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鷲田清一「顔の所有」①まとめ(テスト対策) 

筆者の論述に沿って初めからまとめていきます。


「顔は誰のもの(誰の所有)か?」

   ↑

このような問いは間違い

 …なぜなら…

・「そもそも顔は誰かによって所有されるものなのかどうか」が「問われねばならない」から。

・また、「「誰かの顔」(顔の所有)と言うとき顔は」、「顔以外のものと」「分離したかたちで関係づけられようとしている」から。


顔を、「誰かのもの」(誰かの所有)として「とらえようとする」と、「顔が消失する」「ことがある」。

「そうすると」、

「「「素顔」という概念も不可能になる」。


〇顔の「分割」…「規準」は、「顔と「誰」との一致」

A「「素顔」…「「ありのままの」顔」、「「ほんとうの」顔」、「真の顔」、「わたしの内部」、「一連の感情のつながり」、「わたしの「誰」(真の自分)」  

B「偽りの顔」・「仮面」


「わたしの内部」・「わたしの「誰」(真の自分)」は、顔によって(存在)可能となる、顔によって存在し始める」


顔が所有の対象であると仮定すると、

  ↓

「人はそれを思うがまま自由に操れるはず」

=「自分の意のままにしうること(随意性、自由裁量件、つまり自由に処理してよいこと」

「しかし」

「顔は誰かが思うがまま自由に管理・統制しうるものではない。顔において、わたしはその主人ではない。いやむしろ、顔はわたしの意のままにならないものの典型(モデル)ですらある」


逆説(一見矛盾しているようだが、実は真理を表す言葉・考え)

「顔を自分のもの、自分の意のままになるものと考える」=「所有と操作の対象と考えるとき、我々は顔に所有される。」


西欧思想史における「所有」という観念(考え方)

=「意のままにしうること」(随意性・自由裁量権)

   ↓

「自分の存在」は「意のままにならない」

=「わたし」は「わたしのもの」ではない・「わたしはわたし自身を所有しえない」


「顔」は

「作ること、取り繕うことのできるもの」・「自分の意のままになるもの、自分の所有と操作の対象

 ↓

「顔は、(真の)わたしから遠く遠く隔てられている」

「自分の意のままになるもの、自分の所有と操作の対象であると考えた時、<顔>という現象は(真の)わたしから最も遠ざかる」

 なぜなら

「皮肉にも、「わたしのものとしての」「<顔>が他者に対して閉ざされてしまうから」


〇「<顔>は、わたしだけのものとなることによって、わたしから遠ざかってしまう」


◇「所有することはそのまま(イコール)所有されることである」・「所有関係の反転」「というパラドクシカル(逆説的)な現象」


所有とは

「主体(所有者)が何かある対象(所有物)を自己の存在にとって不可欠のものとして要請して(求めて)いる限り(こと限定)で」・「所有物が自己(所有者)の存在の一部をなしている限りで」、「その所有物に囚われている=占められている」。


「所有者が所有対象(所有物)によって所有される」

×「あるものを自分の意のままにしうること(随意性)」

〇「自分の意のままにならないこと(不随意性)」

      ↓

顔についても同じ

「顔を自分のものとして所有することで(逆に)顔に所有されることになるという反転現象」

「<顔>という現象を「わたしのもの」として所有しようとしたとたん、人は<顔>によって所有されることになる」


・所有物=「そのひとの存在の構成分子」。

・「私」と「所有するもの」との「密着」・「同一視」。「(物が人間に)憑依」

・人がものに「所有されることへと反転してしまう」

・ものを「所有する」こと=「自分を喪失する可能性を内に含んでいる」

 →「喪失への不安が、ますます(ものの)自己への密着(=所属)への欲望を募らせる」

・「人は何かを求めている限り、その求められるものに翻弄=所有されてしまう」。

 →「人は、反転の起こらない「絶対的所有」をさらに求める」。

       ↑

  所有のもつれ←「所有の「苦しみ」の由来


・<絶対的所有の夢>=「夢としての(顔・ものと)自己との一致」=「(顔が)自分の顔であることを願う」・「強いられる」


・「わたし(ひと)は顔を自分のものとして「領有<我がものとすること、自己固有のものと認めること>させられる」=「顔は」、「「持たない」こと、非所有のままであることを許さない現象」


以上です。テスト頑張ってください。

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