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宇宙スキーム  序章(前編)宇宙の彼方の光の至宝「チンガモンガ」  作者: K レイ


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第1章 最後に悪が勝つ世界の私

いやあ、毎日雨ばっか。嫌ですね。お体大事にして無理せず仕事頑張りましょうね。


この間の前作別所で言われたのですが、私のフィクション全物語は私が考えています。AIは使ってません。分かって頂ければ幸いです(笑)。全て架空の話、人物です。


ご返信出来ない時申し訳ありません。

 「悪の栄えたためし無し」


 本当か? 今じゃ大賑わいだけど。そんな時代があったのか?


 「最後に悪が勝つ」


 じゃ無いんだ? お金で人は変わる。争いばかり起きて、ついには戦争まで起きる。少なくとも正直に生きる人に何の得も無い世の中かと思った。


 ケンはそれでも自身の経験から正直者が馬鹿を見ない、そんな世の中になって欲しいと願っていた。

 

 

 こんにちは。私はケンです。現在51歳。某オーナー企業でサラリーマンを長い事続けていた。


 私の性格はサラリーマン不向きな男です。人と力を合わせてとか、一丸となってとか、人の性格は皆んな同じじゃ無いので苦手だった。そんな仕事に興味が湧かない。むしろ、周りが頭抱えてる仕事に闘志が沸き、一人で動き解決するのは得意だった。


 なので私を良く思わない人も勿論いたのだけども、私にしか出来ない事を率先してやるのが好きだった。協調性は無し。性格は曲がった事を嫌い、仕事となると顔つきが変わる。それでも中間管理職の中には私の能力を認めてくれる仲の良い方々もいてその人からの支持は高かったので、大変お世話になり気付けば長く続けていた。


 経験自体はマイナスにはならないので良かったと思います。私は良いと思う事があればどんどん行い積極的に提案もする。ただ、そこには見えない空気圧があり、幹部上司の来ている会議時に発言する、そこにいる立場の弱い上司から「場を考えろ」と叱責を受けて却下された。幹部に聞いてほしいから言うのだけど。まあ空気を読まない足並みも揃えられない不向きな男でした。


 この会社では上司の顔色を伺いながら機嫌を損ねず、上手に誉めて持ち上げながらいつも「イエス」と答えて、そんな奴がこの会社では何故か出世する。やった成果や実力では無く、上司の好き嫌いこそがボーナスに反映する不思議な会社だった。


 私は意見だけは言うので、痛い所を突いて上司からは煙たがられていた。勿論給与なんか上がらない。性格は自分で言うのも何だが真面目なんだけど、良く言えば素直だが、相手を信じて去年詐欺で騙された馬鹿な男です。

 

 この会社は能力給を作り、欧米の様に実力主義を掲げたのだが、結局更にあれこれと少ない給料で徹底して限界までいい様に働かされた。


 月300時間は優に越えて時給換算すると700円程度。そしてコロナの時には残業代は払わないから早く帰れと仕事量はその侭で、結局残業代はカットされて、出来ないのはお前の能力のせいだ等と言う様になった。


 言ってる事とやっている事は正反対、都合でコロコロ態度が変わる信念の無い会社となった。

 

 つまり、最初は「頑張りや成果が収入に反映されやすい国」の真似をしていたのが、段々と「自己責任も強く求める」と言った、後者の部分だけを特に真似する様になったのだ。


 チーフに任命されても、仕事がどっと増えただけで肝心のチーフ手当ては無い。収入を上げず責任ばかりを強く背負わせる、いい様に使われて上手く騙されたと後悔している。

 

 話を戻しますが、うちの会社は上司の機嫌が一番大事、次にお客。客より上司の機嫌が最も大事。上司に気に入られたら優先的に仕事を任されるから誰も意見が言えない。不公平なんて世の中の常識だ。


 だから世渡り上手くやれれば良い。5年先、10年先の会社の未来等考え提案したらキチガイ扱いされる。潰れなければ良いスタンス。会社の事よりも、下は何も言わずに大人しくして上司の言う事だけを全て聞くのがこの会社での正しい出世コースとされた。

 

 私は自分の能力を試しただけで、元々出世欲も無いし、そんな会社は疲れるだけなので辞めました。私に何か能力が有る訳では無いのだけども、たった一度の人生にいらぬ我慢はしなくていい、「楽しもう。」と頑固だった。上司の顔色の為に働きたくなかった。


