第19話 本気のいじめ
こんばんは。
第19話できた。内容は「輝弥さんから遊びではなく本気のいじめを受けた」良かったら読んでみてください。
六時限目は体育の授業。
バスケをした。
体育館はめちゃくちゃ広い。
体育館を半分に分けて、右のコートは男子、左のコートは女子。
俺はスポーツが苦手、足も遅い。
足が遅いので、パスを受けてもすぐに敵に取られてしまう。
チームの足を引っ張ってしまう。
だから邪魔にならないようにお腹が痛いと嘘ついた。
壁に背を当てて、座った。
ボーッと試合する生徒を眺めた。
ちらりと横目に女子の試合も見た。
地獄ちゃんは足が遅いけど、パスがめちゃうまいし、シュートも良い。
チームと一緒に楽しそうにプレーをしてる。
「はぁ、才能が違うな。運動ができて、勉強もできて羨ましい。」
ぼそっと心の中から不満を漏れた。
試合中にプレーする輝弥さんは座ってる勉成さんの姿を視界に入った。
ニヤッと何か悪巧みを思いついた。
俺は悪い予感はなにも感じない、平和で試合を眺めた。
・・・・・・
キーコーカーンと終了のチャイムを鳴った。
体育教師が
「誰がバスケットボールを片付ける?」
「はい、私が片付けます。」
手をあげたのは輝弥さんだった。
「ああ、よろしくな。倉庫の中に運び終わったら、鍵締めを忘れないで。」
「はい、わかりました。」
「一人だけ大変だから、もう一人がほしいけど、やりたい人はおる?」
「私の提案があります、勉成さんに手伝ってもらいます。」
俺に向けて指を指した。
「え?なんで俺?」
「ええ、勉成さんは試合に出ないで見学をしましたね。試合に参加しない代わりに手伝ってもらいます。」
「なるほど。じゃあ、輝弥さんと勉成さん、二人よろしく。」
「ちょっと待ってください。」
職員室に向かう体育教師の背中に向かって、あああ〜と手を差し伸ばした。
いつの間にかクラスの人や先生がいなくなり、残りは俺と輝弥さんだけになった。
「よろしくね♡」
後ろに手を握って、ニコッといたずらっぽいな笑顔を浮かんだ。
俺は不機嫌を露骨に顔に出して
「へいへい。」
と答えた。
複数のバスケットボールが入ってるボールケースを二人と協力して、倉庫まで持ち運んだ。
ボールケースは重くはない。二人で運んでるので重いと思わない。
倉庫の引き戸は古くて錆びってるので開ける時はギーギーと音がする。
不愉快な音を聞きながら開けて、倉庫の中に入った。
「ん?なんで閉めるの?すぐに出るけど?」
「ん〜別に。野良猫とかカラスとかなど入ってきたら困るかなと想って閉めました。」
「倉庫の中に餌とかなどないので入ってこないと思うけど?」
「まあまあ細かい事は置いといてください。さっさと片付けて終わりましょう。」
俺の話を逸らして、そのまま片付けを始めた。
フーと鼻息を吹いて、俺も片付けようとした。
「片付け終わりましたね。」
「そだな。さて帰ろか。」
俺がドアの引き戸の取っ手を掴んで、開けようとしたら開けない。
「え?なんで開けられない?」
「あらあら誰かに閉められましたかな?これは困りますね。」
「いやまじで困る。」
ニヤニヤと笑いながら、勉成さんの体を押して、壁に背をつけた。
壁ドンした。
普通なら男が壁ドンする、女は壁ドンされる。
けど今は逆の立場になった。
「ガリ勉たん、仮病を使って、サボりましたね。」
「え?なんで知ってるの?」
「あんたの行動はめちゃわかりやすいですよ。」
うっと図星を受けた。
俺の演技力が低くてすぐにバレてしまった。
「それだけなく、チラチラと女子の試合を見ましたね。鼻を伸ばして、いやらしいなことを考えてますか?」
「いやいや一切考えてないし、鼻を伸ばしてない!」
「本当ですか?じゃあみんなにバラしてもいいですか?」
「信じないと思うけど。」
「あ、これだけなく地獄ちゃんの関係のこともバラします。」
「くっこの手は卑怯だ。」
「ふっふふ、土下座をしてくれると許してあげようかな?」
「土下座をすれば良いよな。」
言われた通りに床に膝と腕を乗せ、頭を当てた。
「どうかバラさないでください。小悪魔ちゃん様。」
カシャっと写真を撮る音がした。
え?なに?
「なにしてん?」
「え?写真を撮ってあげました。」
「なんで写真を撮るの?」
「惨めな勉成さんの姿をSNSを晒します。」
「ちょっとちょっと待ってください。」
それはやりすぎだ。
これは遊びではなく、本気のいじめだ。
俺をいじめる前に複数の他の人をいじめている。
軽い遊びだけじゃ足りないかと想って、徐々にエスカレートしてるじゃないか。
ひえぇ怖いな。
人間の欲は無限だ。
同じ刺激じゃ満足しない、満足するためにしてはいけないことを踏み越えてしまう。
「また同じことをしたら、SNSを晒すし、秘密をバラします。」
「はい、わかりました。小悪魔ちゃん様。」
もう一度、床に頭を当てた。
「わかったようですね。これからは気をつけてくださいね♡」
パッと離れて、引き戸の横に向かった。
ほうきで止めてあった。
なるほど、こうしたので開けられない。
これが輝弥さんの計画か。
うんうん、輝弥さんの行動や考えは大体分かった。
これから気をつけようか。
輝弥さんがほうきをとろうとしたら、ガチャと外に鍵を閉める音がした。
え?今度は冗談ではない?
「あああ!誰か!」
引き戸をバンバンと叩いたが、返事が来ない。
狭い倉庫の中に俺と輝弥さんが閉じ込められた。
輝弥さんの本性を見せた。本当に恐ろしいな。しかし、最後は誰かに鍵を閉められた。二人が倉庫の中に閉じ込められた。続きはどうなるか、楽しみに待ってください。




