第三十二話 共和国の闇 ジンStory
グラッドとかいう野郎を逃がした翌日、俺はティアと一緒に街を見て回っていた。
どうやら宿屋の人間にコーヒーというものがおすすめと聞いたらしい。こうして出かけることはいままでほとんどなかったからか、とても楽しそうなティアを見ていて俺は自分の頬が上がるのを認識する。
「ジン!!はやくー。」
「ああ。」
ティアに手を引かれ進んでいく。
ティアと街を回った夜、リアナの使いから呼ばれ指定された場所へと赴く。
「どこまで分かった?」
暗闇に問いかける俺の声に後ろから回答が返ってくる。
「多少はわかったわよ。今回の件の首謀者はこの国の大臣の1人ザレギアよ。彼はこの国の騎士団を使って怪しい実験をしているみたいよ。そして姫様を狙った理由は帝国の歴史が関係あるらしいわ。」
「そうか。そいつは今どこにいる?」
「自分の屋敷にいるみたいよ。ただ、今は動かないほうがいいわ。」
「なぜだ?」
「さっき援軍がくるって連絡があったわ。」
援軍......?普段援軍がくることなんてなかったが、それほど今回の件を危険視しているんだろうか。
「援軍はいつ来るんだ?」
「信じられないでしょうけど、明日にはくるみたいよ。」
リアナの言葉に声が出なかった。帝国からここまでは数日はかかるはずだ。思わず俺は言葉を失った。
「驚いたみたいね。あたしも最初は驚いたわ。それと援軍はミラージュとエリドが来るらしいわ。」
「王族付きが四人もそろうのか!?」
「ええ。ここまでそろうのは久ぶりよね。」
「ああ。とりあえず、命令は理解した。」
「それならいいわ。また何かあったら連絡するわ。それじゃねー」
そして、後ろからリアナの気配はどんどん遠ざかっていった。
ザレギア......やつのところにおそらくグラッドはいるのだろう。今の俺にあいつは倒せるのだろうか......。
三十二話です
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