第三十五話 少女 ブレイドStory
屋敷の中に侵入し、彼の友達らしき人物を探していると厳重に警備がいる部屋を見つけた。ほかの部屋に比べると明らかにその部屋だけ扉の前に警備が多すぎる。僕は腰の剣に手を当て、隠れて様子を伺っていた通路から飛び出ると、鞘のまま一人を殴りつける。
「し、侵入者だと!!見張りは何を...がはっ」
「しばらくは眠っててください。」
1人を気絶させ、そのまま他の連中も気絶させる。増援がくる気配がないのを確認して部屋に入る。
その部屋は奥に続く一本道以外は本棚で埋め尽くされていた。
なんとなく一冊を手に取ってみる。それは歴史書のようだった。そしてほかの本棚を見る、大半はアイギス帝国に関連する本ばかりだった。その中で何冊か魔人や、エルフとされる今ではほんとんど見かけることのない種族の本があった。
「帝国と、魔人やエルフは何か関係があるのか......」
しばらく考えても何も思いつかなかったので僕は奥に進む。
進んだ先にあったのは地下へとつながる階段だった。暗い階段を下りていく。
「急に明るく......これはっ!?」
暗い階段を下りた先にあったのは薄明かりに照らされた巨大なガラスでできた円筒状のものの中に液体が注がれており、たくさんの細い管のようなものが繋がれた白いシャツを着た白髪の少女の姿だった。
円筒状のものに近づく、それがおかれている台座に少しかすれた文字でツヴァイと書かれていた。
「つ...ツヴァイ?」
僕がつぶやくと少女が閉じていた目を開ける。その瞬間円筒状のものは割れ、液体は流れ出し、少女の体が台座には残った。
僕は慌てて少女の体を抱き留め、座らせる。
「君は?」
僕の問いかけに少女は顔を上げ、しばらくの沈黙の後口を開く。
「.............ツヴァイ。」
三十五話です。
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