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ネコ
おれの自宅の部屋にある
窓を開けて何気なく外を見ると
夜の暗がりの中
街灯で照らされた
駐車場に
一匹のネコが歩いていた
あのネコはおれの魂
闇の中を一人で
さまよって何もすることなく
ほっつき歩いている
あれがおれだ、おれの姿だ
人間は万物の中で
一番下らない生き物だ
自分で自分の手足を
むさぼり食って
歩くことも出来なくなった時に
初めて失敗だったと
気づくような
そんな生き物だ
おれはネコでそんな人間たちを
傍から見て笑っている
そして今夜もおれは気ままな
夜の散歩を満喫している




