第18話 小悪魔ちゃんの罠
おはよう!
第18話できた。内容は「小悪魔ちゃんの罠」。良かったら読んでみてください。
教室に戻ろうと思ったら、俺の席に誰が座ってる。
誰かと思ったら、輝弥さんだった。
え?なんで俺の席?
頭の上にクエスチョンマークを浮かんだ。
「おい、俺の席だけど?」
ポチポチとスマホをいじってる。
何をしてるかと輝弥さんのスマホを覗いてみたら、ゲームだった。
最近流行ってる。
悪口をたくさん書けば書くほど攻撃力が増して、敵を倒すゲーム。
ストレスを発散するためにアプリを開発したらしい。
悪口を書くってストレス発散になるの?
俺の場合はストレス発散するどころか罪悪感を背負ってしまう。
だからこのゲームアプリはあんまり好まない。
って俺の声は聞こえてない?
ゲームに夢中になりすぎて気づいてないか。
「輝弥さん!」
大きな声で叫んだ。
はっとようやく気づいて、視線を俺のところに移した。
「あら勉成たん?どうしました?」
「あの、勉成たんという呼び方をやめてください。」
「ふ〜ん」
輝弥さんがおいでと手を動かした。
ん?なんだろうかと思って、輝弥さんの命令に従って、近づいてみた。
俺の耳元で小さく囁いた。
「じゃあ勉成たんと地獄ちゃんの関係ををクラス中にバラしてもいいですか?」
「!!!」
腹から声を出したいが、喉が防御した。
ダメだ。
ここはクラスの人がいる。
聞かれて欲しくないことを聞かれてしまうから。
輝弥さんの腕をぐいっと引っ張って、人気のいないところに移動した。
「俺とヘレさんの関係をバラすのは勘弁してくれ!」
輝弥さんは人差し指を唇に当てた。
瞳は上の方に向いた。
「ええ〜どうしようかな。」
これはわざとらしいだ。
いやそれよりバラさないようになんとか止まらなければいけない。
「頼む!なんでもしてあげるから。バラさないで!」
俺が言った後、輝弥さんの耳がピクッと動いた。
ニマ〜と小悪魔のような顔になって
「なんでもしてあげる?」
「う、ああ。」
しまった。
勢いよく言ってしまった。
「本当ですか?」
「ああ、男に二言はない!……俺ができる範囲でお願いします。」
ブフっと息を吹いた。
「男らしいなことを言ってるけど、最後は弱々しくなりましたね。」
かぁぁと顔が赤くなった。
カッコつけて言わなければ良かった。
「まあ…俺の家庭は貧しいから、金くれとかなどの要求に応えることができん。」
「この要求を言いませんので、安心てください。」
ほっと胸を撫で下ろした。
地獄ちゃんに言ってないけど、俺はバイトをしてる。
バイトをしてるけど、稼いだ金は生活費を使う。
残った金はあんまりない。
どうしようかなと思ったけど、金くれではなかった。
本当に良かった。
「えーと、俺になにしてほしい?」
「んんーん、少し前私のことを小悪魔ちゃんを呼んでと言ったけど、一度も呼ばれたことがないです。」
ぷくーっと頬を膨らませた。
輝弥さんは小悪魔ちゃんという名前を呼ばれてないので不満を持ってたらしい。
小悪魔ちゃんを呼ぶだけか、自分が思ったより厳しい罰ではないようだ。
これは楽勝だ。
「わかった、小悪魔ちゃん。」
俺が言った名前を聞いて、輝弥さんが両手で両頬を当てて、デレデレした。
小悪魔ちゃんという名前は悪いイメージだけど、輝弥さんは気に入ってる。
嬉しいなら良かった。
めちゃ可愛いけど。
「それだけではなく他もあります。ラインを交換したいです。」
「え?」
思い寄らない要求を渡された。
なんで俺のラインが欲しいなの?
俺は勉強しかできない、ただ勉強変態だ。
輝弥さんは一体なにを考えてるか読めない。
まいいさ、命令通りにするか。
「わかあった。はい、俺のQRコードだ。」
地獄ちゃんと同じようにラインを交換した。
友達の登録が終わったら、キーコーカーンと授業が始まるチャイムが鳴った。
「そろそろ行かないと。」
「ちょっと待ってください。」
教室に戻ろうとした俺を止めた。
「私の愛称をクラスの中で気軽に呼んでね。もちろんクラスの人に気づかれないように気をつけてくださいね♡」
しまった!これが輝弥さんの狙いか。
まんまと罠にはまれた。
噂だけど、気に入った人を遊び道具にする。
掌の上に踊らせる。
くっ輝弥さんの愛称の通りに本当に小悪魔だった。
恐ろしいな。
「じゃあ、また会おうね。」
ニコッと笑って、俺だけ置いて先に行った。
この笑顔は不気味な笑顔。
しかし、輝弥さんの瞳を見ると、なんだか寂しそうに見えた。
気のせいかなと思って、足を動かして教室に戻る。
わざと可愛い仕草して、誘導された相手が泥沼にハマる。遊び道具を作って、楽しむ。
これは人間ではなく、小悪魔のようだ。次はどうなるか、楽しみに待ってください。




