帰還
死神に力を借りたセアレは意識が現実へと引き戻される。そして今まで止まっていた時間が再び動き始める。
セアレの目の前ではアンデッドから斧が振り下ろされていた。彼女は死神に力を借りる前と今で明らかな力の違いを感じていた。彼女の周りにはハクがそうだったようにオーラがまとわれている。そして彼女の時の感覚はまるで別物だった。それは時の流れが遅くなったのではない。彼女自身の何もかもが尋常でないくらい早くなったのだ。
(これが、死神の力、、自分でも恐ろしいわ。)
セアレはあまりの力の大きさに圧倒されてしまう。今の彼女からすれば、振り下ろされている斧など振り下ろされているのかすらわからないほど時の流れを遅く感じる。彼女は倒れていた姿勢を立て直し、時の止まったような空間を移動する。
(これがハクが使っていた力、それでも死神によると貸している力はほんの一部だって言ってたけど、ハクは一体何者なの?)
そう、ハクの能力は代償とするものに力が依存する。ということは、彼の実力ははかることができないことを意味していた。
(早くこのアンデッドを倒してハクを探さなきゃ。)
セアレは何もかもを置き去りにしていく。そして彼女はそのありふれた力でアンデッドに近寄りとどめを刺した。すると今度は急に体がものすごく重くなる。きっとこのアンデッドを倒したことによって力の効果が切れたのだろう。
(動けない、、、)
彼女は疲労と、体の傷によって動くことができないでいた。しかし彼女は何とかして回復魔法を唱え自己再生をする。彼女の傷がどんどんふさがっていくのがわかる。しかしセアレはまだ見習いであるため疲労は回復することができなかった。
(体がまだ重い、そして距離感がまだつかめない、、、)
今までで体験したことのないようなその圧倒的な力は彼女の体を狂わせていた。それでも彼女はやることがあるといわんばかりに無理にその体を前へと進めた。そして無事にダンジョンから出ると、外はすでに真っ暗だった。
(ハクは一体どこに、、早く探さなきゃ。)
彼女は脳に動けと命令する。だがしかし脳はそれを拒絶する。そして彼女は身体的にもメンタル的にも疲れたセアレ自身を脳がシャットダウンさせた。
(眩しい、、、)
彼女が起きたのは翌日の朝だった。はっと目覚めたセアレは自分に負い目を感じていた。
(早くハクを探さないと、、彼の身が、、)
彼女は焦る、その小さな頭の中で必死に思考回路を回す。
(まずは聖堂に戻ろう。もしかしたらハクはほかの魔法使いたちによって保護されているかもしれない。そう思った。いやそうなぜだかわかっていた。)
そして彼女は何かに導かれるように動き出した。
読んでくださってありがとうございます!小説を書くのはこれが初めてなので、おかしなところもあると思うので是非感想をお聞かせください。そして今後ともよろしくお願いいたします。Twitterもゆずり△の名前でやっているのでフォローよろしくお願いします。https://twitter.com/Yuzurinarou




