第5話 愛称
おはよう!
第5話できた!内容は愛称を呼び合う。ヘレの名前の本当の意味を明かした。
どんな話なのか読んでみてください。
勉成は初めて友達になった。
人生で初めてだった。
全て運を使い切ってしまっただろう?
それより友達って何をする?
初めて友達になったのでわからないことだらけ…
「なあ友達って何する?」
「ええええ!それもわからない?」
「ああ。」
勉成は高校2年生まで17年間一回も友達になったことがない。
それを聞いたヘレは目が飛び出そうくらい驚いた。
これは深刻だね…
よーし私が友達になってあげたのでちょっと甘えさせてやろう。
「友達の証として愛称で呼ぼう!」
「?」
とういう意味なのかわからなくて、勉成が頭を傾けた。
「愛称とはとくに親しみを込めるために本名以外の名前で呼ぶ。」
「なるほど。本名以外の名前か…。」
「うん!ちなみに私の愛称は地獄です。」
ん地獄?それは冗談よな?
こんな美しい人なのになんで醜いな愛称を付けるの?
「冗談よな?」
「んもー!冗談じゃないってば!」
リスがどんぐりを頬張って食べるみたいに頬が膨らんだ。
まあヘレは冗談をいうタイプではない。
今回は信じることができなくて悪かった。
でもなんで地獄なのかわからないので、とりあえず聞いてみようか。
「なあなんで愛称が地獄なの?」
「ん?ええそれは私の名前はヘレはデンマーク語で地獄の意味です。」
はあああ?
ヘレの両親はイカれてるじゃないか!?
え?普通なら本当の名前の意味を皆さんに知られて欲しくないので黙るよね。
普通はね。
それなのに気にしないで本当の意味を俺に伝えた。
俺のことを信用してるかな?
「ヘレという名前は嫌い?」
「ん?ううん嫌いではないよ。私はこの名前はとても気に入ったよ。」
?????
なぜこの名前は気に入ったのか意味がわからない。
俺もヘレも健康な赤ちゃんを産んでくれて感謝する気持ちがある。
だから名付けられて欲しくない名前を反抗したくても反抗できないかな?
「そっか…気に入ったなら良かったな。」
「地獄って悪いイメージがあるけど、よく考えてみると結構いいよ?それは暗い闇の中に孤独だけ歩いていく。周りのことを気にしなくてもいい。私はたくさんの友達がいるように見えるけど、本当は私が認めた友達はいない。周りの人にめちゃ気を遣う、疲れる。」
あ…そうだったか…
ヘレは友達がいっぱいいるかと思った。
俺は友達がいっぱいいるので幸せだったかなと思った。
けど実際には違った。
良い人間関係を保つために自分を押し殺して、友達に合わせる必要がある。
「そうか…これは辛かったな…」
くそ!これしか浮かばなかった。
なんの言葉で慰めてあげればええかわからん!
「ううん、大丈夫よ。勉成くんのそばにいるとホッと安心するよ。」
「ん?どういう意味だ?」
「勉成くんはいつも一人だけいるよね。孤独だけいても楽しそうに見えた。だからこの人と一緒にいるだけでありのままの自分を表現することができた。」
「おおそか、良かったな。」
俺が言ったあと
ヘレが俺の顔に近づいてきた。
うわ何すんの!?
何かされるかわからないので目を瞑った。
ヘレは勉成の耳に近づいて、ぼそっと小さな声で囁いた。
「安心してね。私の愛称は勉成くんだけしか知らないよ。皆さんに言わないでね。約束できる?」
暖かい息を吹かれて、すぐに体が硬直した。
頭はパニックして真っ白になった。
しかし答えるべきことは一つだけある。
「ああ約束する。俺の口は結構堅いんだ。」
「私と勉成くんだけの秘密ができちゃった。」
二マ〜といたずらっぽいな顔を作って、俺に見せた。
二人だけの秘密ができた?
意味がわかんないけど、ヘレに悲しませたくないので、クラスの人に絶対にばらさないように誓う。
「じゃあ地獄?」
「ちゃんをつけて。」
「注文が多いな、わかった。地獄ちゃん。」
「勉成くんの愛称はガリ勉ちゃんでいい?」
「こら喧嘩を売ってるじゃないか?!けどまあ俺としては悪くない。俺の人生を支えるのは勉強だ。」
「よーし、決まりね!ガリ勉ちゃん。」
「地獄ちゃん。」
愛称で呼ばれたから?ヘレはポッと頬を染めた。
照れてるかな?
あれ?ヘレって可愛いっけ?
「愛称で呼び合うのは二人だけよ。クラスの教室や知人のいるところで呼び合わないで。」
「わかったわかった。」
俺は初めて友達の知識を一個身につけた。
うむ成長したな。
ヘレの名前の意味は地獄らしい。悪いイメージがあると思うけど、ヘレ自身は気に入っている。
勉成はガリ勉ちゃんという愛称を名付けた。
次の話はどうなるかな?楽しみに待ってください。