過去の記憶
「そして私はあなたが村長と話していたのを偶然発見したの。それで私はあなたの監視役となったのだけれど、、まぁ覚えていないわよね。」
彼女は少し寂し気にハクへと語りかける。
「そんなことがあったのか、でも俺は何も覚えていないだなんて、、。」
ハクには失った記憶の話をされても実感がまるでなかった。でもハクには明らかに森の中で村長と会ったそのあとからの記憶がぽっかり穴が開いているようだった。ハクの中ではその間のなくなった記憶に違和感を覚えていたわけではなく、勝手に今の現状を過去の記憶と結びつけてしまっていた。
「でも私は気にしていないわ。これからまた思い出を作っていけばいい。そしてあなたが記憶を代償としたときには、私がこうやってあなたに過去の記憶を何度でも話しかけてあげるわ!。」
そうセアレはさっきの雰囲気とは打って変わって、まるで私の船にどんと乗りなさいというようにその小さいからだの胸を張っていた。ハクもそれに合わせるように元気に
「よろしくなっ!」
二っと笑う。セアレは急に自分の言ったことが恥ずかしくなったのか顔を少し赤らめてそして。
「でも私がもっと強くなってあなたには能力を使わせないわ!だからあなたは絶対私のそばにいて。お願い。」
そう彼女は話す。ハクはりょーかいという言葉を彼女に返そうとした。したのだが、気づいてしまった。それよりももっと大事なことを聞かなければダメだと。
「あのさぁセアレ?」
セアレは急にどうしたのと言わんばかりにこちらを見ていた。しかし彼女はハクの声のトーンの低さから真面目なものだと理解していた。
「俺は、今さっき初めてセアレに会って、今こう言う会話をしてる、、であってるかな?」
セアレは驚きを隠すことができなかった。
「な、何をふざけたことを言ってるの?今さっき全部話したじゃない。」
「わ、悪い冗談だよ。ははは。」
何かハクの様子がおかしい。今まででいうとこんな悪い冗談を言うような、意地悪な人ではなかった。
だからセアレは勇気をもってハクを問い詰める。
「ハク、今あなた何かを私に隠しているわね?全部教えて、もっと私を頼って。」
するとハクは一瞬何か言うのを躊躇ったがすべて話してくれた。
「あのさセアレ、俺には何をさっきセアレと話していたのかが思い出すことができない。その時は何を話していたのか教えてくれないか。」
ハクは自分の中で何かを確信しているようだった。そしてセアレにも内容がなんとなくだが、わかってしまった。
「あなたの過去の失った記憶の話よ。」
「やっぱりそうなのか、俺は今会話していたという事実しか覚えていない。ということは俺が失った記憶は思い出すことがなく、誰かに教えられても記憶できないということになる。」
セアレにもう驚きの顔はない。それどころか、大丈夫、それでも私はあなたを守って見せる。そう心の中で誓った。
読んでくださってありがとうございます!小説を書くのはこれが初めてなので、おかしなところもあると思うので是非感想をお聞かせください。そして今後ともよろしくお願いいたします。Twitterもゆずり△の名前でやっているのでフォローよろしくお願いします。https://twitter.com/Yuzurinarou




