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番付1
番付町。ここはほかの町とは変わった風習があった。それは「ランキング付け」。その名の通り番付町には、様々なジャンルのランキングを町民の皆が読んで楽しむという風習がある。さっそく番付町でランキングを見ている人たちがいた。
「しゃあ、俺50位以内に入ったぜ!!」
「げっ、俺なんか98位だよ!!」
今回のランキングは、「伝説の番付町民ランキング」だった。そのランキングをみて1人だけすごくへこんでいる青年がいた。彼は少し長い黒髪に眼鏡をかけていた。彼の名前はこの物語の主人公山野修七。そこそこだが影の薄い青年である。
(213位。またか・・。)
彼はそう思った。今回のランキングは500人の人がランキング付けされていた。まだビリよりマシではないかと思う方が多いようだが、彼は自分の不人気さ(影の薄さ?)にコンプレックスを持っていた。
(イケメンランキングでは183位(450位中)だったからな・・・。)
修七はそう悔しがりながら家に帰って行った。番付町のランキング付けはこのように下剋上。厳しいのである。