうだったけど」

「どれだけ匂ってたのよ」



そして私とサンは眠り、夜が明けていった。


(もう朝なのね……短時間しか寝てないし慣れない寝床だから背中がバキバキだ)


私は体をひねり、背骨がボキボキと鳴り始めた。


「ん……ふぅ」


私は洗面台で口をゆすごうとして洗面台のある所に向かったが先に先着がいたようだ。


「あれ、おはよう」


後ろ姿はまるでモップで汚れが取れそうな感じがしていた。


(あれ、サンってこんなに髪の毛くしゃくしゃだっけ?)

「サンだよね……?髪の毛どうしたの?」

「寝ぐせが悪くて毎朝こうなっちゃうのよね、困ったものだよ」


サンは長い髪の毛をとき始め、私は必死に髪の毛をといているサンを必死に見ていた。


(とても長いから苦労してる、そういえばヴァンパイアって太陽の光で死なないのだろうか?)

「ねぇサン、太陽の光で死んじゃわないの?」


私はヴァンパイアの弱点でありそうな事を聞いた。


「太陽の光で死なないのよ、でも弱体化はするね。大まかな弱体内容はヴァンパイアの能力が太陽が昇っている間使えなくなる、あとは夜目が効かなくなるね」

「なるほど……つまり今は普通の人間としているってことなのね」

「そう、だから昼間は人間の姿で過ごすヴァンパイアが大半、ふとした人間がヴァンパイアって言うことがあるのよ」

「なんだか人狼みたいな感じなのね」

「あなたとてもマニアックな例え方するのね」


そしてサンは長い髪の毛を整え終え、サラサラな髪質に戻った。


「そういえばドゥーロは何しに来たの?」

「口をゆすぎにきただけ」

「そうなのね、なら洗面台を開けないと」


そして朝のルーティーンを終え、朝食を食べ始めた。


「サンの朝食はその甘そうなスイーツなのね」

「ヴァンパイアの食事は大抵は血なんだけど甘味もいけるんだよね。ヴァンパイアの見分け方は甘味をいっぱい食べてるかなんだ」

「それでどうしてコーヒーを?」

「甘味には苦いコーヒーがいいんだよ、これが!!」


朝食を食べ終えた私はサンに案内されるがまま一階の喫茶店部分に入っていった。


「それでドゥーロは今日からここで働いてもらう、困ったら私に言って」

「私が来る前はサン一人で?」


私はサンにこの喫茶店を一人で立ち上げたのかを聞いた、


「いや、数か月前までは私と元々のマスターがいた、だけどマスターはいつの間にか姿を消してね、マスターが帰ってくるまではこの店を維持しようとしてるんだ」

「元々ここにはマスターがいたんだ……だから建物がここまで綺麗に整ってるってわけか」

「そうだね、いつか帰ってくることを願ってるんだ」

(そのマスターとサンとの関係性が気になるけど今聞くのは野暮ってものなのかな)


そして私とサンは開店準備を進め、コーヒー豆やスイーツの準備を整えていった。


「困ったら私に聞いてね」

「はーい、とりあえず頑張りますよ~」


こうして喫茶店で働き始めた私だったがサンは隠れて私の写真を撮っていたのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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