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約束

「おいおい勇者さんよぉ、こっちで一緒にのもうぜぇ?」

現在ハクたちはまるで魔法使いとは思えないような人たちに囲まれる中、村での宴に参加していた。

(勇者といわれても俺には何のことだかさっぱりわからない。でもセアレの話によると、とてつもない力でドラゴンを一人で討伐したらしい。それで俺は一緒に討伐しに行っていた他の魔法使いの人たちを助けるつもりはなかったらしいが、結果的には助けたということで勇者なんて呼ばれているらしい。記憶がないっていうのは本当に不便だ。)

心の中ではこんな風に思いつつも、宴の雰囲気はとても温かくてとても心地が良かった。

「俺はまだお酒は飲めないんです、、水で乾杯なら付き合いますよ!なっセアレ?」

「しょうがないわね、ハクがそういうなら私も一緒に乾杯するわ!勇者様に感謝をってね。」

セアレが少し意地悪く言うと、ハクはどんどん顔を赤らめていく。

「なぁ、それ恥ずかしいからセアレぐらいハクってよんで勇者って呼ばないでくれよ、、、」

そうハクはセアレの耳に囁くようにして告げる。今度は急にセアレのほうの顔が赤くなっていた。

「わかったから、、そうやって耳元で囁くのはやめて。私も恥ずかしいじゃん、、、」

とセアレは小声で言うが、騒ぎのせいでハクには届いていなかった。

「なんか言ったか?」

そんな風にハクは無神経にセアレに質問する。

「もぅ、何でもないわよ。」

セアレは彼女のほうをぷくっと膨らませると、こんどはくすっと笑った。

「何笑ってんだよ?なんか俺の顔にでもついてるのか?」

ハクは不思議そうにセアレのほうを見ていた。

「違うの、ただ嬉しかっただけよ。ハクとまたこんな風に一緒に居られて、こんな平和な会話ができたから。あなたには記憶がないから知らないかもしれないけど、私あなたをダンジョンの帰りで見つけて監視役になったときはその、ね、役割的な問題で馴れ馴れしくできなかったから、、、。誰かぁ?もう一杯私に水をちょうだーい。」

セアレは照れ隠しをするように最後の言葉を放つ。

「なんだよちっこいの、水なんて飲んでおいしいのかぁ?」

まるでごろつきなのではないかと疑うような口の利き方をする酔っぱらいはセアレにそんな質問をする。

「むむむ、おいしいから頼んでいるのよ!決して感情を隠すためだとかそんな意味じゃぁ、、。」

セアレが質問に答えると酔っぱらいの魔法使いは、答えだけ聞いて、

「そうかぁそれはよかったなぁ、じゃあみんなもっとこの子に水持ってきてあげな!」

「ヘイっ」

そんな掛け声が響く中、セアレは困ったことになったといわんばかりにその場から逃げ出した。

「おいセアレ一体どこへっ。」

ハクはセアレを追いかけるようにして森の中へ入っていく。

「あれれ?さっきのちっこいのと勇者はどこ行ったんだぁ?まぁいいや今日は飲むぞぉ」

「おぉー」

一方セアレは例のダンジョンまで来ていた。

「ふぅ、ここまでくれば安心よね。」

そしてセアレはダンジョンの木にもたれかかるように腰を下ろす。

「星きれいだな。」

突然どこからかハクの声がした。

「ハク?どうやってここが?」

「お前を追っかけてきたんだよ。それでここがお前の言ってたダンジョンか?」

そうハクは言うと、セアレの隣に腰を下ろし空を見上げる。

「えぇそうよ。ちなみにここは二人の秘密だからね。」

「あぁわかった。それにしてもここは本当に星がよく見えるよな。」

「そうね。とても綺麗だわ。この木の中に強敵がたくさんいるなんて思えないわね。」

「そうだな。あのさぁセアレ、また今度リベンジしような、このダンジョンに。そして一緒にこの木のてっぺんからの景色をみようぜ?」

「いいわよ。でもその前に、あなたは私が見習いを卒業できるように手伝って?そしたら私があなたに魔法を教えてあげる。あなたが能力を使わなくてもいいように。」

「約束よ?」

「あぁ約束だ!」

読んでくださってありがとうございます!小説を書くのはこれが初めてなので、おかしなところもあると思うので是非感想をお聞かせください。そして今後ともよろしくお願いいたします。Twitterもゆずり△の名前でやっているのでフォローよろしくお願いします。https://twitter.com/Yuzurinarou

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