 仕事はお客の為にある。それが、会社の為になり、我が生活に反映されると。


 私の大事ランキングに上司等どこにも入ってこない。もし、私が売り上げを取っても、私では無く現場の責任者一人の成功になる。昇給昇格は責任者一人。好き嫌いよりやった成果をきちんと上司が公平に審査するのが会社だと思うんだけど。

 

 まあ、私はこの会社のこのやり方に「NO」と言って辞めたただの負け組なので、負け惜しみです。ただ、この会社に残り続ける事が本当に勝ちだったのだろうか? と疑問も残る。今後増える私の部下達にもこの失敗話を話す事は無かった。

 


 私はその後自分の卸しの仕事と警備をしながら、母親の認知症の買い物や面倒を見ながら、昔の様に嫌な上司の目を気にしながらやる事が無くなり、一人で決断も早く、考える前に行動が出来てむしろ良くなったと思う。この方が体は楽で稼ぎも増えた。


 しかし、私の結婚を約束した彼女が病気になってしまい、脳梗塞とうつ病で、また人生急降下となってしまった。彼女の名前は彰子という。美しい綺麗な女性だ。どんな状態でも、人の事ばかり心配する。


 前の旦那は酷い奴で、彰子に暴力を振っていた。浮気もするし、それで13年前に離婚した。子供は2人。今では子供が高校生になり、片親でこれまで苦労の連続だった。


 とうとう病に倒れてしまった。どうする事も出来ず、様子を見守りながらいつもの様に夜勤の仕事に行ったある日の事、深夜2時に仮眠が取れる。6時まで任務をしながら仮眠時間となる。


 と言ってもこの仮眠時間帯に問題が起こった事は無く、完全な仮眠時間だった。仮眠は警備の格好したまま、非常事態に備えて布団を敷いて寝るのだが、全然問題無く眠れる。いつも寝つきは良い方でこの日も数秒後には寝てしまった。


 この日は不思議と宇宙の夢だった。今までとは違い見た事のないジャンルだ。目を閉じてから間もなく警備の格好したまま宙を浮いて、足も靴下を履いている。足から空に向かって飛び立った。


 猛スピードで雲を超え、気付くと大気圏を超えていた。その間寒さも大気圏の熱さも感じなかった。まあ、夢だから当たり前か。月まで行った後、木星、土星、冥王星を見たくてストップした。脳でクリックすると止まることが出来る。夢でも凄まじい迫力があり、めちゃ鮮明で、神秘的な世界だった。


 その後太陽系を超えてから更にどんどん加速を加え、凄まじいスピードで銀河系外まで一瞬だった。勿論、そんな所に行った事等無いので、勝手な解釈だ。そこからも結構早かった。10分程経っただろうか、赤紫と白の星雲が出てきた。太陽系、銀河系の傍にあるのかどうかもわからない。


 更に星雲の中を突破して入ると程なくして、地球そっくりの星が出て来た。一瞬我が星にもう帰ってきたのかな? と思ったが、何か違う。星雲の中にいるからか、太陽の様な恒星も見えず、月も周りに光る星も無い。


 ただ星雲の赤、白の発光がとても綺麗だった。地球の様な星だが、地球より少し赤みかかっていた。反射しているからか? 地球よりやや小さいか? 計測出来ないからわからないが、多分地球の3分の2程度の大きさに思えた。興味本位にその星の中へ侵入しようと思い入った。

 

 とりあえず、何か食べ物でもあればありがたかった。コンビニを探そうと思った。実は腹が減っていた。夢の中では腹は空かないのに、そこには疲れと空腹感があった。恐怖心なのか、リアルすぎてかなりの汗もかいていた。この星に警備の格好で着陸した。

 

 「何だこの星は?」

 

 実は見た事無い景色に寂しさと恐怖を覚えた。空気はとても澄んでいて美味かった。太陽が無いから夜なのか、星雲の中だからか暗がりに白い雲と赤紫が反射して、空の景色が綺麗だった。


 ただ近くに星は無く、この星以外の星が見えなかった。夕方日の入り前の明るさだ。気温は寒い訳でもなく、暖かい訳でもなくちょうど良かった。


 重力は地球程あり、見える景色は地球にある様な草木がある。家もビルの様な夜景も人の住む気配等がまるで無い一面草むらだけだった。


 コンビニなんかとてもじゃないが絶望的。水も無いし死を予感させた。地球に戻りたかった。しかしこれは悪い夢だと信じるしか無かった。寂しくて彰子に会いたい。

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