第三十三話 フウ ブレイドStory
少年に連れられるまま僕は街はずれの古びた屋敷に来た。
「ここに君の友達が連れていかれたんだね。」
「......うん。」
物陰から屋敷の様子をうかがうと不自然なところがいくつかあった。
屋敷の庭の手入れがほとんどされていないのに、警備の数がやけに多い。さらには警備のものが全員奇妙な仮面をかぶっているなど見るからに異様な集団だった。
僕は少年にここで待っているように言って、屋敷の周囲を調べることにした。
中の屋敷は古びているのに、屋敷の周りを囲む壁は修理された後がいくつもある。穴とかが開いたらすぐに塞いだんだろう。でもなんでだ......何かが逃げ出さないようにするためかな。抜け穴とかあればと思ったけど仕方ないか。
僕は少年のもとへ戻ると彼に安全な場所に隠れるように伝え、少年が隠れたのを見たら屋敷を囲む壁の上へと壁についた傷などを利用して上った。
警備が門の方に集中しているうちに庭へと忍び込む。第一段階は成功したね。次は......庭から屋敷の侵入経路を探していると警備の声が聞こえてきた。
「なあ、聞いたか?」
「聞いたって、グラッド様の件か?」
「ああ。グラッド様が薬の完成に必要なものを手に入れたらしいな。」
「そうそう。あとはフウ様が戻って来られれば。この大陸は.......」
「そうだな。それにしてもフウ様どこに行ったんだろうな。」
「なんか消えたパーツを探すとか言ってたな。」
フウ......戻ってくるということはその人物がここの主人なのかな。とりあえず、話に夢中な警備二人を後ろから剣の柄で昏倒させ屋敷の中へと潜入した。
お久しぶりです。しばらく忙しすぎました。
三十三話です。
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