新しい決意
時はハクの時間軸へと戻る。
ハクの目の前には不自然な空間とぼろぼろになったセアレがいた。ハクが食料を取りに帰る前まであった家具や簡易リビングは跡形もなくなくなっていた。そして周りにあった木もセアレを中心として消滅している。
「おいセアレ!一体何があった!?」
ハクはふらふらと立ちながらも必死に平気を装うセアレの状態を一瞬にして見抜き、彼女のもとへ駆け寄っていた。セアレはこれ以上隠せないと悟ったのか、彼女がなぜ見習いのままなのか、そして彼女が今しようとしていたこと、それで失敗して魔力が暴走したことをハクに伝える。
「ごめん、、なさい。ハクには余計なストレスとか心配をかけたくなくて、、」
セアレの口調は低く、心から反省している様子がうかがえた。
「だからって俺に嘘ついたり、気づいていないふりをすることはなかったんじゃないか?」
「!?」
セアレの顔は驚きの表情をまるで隠せていなかった。
「もしかして最初から気づいて、、?」
「まぁ事情は分からなかったが何か様子がおかしいとは感じていた。でも俺はお前を信じて自分から相談してくれるの待っていたよいうわけだ。お前がどんな奴かは、大体わかってんだよ。」
セアレは涙が出そうなのを我慢してハクとの会話を続ける。
「そうだった、、のね。」
セアレの声色は高ぶる感情により震えていた。
「もっと俺を頼ってくれ。俺はお前を信じてる、だからお前も俺を」
そのハクの言葉はセアレの心を大きく動かす。そしてセアレは無言でハクの胸へと飛び込み大きく泣き崩れた。
「わたし、もっと強くなりたかったの、でもなかなか上手くいかなくて、それだとハクを守ってあげることができないから、、。ハクを信用していなかったわけじゃないんだけど、、理由は秘密、、。」
長いこと泣き続けて落ち着いてきたからなのか、セアレはその口をまた開く。そして最後の言葉を発するときには、泣いていたからではなく、少し顔を赤らめていた。
「今の俺たちの目標は、例のダンジョンの攻略。それはきっと一筋縄ではいかないだろう。もちろん今のままじゃ力不足で足元にも及ばない。でも俺たち二人なら頑張れるって思わないか?だって俺とお前はお互いにそれぞれの命の恩人、ヒーローなんだからな!」
二っとハクはセアレに笑いかける。すると
「やっぱり理由を教えてあげる。私、ハクを驚かせたかったの。そしていっぱい褒めてほしかったの。こんな理由じゃダメだったかな?」
急な上目遣いにハクは少し照れてしまう。
(こんなのずるいぞ。)
そう思いながらハクは仕方なく、
「お前はその、、俺の頼れる仲間だ!だから、自信を持ってほしい、、。」
そんな言葉を聞いたセアレはにやにやしていた。
「こっから本当の特訓はじめよっか!」
「うん!」
読んでくださってありがとうございます!小説を書くのはこれが初めてなので、おかしなところもあると思うので是非感想をお聞かせください。そして今後ともよろしくお願いいたします。Twitterもゆずり△の名前でやっているのでフォローよろしくお願いします。https://twitter.com/Yuzurinarou




