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トレーニングメニュー

最初の特訓で教訓を学んで早三秒。すでにセアレは先ほどと全く同じミスをしていた。

「また木に引火してんじゃねぇか!さっき学んだばっかりなんだからせめて違うミスをしろよぉ。」

最初にはハクの声に勢いがあったものの、途中からは何かを諦めるように声の熱が冷めていった。

「大丈夫!今度はハクに水がかからないようにするから!ってわぁ思ってたより早く火がぁあ。」

この時ハクは悟った、こいつは学ばぬバカだと。そして同時に今から大きな水の塊に飲み込まれて溺れていくことも。

「ハクそこから早く逃げて!それじゃいくわ!我が魔力よ!火を打ち破りし魔法を顕現させたまえ!」

わざとやっているのではないかと疑ってしまうほどさっきと結末が同じだ。ハクはあの後結局溺れかけ、特訓の後の状態へと後戻りする。木に移った火のおかげでハクの新品のローブは一旦乾いて、元のように戻ったのだが。今のでまた濡れてしまった。さすがのハクもこれ以上セアレに好き勝手はさせないようにとある提案をする。

「よし!もうそろそろ昼だし、俺になんか料理作ってくれよ。カレーとかどうだ?」

(いや待てよ、カレーといっても理解できるのだろうか?)

そう思いつつ彼女が魔力を繊細に扱えるようなメニューを提案したハクにセアレは同意した。

「それいいわね!見てなさい私の料理の腕前!あなたの胃袋つかんでみせます!」

どうやらこちらの世界にも日本と同じような食文化があるらしかったが、名前も日本語と一緒らしい。言語が同じなのはきっと異世界転移をしたときに死神から学んだ知識を勝手に認識しているだけだろう。それにしてもウキウキなセアレは早く作らんとばかりに森の中に簡易リビングとキッチンを魔法で生成した。それは所々不格好なところもあったが使える程度のものではあった。

「でも肝心な食材はどうするの?さすがに魔法じゃ生成することはできないわよ?」

完全に忘れていた。さっき体と同時に頭も濡れてどちらも冷えているはずなのに、単純なことですら考えつかなかった。

「じゃぁ私が集めてくるわね?この森から。」

いやな予感しかしない。今のところセアレを一人にしていてよかったことなど何一つとしてなかった。

「ちょっと待ったぁ!俺が行くから、セアレはここで待機しててくれ。実は俺もちょっとセアレをみて魔法を学んだんだ!」

嘘である。ハクはまだ何も魔法のことを教わっていない。なのに習得できるはずもないのだが、、。

「なるほどぉ。私の教えのおかげね!じゃあよろしく頼むわね!」

そうセアレは答えると、せっせと何やら準備を始め、早くいかないの?という目でハクを見ている。

「じゃあちょっといってくるな。」

「行ってらっしゃい。」

こうしてまた特訓がこじれるのであった。


読んでくださってありがとうございます!小説を書くのはこれが初めてなので、おかしなところもあると思うので是非感想をお聞かせください。そして今後ともよろしくお願いいたします。Twitterもゆずり△の名前でやっているのでフォローよろしくお願いします。https://twitter.com/Yuzurinarou

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