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王国の剣、帝国の刃  作者: うみそら
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第二十三話 ティアナ ブレイドStory

少女の周りには2,3人ほどの男たちがいた。彼らから少女を守るように間に入る。

「君たち、ここでいったい何を......」

「てめえこそ何もんだかしらねえが、その女はここで死んでもらわないけねんだわ。」

少女の前に出た僕に男たちの中で、唯一顔に入れ墨を彫った男が話しかけその言葉に少女が震える。僕は小声で少女に大丈夫と告げ腰の剣に手をかける。

「へえ、俺らとやろうってのか。その心意気は立派だが、それは無謀ってもんだぜ。」

入れ墨の男が周りの仲間に目配せをし、全員が腰に掛けてあった長剣より一回り小さい剣を抜き、僕と少女を囲むように動く。

周りの男どもを警戒しつつ剣を抜き、少女を背にかばい間合いを測る。

「やっちまえ」

入れ墨の男の号令に周りが動き出す。正面、左右ほぼ同時に斬りかかるが、右の男がわずかに早く斬りかかってきている。その男の剣を受け流し、流した剣で正面と左の剣を受け止める。そして僕は右の男の右わき腹を蹴りつけ、ほかの2人に飛ばす。2人が男を支えた隙に少女の手を取り、その場から走り去る。


路地を抜け大通りにでる。僕は息を整え、同じく息を整えた少女に声をかける。

「僕の名前はレイ。君の名前は。」

本名を名乗りそうになったけど、お忍びで来ていることを思い出し、偽名を名乗る。少し申し訳なく思ったけどアメリア様に迷惑はおかけできない。

少女は少し間を開けて名乗った。

「......助けていただいてありがとうございます。私の名前はティアナと申します。」

「ティアナさんは何故、あの男たちに?」

「それは、わかりません。少し買いたいものがあったので、あそこに伺ったら突然......。」

「そうですか......それでは、また同じようなことがあるかもしれませんので、駐屯所まで行きませんか。」

僕がそう提案するとティアナさんは首を振った。

「それには及びません。この後私の頼れる人が来ますので、大丈夫です。」

ティアナさんはその人物をかなり信用しているんだろう。少し笑いながら僕に言葉を返す。

「そうですか。それではその人との待ち合わせ場所までは僕がお送りしますよ。こうしてあったのも何かの縁ですし。」

「ふふ。ありがとうございます。」

そうして僕は彼女を待ち合わせ場所まで送り届け、アメリア様への果実水を受け取りに店に戻りアメリア様の元に向かう。

その途中、念のため男達がいた場所を覗くと男たちの姿はなく、壁にやけに細い傷がついているだけだった。

すいません。遅れました。

二十三話です。

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