最初の特訓
「で出発したのはいいが、今からどこへ向かうんだ?」
服を制服からローブに変え魔法使いっぽい見た目に着替えたハクはセアレに問う。
「えぇと、とりあえずどっか?」
「いや無計画かよ!てか一人前の魔法使いとして認められる条件ってのはそもそもなんなんだ?」
「それは、、わからないわよ、私にも。みんなそれぞれ認められる条件は違うらしいの。」
「そしたら誰が判断するんだ?」
「私たちの村長、デインさんよ。村長はこの村で一番実力が立つ人で、きっとあなたが倒したドラゴンも一人で倒せるくらいに、ね。」
彼女は少し事情がありげにデインさんのことを話す。
「そのことについて俺は記憶がないが、村長は例の戦いに参加していなかったらしいな。それは一体なんでなんだ?」
「それは村中の人に聞いてもきっと知らないと思うわ。もともとデインさんはあの村生まれではないの。だから村長を昔から知っている人はあの村にはいないというわけなの。」
「そうなのか。じゃあこれからどうするつもりなんだよ。」
「今のところあなた相手に魔法を使いまくることによって魔法の質を上げようと思っているわ!」
彼女はどや顔で堂々と俺をサンドバックにする宣言をした。
「それって俺やばくないか?まだ魔法も使えないし、能力を使うにしてもちょっとな、、」
「能力だけは絶対にだめぇえ!いい?使う際には私の許可を得ること!今回は私があなたに防御魔法を同時にかけてあげるから安心しなさい。」
セアレは何かぶつぶつとすでに唱え始めている。
「わかったよ。でもそれって俺が実験台なのは変わらないんじゃ?っておい!いきなり火の玉飛ばしてくんなよ。」
飛んできた火の玉はハクへと勢いよく飛んでくる。ハクはそれを見て反射で避けようとする。そして避けたと思った矢先、彼女の火の玉は木に触れる。そのあとに盾がハクの前に現れた。
「おいおい、さっきの火の玉俺が避けなかったら俺に直撃してたじゃねぇかよ。」
「ごめん、ごめんちょっと防衛魔法は普段使わないから、ちょっと出すの遅れてしまったわ。てへぺろ!」
「いやてへぺろじゃねぇよ。ていうかさっきから後ろで何かが燃えているような匂いがするんだけど、これってもしかして、さっきの火が木に燃え移ったとかそういうわけではない、よな?」
「んーとそのことで大変言いにくいのだけど、消火作業が必要だからそこちょっとどいてくれない?にこっ!」
「やっぱそうだよなぁ。」
ハクはあまりにも読めた展開にため息しか出ない。
「じゃあ今からどくからってちょっと待ってくれぇ!」
「いっくわよぉ!我が魔力よ!火を打ち破りし魔法を顕現させたまえ!」
「くっそぉお!」
セアレの詠唱とともに繰り出された水でできた巨大な塊は、燃え盛る木とハクを巻き沿いにして火を消化した。そして物凄い水に飲みこまれたハクは溺れかけていた。
「はぁはぁ助かったー。次からはこんなことやめろよな?」
まるで気持ちのこもっていない感謝の気持ちとを告げた後に威圧感のあるような声が発せられる。
「ごめんなさい。次からは気を付けるから!」
反省しているのかどうか分からない発言にハクはため息が思わず出てしまう。
こうしてセアレの一人前の魔法使いへの道は始まった。
読んでくださってありがとうございます!小説を書くのはこれが初めてなので、おかしなところもあると思うので是非感想をお聞かせください。そして今後ともよろしくお願いいたします。Twitterもゆずり△の名前でやっているのでフォローよろしくお願いします。https://twitter.com/Yuzurinarou




