6頭目
牛乳と卵を売る回だった・・・・・・筈なんだよな
見れば分かると思います
掲示板から露店を出す事を告知した。そして、僕は知らない真実を知った。露店を出すのに500パル必要らしい。どんどんお金が減っていく。皆に牛乳と卵を買ってもらわないと困る。
そんな気持ちを持ちながら露天街に来た。500パルも泣きながら払った。これで準備万端だ。後は報告するだけだ。
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AFW公式攻略サイト
露店スレ part9
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111.Nushi's
今の時間から牛乳と卵を発売します。最初の街の露天街で売っています。
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これで完璧だ。いつ来るかな、・・・来たみたい。
「「「牛乳をくれ!」」」
「何個・・・」
「「「3つで」」」
「ありがとーございまーす」
一分もしない内にお客さんが来ちゃったよ。これはどうなっちゃうのかな。
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それからは死闘だった。人が集まるわ集まるだった。普通のプレイヤーから戦闘系や生産系のトッププレーヤーも買いに来てた。
牧場主だと発表した時に軽く掲示板で絡んだプレイヤーもいた。何人かとはフレンドになる事もできた。因みに卵は3分で売り切れた。
まあ、結果的には30分もしないうちに牛乳も卵も売れ切れた。そして僕には売り上げの30200が手に入った。この売り上げが全財産みたいなもんだから大切に使おう。
「NPCを雇えたりしないのかな〜」
正直、乳牛もニワトリも世話をしないと品質の良い牛乳も卵も出ない。雇えたとしても日給か週給か月給のどれで払えばいいかも分からない。相談できる場所・・・AFW役所があったじゃん。行ってする事もないから忘れてたわ。
あそこは確かクエストを受けたりパーティーの応募とかも出来たんだよな。アイテムの売却とかも出来たはずだ。
「行って得るもんがあるといいな〜」
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今、俺の目の前にはAFW役所の人から紹介してくれた人の前にいる。NPCで名前はミーシャ。僕もミーシャも無言を貫いて困っている状況だ。
役所の人からの情報だと遠くの牧場で働いていた?らしい。確認する為にも少し言葉を発して欲しい。
「・・・あの」
「どうしました?聞きたい事があるなら聞きますよ」
「この牧場で働いたら給料はいくら貰えますか?」
「・・・給料ですか。給料が欲しい理由があるんですか?」
その後は給料が欲しい理由をきちんと教えてくれた。役所の人の言う通りに遠くの牧場で働いていたらしい。でも、働く割合と給料の割合が合わなかったらしい。
1週間働いて500パルだったらしい。1週間働いてそれはキツイだろうな。でも、ウチの牧場だとどれくらいが妥当なんだろうか。家畜も乳牛2頭にニワトリ2羽しかいない。後で買うけどそこまで世話も必要ない。
「なら、どれくらいが欲しいですか?」
「・・・1000パルは欲しいです」
1000パルは欲しいと言っても本当はもっと欲しいだろう。でも、ウチの牧場も始まったばかりだ。お金もないようなもんだ。だとしても僕はミーシャを雇いたい。
「分かった。今はウチの牧場も軌道に乗ってないから当分は週給1000パルで行こう。お金に余裕があったら徐々に増やそう」
「・・・雇ってくれるんですか?」
「勿論だよ。でも、部屋は当分僕と同じ部屋で我慢してくれ」
「・・・大丈夫です」
「よし。じゃあ、この牧場で今やれる仕事を教えよう」
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ミーシャには乳牛の乳搾りとニワトリの卵取りだけが今ある仕事だと説明した。そしたら、今まで見た事のないような笑顔で「任せてください!」と元気に言ってくれた。和むわ。
前の牧場で同じ仕事をしていたみたいなので説明は不要で助かった。後、ニワトリを5頭買った。乳牛5000パルに比べてニワトリは1羽1000パルなので買える分は買った。
ミーシャには乳牛とニワトリの世話を任して馬に乗って街に向かう。まーずさんからビンとバケツを大量に貰わなきゃならないからな。
ミーシャに関しては歳も容姿も考えていません
13〜15歳は確定かな〜