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王国の剣、帝国の刃  作者: うみそら
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第二十七話 休息 ブレイドStory

「リア、こちらですわ。」

「ウエンディ、待ってくれ。もう少しゆっくり見て回ろうじゃないか。」

ウエンディ様は普段は外に出られないようで、あたりを見て回っていた。反対にアメリア様はしばしば街に出ていられることもあって、共和国ならではのものをゆっくり見たそうにしている。

「リア、行きたい場所はまだまだありますの。ゆっくり見ていたら時間が足りないですわ。」

「何日か滞在していいと許可はとってあるんだから、また明日も見て回ればいいじゃないか。」

「それも、そうですわね。リアはどこか行きたいところはありますの?」

「そうだな、私は.......」

お二人は楽しそうに先ほど買った街の地図を見ながら店を探していた。

今までこんな風に誰かと街を歩くなんてことはなかった僕はお二人についていくだけで楽しかった。

ジンが騎士団に入ったらこうして遊びに行くのも悪くないかもしれない。そんなことを考えていると、一瞬女性の声でジンといったような気がしてそちらに目線をやる。そこには幼い少女が一人いるだけで他には誰もいなかった。......気のせいかと思い目線をお二人に戻すとアメリア様がこちらを見ていた。

「あ、アメリア様。どうかなされたのですか。」

「はあ。その様子だと私たちの話を聞いていなかったみたいだね。」

「申し訳ございません。」

「いいさ。君が何かを考えていたことはわかっていたからね。それでこれから、ウエンディとコーヒーというものを飲みに行こうと思うのだけどブレイドもそれでいいかい。」

「コーヒーですか?聞きなれないものですね。」

「共和国で最近はやっているものらしいですわ。なんでも黒い色の飲み物らしいのですわ。」

黒い......飲み物?それは本当に大丈夫なものなのだろうか。少し疑念を抱きつつ了承する。

「ええ。大丈夫です。」

「ふふ。では行こうか。」


僕たちはそれから外が暗くなるまで街を散策し、事前に取ってもらっていた宿に戻った。

アメリア様とウエンディ様は二人でおひとつのお部屋に泊まり、僕は一番安い部屋を取ってもらった。

アイル様はせっかくだから高い部屋を取ってくれようとしていたけどさすがにそれは申し訳なくお断りさせて頂いた。

夜も更けてきて剣を振りたくなった僕は宿屋の外に出る。ちょうどいい広さの場所があったのでそこで剣を振っていると遠くから聞き覚えのある音がした。

これは誰かが戦っている?こんな街中で.......僕はその音のするところへと向かった。


二十七話です。


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