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何も出来ない男

 何も出来ない男

 彼は目くらで

 片輪の足を引きずりながら

 いつも一人でブツブツ 

 独り言を言っている

 彼は誰からも相手にされず

 女は愛想を尽かして

 男の元から逃げ出した


 彼はある日

 山に登ろうと思った

 高い高い山に

 見えない目をこすりながら

 片輪の足で

 その手には

 杖を持ち

 息をゼイゼイいわせて

 それでも彼は

 無我夢中だった

 「何の為におれはこんなことを

 しているんだ?」

 男は自分に問いかけた

 「わからない…でも…」

 彼は何かに期待して

 そこにしがみついていた 

 何も出来ない男が

 何かを成し遂げようとして 

 男はただひたすら山を登り続けた

 

 彼は何も出来ない

 だけどひと目でいいから

 深く、果てしない世界を

 見たいと思って

 彼は一人で歩いた

 

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